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2024年 修二会振り返り

いよいよ2024年の修二会も満行を迎えます。

一心に祈りを捧げてくださった練行衆のみなさま。お助けした童子さんをはじめ沢山のおつきのみなさま。修二会の行にかかわられたすべてのみなさまおつかれさまでございます。

今年は実に4年ぶりに局が開くということで、なかなか印象的な年になりました。

局というのは、練行衆のかたが行をするそばで、お堂に入ってともに祈ることができる畳の部屋のことです。

私語厳禁。ともに祈れるとてもありがたい場所です。

修二会といえばお松明が有名ですが、それだけじゃないんだ!お行をされているところこそ聴かせていただけなくては修二会に行ったとは言えないんだ~と思いつつも入れないのだから知りようがない、というのが去年まで続いたのでした。

その場所へふたたび入れて、近いところでお行にふれさせていただけたのです。

修二会はその長い歴史の中で、色々変わっていったことがあります。

私が拝見しているのはここ20年ほどの、修二会の歴史のなかではほんの一瞬にたちあっているだけですが、たとえばお松明は二月堂の舞台の脇から拝見することができました。

その場所に行ったら、お松明終わるまで出られないからね!と何度も念押しされたものですが、それも今は叶わなくなりました。

練行衆のかたのお手伝いをされている方々も、基本的には同じ顔ぶれで、おな前は知らなくても、知っている顔だ、というのがよくありましたが、もう見かけなくなってしまった方もいます。

練行衆の中でお若かったかたがすっかりお年を召して、その息子さんがメンバーに入っているのを知ったりして、短いながら人間の一生というものがここにあるように感じたりもします。

変わっているものもあれば、変わってない部分もたくさんあり、4年間というコロナの空白で忘れてしまっていて思い出したものも色々あります。

修二会は一度や二度参拝しただけではとうてい理解できるものではありませんが、あらためて一年・一年の修二会を丁寧に見つめていくのが大事だと感じたりしました。

奈良でガイドをしています。これからもっとあちこち回っておもしろいガイドを提供します。ご支援どうぞお願いいたします。