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テキストデータ引換券がついた書籍@視覚障害者への読書バリアフリー

私が所属している学会の1つ、「障害学会」。
社会学系の人が集まる障害学会と
社会科学系の人が集まる障害科学学会と
とっても見ているのだけど中身は全く異なる。
私は両方ともとても興味深いので学会員になっている。
障害学会が発行する障害学研究は巻末に視覚障害者等、紙媒体の書籍を読むことが難しい人のために「テキストデータ引換券」が標準装備されている。
視覚障害リハビリテーション協会では雑誌の到着と同時にテキストファイルが格納されたCDが同封されているのでこれが理想的なサービスの在り方だと思う。障害科学研究は障害学研究や視覚リハのような配慮は一切ない。同じように年会費を支払っているのに、受けられる合理的配慮が学会によって異なる。これ、本当にどうにかしてほしい。お金払っているのに中身が読めないってコンプライアンス的にちょっとどうなのよ?と思う。ただ、これを所属学会全部に毎回要望し続けるのはなかなか大変。
「あ、また、奈良さんがピーピー文句いってるよ」
ぐらいにしか思われてないんだろうなと思うと悲しい。でも、私以外の学会員だって困っている。
障害学研究はテキストデータ引換券がついているのだけど、これ、巻末の引換券を自分できって宛先や返信用封筒作るって視覚障害者一人じゃできない。せめて、オンラインとかで手続きできるようにしてもらえたらいいのだけど。
UD研究会にでたときに、
「そもそも、同じ価格で購入しているのにテキストデータ引換券を送る送料とデータを送ってもらう送料を追加負担しなくてはならないのは公平性に欠ける」
という意見を聞いたことがある。などほどね。このときの私は、テキストデータをもらえるだけありがたいと思わないとと思っていたけれど、「公平性」を考えたら同じ価格で同じサービスが提供されるべきなのだと思う。
今回も目次を見ただけで楽しそうな内容の数々。テキストデータが届くのが楽しみ楽しみ。
ここ数年はすっかり障害学研究への投稿もしていなかったのでまた投稿できるよう準備しないとな。

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