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江ノ島散歩

モノレールに乗りたい!と言う息子のリクエストに応じて大船駅から江ノ島までモノレールの旅。
久しぶりに乗ったモノレールは少しスピードが速く感じ、大船から江ノ島まで15分弱で到着。車だと大体道が混雑していて1時間位かかるような気がするのでモノレールだと早い!
スイカができるまでは切符の値段が見えない私はいつも最低賃金の切符を買って乗車し、下車するときに精算すると言う方法をとっていた。最近は、下車するときに障害者手帳を見せればしっかりと割引料金で精算をしてもらえる。
モノレールを降りて江ノ電の踏み切りを渡り、まっすぐ進むこと約10分。江ノ島の海が見えてくる。ここまできたら江ノ島水族館に立ち寄りたいと思いそこからさらに5分程度歩く。
水族館のチケットも障害者手帳の提示で本人と付き添いの1名までチケット料金が半額となる。2人で1800円位だったかな。
入場するところでイルカショーの時間を聞くと14時からとのこと。現在の時刻は13時50分。後10分で始まると言うグッドタイミング!ただ、イルカショーが行われる会場は出口付近にあるためかなり急いで歩いて行かないと間に合わないなと思っていたところ、スタッフが声をかけてくれ、スタッフ専用通路のショートカットを使って会場まで案内してくれた。
白杖パワーだね!と言う息子。笑
こういう時に視覚障害者であるシンボルになる白い杖を持っていると周囲の人が率先して配慮してくれるので本当にありがたい。ショートカットで案内してもらえたおかげでなんと5分前にはイルカショーの会場に到着。会場は既にほぼ満員。一番後ろから眺めるしかないかな?と思っていたら、イルカがジャンプすると濡れてしまうと言うオレンジのベンチ付近はまだ空席がある。1番前で見たい私は濡れるかもしれないけど大丈夫よ!とオレンジのベンチを目指す。
イルカショーで語られる楽しいトークセッションは私の耳だとあまり聞き取れない。だが、1番前の席にしたことで大きなイルカがジャンプしたり、水しぶきを私たちに向けてやってきたり、それなりに楽しむことができた。
よく目が見えないのに水族館に行って楽しいのですか?と聞かれることがある。見える人のようにすべて細かいところまで見えるわけでは無いのだが、水槽に近づいて見える世界、雰囲気、匂い、いろいろなもので私は楽しむことができる。
一番最初に出口付近に行ってしまったため、順路を逆送する形で戻ることになった私たち。当然、最後にたどり着いたのは入り口。
ここから出てもいいですか?
と尋ねると、大変親切に案内してもらえた。私も昔は視覚障害者のシンボルである白杖を持ってあると言うことに抵抗感があった。だけど、このように周囲の人に配慮してもらいたいと思うときにはやはり持っていると便利だなと感じるし、こちらが思っている以上の配慮をしてくれるのでとても気持ちよく過ごすことができる。
その後、人が少ないカフェを探して入ったお店は実はいつもならかなりの行列ができる人気店だったらしい。たまたま私たちが入った時は2階席にほとんど誰もお客さんがおらず、静かにゆっくり笑を眺めながらリラックスタイム。
そうそう、小学校4年生になった息子は随分と頼もしくなったと感じる。水族館でショートカットを案内してもらう時、急に暗い道に入った。その時にはさりげなく手をつないでくれるし、階段があるとそろそろ階段だよと声をかけてくれたり、車やバイクが前後から来ている時も教えてくれる
なんだかとても優しいよねと私が話すと、僕は歩行訓練士みたいだからねと言う息子。いやいや、歩行訓練士さんはもっときっと厳しいよ。笑
いろいろと想定外のことが起きて思い通りに行動できない日々だが、こうして久しぶりに息子とゆっくり過ごせる時間。これはこれでありがたいと思い折角の時間を楽しみたいと思う。

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