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学会で初座長!ところが、20%ぐらいしか聞き取れません。

先日、ある学会で座長をすることになった。あれ?こういうのってもっと偉い先生がやるんじゃなかったっけ?と思いながら、きっと、人材不足で猫の手も借りたいような状況なのだろうと思い、引き受けることに。

「奈良さんは全然緊張してない感じで良いですよね~」

よくそんなふうに言われるのだが、そんな事は無いない!この日も、朝から朝食が喉を通らない位緊張緊張!

口頭発表を行う会場は200人程度が入ると言う大きなホール。口頭発表が始まってみて気づいたこと。

広い会場でマイクで発表すると反響音が大きくなりほとんど聞き取れない。苦笑
座長と言えば、質疑応答のコーディネートをするわけだが、特に、質問がない場合は座長が何らかの質問をすることになっている。あんまり聞こえてないけど、質問できるかしら?と思いながら時間が過ぎていく。

質疑応答タイムに入り、
どなたかご質問のある方は挙手をお願いします。
と伝えると早速手が上がる。当然、視覚障害のある私はどこで誰の手が上がったのか見えない。そこで、隣で一緒に座長をしている方がこっそり
あちらの方で手が上がっています
などと教えてくれるのでなんとなくの方向で
それではどうぞ
とジェスチャーと声で伝える。これだけで割となんとかなった。会場にいた人たちに後で聞いたところ、
ならさんは手を挙げている人が見えているんだと思いました!
とのこと。もちろん、見えるわけがない。笑

知り合いの男性の研究者が質問をしていたのだが、男性の声でしかも反響音が半端ないので質問内容がほぼほぼ聞き取れない。苦笑

座長と言うのは質問に答えるわけではないので質問内容が聞こえなくても何とかなる。笑

当日、現地には来られなかった研究者の発表は動画を流すだけと言うものであった。これは、早口で音がさらに反響してあんまり聞こえない。苦笑

そんなこんなで全体的には約20%ぐらいしか聞き取りができなかったわけだが、なぜか無事にお役目を終えることができた。
一緒に座長をしてくださった方のサポートがあったと言うのも大きい。彼曰く、内緒話ができないのが難しいところですねとのこと。そう、音声も聞こえなければ筆談で文字を読むのも難しいので内緒話ではなく一般公開話になってしまうのだ。笑

見える人みたいにスマートな座長ではなかったかもしれないが、しゃべることができるのでまぁそれで勘弁してもらえたらと。笑

久しぶりの対面での学会だったので、あー、こういう時聞こえないんだった!と言うことを改めて思い出して全く今後に向けての対策を考えていなかったのでこれからぼちぼち考えていこうと思う。

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