知らぬが仏

患者が受ける治療内容に対して医師が説明を行うインフォームドコンセント。

確かに、説明をきちんとうけて納得した上で治療を受けることは大切。

そう、確かにそうは思う。

だけど、実際に患者という立場で医学的な内容を医師レベルで理解することは難しい。

特に、リスクに関する説明が中心となるため、どうしてもそれが危険な治療なのではないかという不安があおられる。

プラシーボ効果ならぬ、ノセボ効果が注目される中、私は知らぬが仏なこともままあるのではないかと思う。

もちろん、きちんと知りたい人に情報を提供することは必要不可欠だ。

しかし、医師の伝えた内容を患者の曲解により治療に消極的になってしまう、不安や恐怖ゆえに治療を自己判断でやめてしまったり、がっつりノセボ効果が発揮されるのはなんとももったいないような気がする。

知っておくべき情報と知らぬが仏な情報、なんとも難しいところだけど情報過多社会においては知らぬ環境を作るほうが難しいかもしれない。

今回、治療にあたってくださった医師は簡潔な説明すぎてちょっと情報が足りないような気がしたが私はあえて調べず、知らぬ状態で治療を受けてよかったなと思う。最初から、治療後はすごい吐き気がありましたなどという口コミをみていたら、「なんとなく気持ち悪い」となっていたような気がするから。

調べることが仕事の私にとって、「調べない」という選択肢ももっておきたいと感じた出来事であった。


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