ワニの噛む力は地球最強らしいが人間の噛む力もすごい
こんにちは、ならさんです。
聞くところによると、ワニの噛む力は地上最強らしいですね。
記事の数値を参考にすると、ワニの噛む力は人間のそれの約20倍のようです。
ワニすげえ!!!
一方で、人間の噛む力もすっげえぞ?と思うような出来事があったので、そのお話をしたいと思います。
朝起きたら口が開かなかった
ある日、朝起きたら口が開かなかったんです。
いや、開かない、は言いすぎかな?
より正確には、いつもより口が少ししか開かなくて、無理して開けようとするとあごの付け根が痛むし、結局それ以上開かない。
そんな状態です。
気が付いたのは、朝ごはんの唐揚げを食べようとした時でした。
ええ、朝から食べますよ?唐揚げ。
ならさんは普段、めちゃくちゃ口が開きます。
パカーーって感じで、縦に大きく開きます。
唐揚げなんて余裕で丸のみです。
それがね。。。
入らないんですよ、唐揚げが、口に。
上下の歯に阻まれて、唐揚げが口の中に納まる、という一連の動作が阻まれるんです。
朝なんでまだ頭は寝てますから、一連の動作で口の中に納まるものだと思っていた唐揚げが歯にあたって止まったことで、初めて(あれ?おかしいな?)って気が付きました。
不本意にも唐揚げを細かくちぎりながら食べた後、口がどれくらい開くのか、を指で測ってみたら、人差し指一本くらいでした。
頑張っても指二本、入るか入らないかくらい。
普段のならさんは、お口パカ―ってしたら、自分の握りこぶしがはいるんじゃないか、くらいに開きます。
実際に入るかどうかチャレンジしたこともあります(先っぽだけ入った)。
だからやっぱりこれはおかしい。
なんとかしなきゃなー、と思いつつ、数日寝かせてみました。
人間の身体ってすごいから、自然に治るかもしれないじゃん、っと思って。
ところがというかやはりというか、数日経っても相変わらず口があまり開きません。
いや、ちょっとは開くようになりましたよ?
指一本がギリギリはいるくらいだったのが、指一本は入る、二本はちょっと大変、くらいには。
でもね、不便なんです。
口パカ民ですからね、元々。
一口で食べていた唐揚げを割って食べたり、かきこんでいたご飯をお箸で少量つまんで小さく開けた口に運ぶ動作のなんと億劫なことか。
普段通りにご飯を食べようとしたり歯を磨こうとしたりするときに、口が思っていたほど開かないことって、こんなにもストレスなんだなあ、というのを実感しました。
虫歯じゃなくても、歯医者さんに行っていい
さて、口が開きにくい状態で数日過ごしてみると、さすがに不便だなあ、と思うようになったので、とにかく一度診察してもらおうと、インターネットで口が開きにくいときに行く病院を調べました。
まさか、歯医者さんでよかったとは。
てっきり歯医者さんは、歯の治療をしてくれるところとばかり思っていたので、治療の検索をした際に、歯医者さんを推奨されるとは思っていませんでした。
より専門的な治療をするのは、口腔外科、というところらしいのですが、歯科と口腔外科を兼ねている歯医者さんもあるそうで、専門家ってすごいなあ、なんて感心しました。
診てもらうのが歯医者さんでいいのなら、かかりつけの歯医者さんに行きますよね?
というわけで、いつもの歯医者さんにお伺いして、いつものドクターに「口が開かなくなりました」とお伝えします。
これがね、なんか不思議な気持ちだったんですよ。
普段、大きく開た口の中を治療してくれる先生に、開かない口を診てもらう、っていう違和感というか、非日常?
先生も「開くところまででいいですから、口を開けてみてくださいね」って言うし。 不思議な感じ。
僕の方は違和感なのですが、先生は慣れていらっしゃるようで、僕の小さく開いた口の中を手早く診てくれました。
そして、こんな会話が。
「じゃあちょっと顎のストレッチをしましょう、これから僕が口の中に指を入れて顎を下に押しますので、それに抵抗するように口を閉じてくださいね」
「はい」
「あ、気を付けてほしいんですが、あまり強い力で口を閉じると、僕の指が痛いですから、ちょうどいい感じでお願いします」
「(笑)わかりました」
先生の指が(ゴム手袋付きですが)、口の中に入ってきます。
左右の下の歯に当たった先生の親指に力が入って、顎がグッと下向きに押されるのが分かります。
ならさんは、それに抵抗するように、いい感じの力で、先生の指を噛みます。
これもね、なんか不思議な感覚というか、変な気持ちになる感じでしたね。
普段人の指なんて口に入ってこないから。
しかも、その指で顎を押されることなんてないから。
先生の指の温かさを、ゴム手袋越しに感じながら、噛む。
その間、先生が小声で(いち、に、さん、し、ご…)って数えてるんです。
歯医者の診察台でですよ?
普段、ギュィィィィィン ガリガリガリガリ チュイイイイイーーーーーン シュゴーーーーーーーー(唾液吸うやつ)
みたいな音に溢れている診察台でですよ?
不思議な気持ちになりますよねえ?
そんな静かな時間の中で僕が思ったのが、
(あ、これ本気を出せば先生の指を噛みちぎれるな)
ってことでした。
指の肉感の生々しさが、僕の中に眠る野生の血を刺激した感じ。
人類に分化する遠い遠い昔の、哺乳類として生き物を生で捕食していた時の記憶が呼び覚まされたような。
もちろん、大人なので噛みませんでしたけど、まだ若いころの分別を知らない僕だったらやってしまっていたかもしれない、とは思いました。
人は自分の体重分の噛む力がある
後で調べたところ、どうやら人間には自分の体重と同じだけの噛む力があるようなのです。
つまり、僕より体重の軽い歯医者さんが、全体重を乗せて僕の顎を押したとしても、体重の重い僕は、理論上、顎を上げて先生の指を噛むことができるって言うことですよね?
噛む力って、そういうことじゃないのかもしれませんが。
ともあれ、先生に教えていただいたストレッチを、毎日5セットずつ、どこかのタイミングですることを推奨されました。
先生がおっしゃってくださったのは、口が開きにくいからと言って、噛むことをめんどくさがっていると、余計に顎の筋肉が使われなくなり、開かないままで固まってしまうかもしれない、ということ。
なので、ストレッチを毎日することと、意識して物を噛むようにしてください、というお言葉をいただいています。
早速家に帰ってから、自分の指で教えていただいたストレッチを何回かしました。
すると翌日、前の日よりも口を開けるのが少し楽になって、開きかたも少し広くなった気がします。
今、身体が思った通りに働かないことのストレスを思わぬ形で体験することができたことを良かったと思っています。
これを機に、口のストレッチの他にも、身体の他の部分のストレッチもしていきます。
やっぱり健康って大事!
口パカ―で唐揚げを楽しめる日が早く来ないかなー。
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