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文献レビュー:県立特別支援学校における組織的な授業改善とカリキュラム・マネジメントの取組に係る一考察

本日の文献はこちら。
片岡愛・平川泰寛(2020)県立特別支援学校における組織的な授業改善とカリキュラム・マネジメントの取組に係る一考察. 特別支援教育実践センター研究紀要 第18号,71-81

平成28年から令和元年にかけて継続的に行われた校内における教育改善の流れがわかりやすく示されている。
教師が子どもの資質・能力を具体的にイメージし、主体的に学習に取り組めるような指導を実現するために活用できる情報がいくつか紹介されている。

PDCAサイクルに基づく教育改善を目指しているとのこと、
個人的な疑問としては、Cの部分が教員による自己点検にとどまっていることである。

教師が教えやすくなった、子どもの資質能力の向上がみられるという認識=子どもや保護者の教育への評価
とはならないと感じているからだ。

この論文を読んでいても、やはり、Cのプロセスがそれでよいのか、そのCの結果に基づき、Aをしたものが教育改善できたといってしまっていいのか・・・。

とはいえ、この論文にでてくるような積極的なPDCAサイクルに向けた取り組みを実現している特別支援学校が果たしてどのぐらいあるのだろうか、
こうした継続的な取り組みをされていることは素晴らしいとも感じた。

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