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茶色に守られた安心、それも悪くない。 #人生を変えた一冊

土曜日の夜にこんばんは。noters末っ子の松田直人です。

早速ですが、今週のテーマは#人生を変えた一冊。
このテーマを知ってからというもの、なかなかnoteを書く気にはなりませんでした。というもの、僕は元々本を読むのが嫌いだからです。
大学に入ってから、特に今のゼミに入ってからは、平均すると週に1冊くらいは読むようになったのですが、正直にいうと僕にとって読書の時間は”勉強”の時間であり、”趣味(娯楽)”にはならないのです。
本を開くときも自発的に読みたいといった気持ちではなく、読まないといけないなと思うことが多いです。

そんな僕は、人生を変えた本に出会えていないのだと思います。
高校生までに読んだ本はおそらく数十冊、もしかしたらそんなにないかもしれないです。

だから、僕の人生を変えた本はないというのが正直なところです。しかし、人生を変えるまではいかなくても、印象に残った、人に勧めたい本は何冊かあります。(一応、大学に入学以降は数百冊読んでいると思うので…)

その中でも、数十ページしかないのにもかかわらず、僕に強烈なインパクトを与えた絵本を紹介したいと思います。


茶色の朝


約20年前にフランスで発表された『茶色の朝』。絵本なので文字数は少なく、10分もあれば読めてしまいます。そんな短い文章、絵の中に強烈なメッセージが込められています。短いし、面白そうだからと思って手に取ったこの絵本ですが、自分自身、そして国のことを真剣に考えるずにはいられなくなりました。

ぜひ読んでいただきたいので、内容は伝得ることは極力避けたいなと思います。この次からは、これを読んだ僕の感想を綴っていきます。


他人ごとはいつかの自分ごと

誰しも今自分が得ている権利、人に比べて恵まれていることが奪われようとすると、反対しますし、どうにかしてそれを守ろうとします。しかし、自分には関係がないことになると、全く興味を持たなくなります。また、たとえ最初は反対していても、大きな影響がないとわかるとそれを受け入れて生きることになります。

そうなんです。わざわざ自分と関係ないことに反対したり、大きな影響がないのであれば、そっとしておいたほうが楽なんです。戦うことってしんどいんです。

・子育ての問題を子育てしていない世代が変えようとする。
・女性の社会地位向上のための運動に男性が参加する。
・日本から遠いアフリカの小国を支援する。

こんなことしないほうが、絶対に楽だと思います。

ただやはり、自分が当事者じゃないからといって、他人が抱える問題に興味を持たないことは、いつか自分が当事者になってどれだけ訴えても、誰にも相手にされないとということです。


この本が伝えたいこととは?

この本を読んでみて僕が思ったことは、「自分に関係があるかないかではなく、何が正しくて、何が間違っているのか考え続けることが大切だ。答えを出すことではなく、考え続けること。そしておかしいとお思ったことは、ちゃんとおかしいと言うことが重要だ。」ということです。

多分皆さん、そんなことは既に分かっていると思うんです。今更言うまでもないと思うのでですが、この本のすごいところとは、たったの数十ページの絵本とは思えないメッセージ力です。

子供でも分かるようなストーリーで書かれているのにも関わらず、こんなにも深く物事を考えさせられるのかと感じました。

ぜひ、手に取って「茶色の朝」を読んでいただきたいです。



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