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庭に飛来する蝶たち

今日は、庭に訪れる蝶たちについて。
金柑にアゲハがよくやってくる。金柑の葉っぱに虫食いができて、地面にフンが落ちている。蛹化直前の幼虫がすぐに見つかった。数えただけでも10匹はいる。頭を触ったら、あのオレンジ色のツノを出して、柑橘系の強烈な匂いで威嚇してきた。可愛いやつ。
数日後に金柑の枝先を見たら、蛹になる準備を始めていた。このうち何匹が無事に成体になれるのだろうか。冒頭の写真の幼虫は、次の日にはいなくなっていた。

長旅の末、安住の地にたどり着いた幼虫の蛹。

中には大冒険の末に蛹になった幼虫もいる。軒下の雨の当たらないところに放置してあったプラスチックケースを安住の地と定めて、そこで蛹になることを決意したようだ。金柑から数メートルは離れているので、よくぞ辿り着いたと思う。無事に孵化できればよいのだけれど。金柑で蛹化した兄弟たちはもう残っていないから、君だけが親の遺伝子を次代に引き継ぐ希望だ。

珍しい来客

僕はアサギマダラという蝶に思い入れがある。青く透ける美しい羽と、ふわふわと優雅に舞う飛び方に心惹かれてしまう。少年時代、石尊山で見かけたのが初めてで、以来、見るたびに美しい蝶だと思っている。休日のある日、アサギマダラのようなふわふわとした飛び方の蝶がやってきたので、思わず庭に出た。後ろ羽の赤い斑点は少しアゲハのそれに似ている。暫し飛んだ後に、止まって羽を休める姿は、アサギマダラのようだ。
Googleで調べたら「アカボシゴマダラ」という蝶だとすぐにわかった。蝶マニアの間では、普通な種類なのかもしれないが、僕のような素人は初めてみる蝶だった。どうやら最近、関東で定着した種類のようだ。学生時代に、都内で初めてツマグロヒョウモンを見た時にも、なんて珍しい蝶だ!と思ったものだが、今ではごく普通に見られる種類になった。アカボシゴマダラも、いつかアゲハくらい普通に見られるようになるのだろうか。

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