LA-MULANA3について

LA-MULANA2販売直後から「3待ってる」なんてツイートが海外で見受けられた。国内では完成直後にインタヴューで「3なんて作りたくねぇ」と言いまくった。再びこの話が海外で出てきたのは、PAXで答えたインタヴューで似たようなことを言ったからかな。そりゃまぁ、パッケージ版がこれから発売されるって言うインタビューで続編なんてありませんって公言するディレクターはいねーよな。

ここで改めてLA-MULANA3を作りたくない理由をしっかりと記しておこうか。いや、海外にようやく伝わったんだから海外で弁明しろよと言われても機会が無いやい。日本語ででもはっきりと記録に残しておくことが重要だ。
もちろんここは俺個人のnoteなので、あくまで俺の考えだが俺が3の内容を決められなければNIGOROで作られることは無いだろうさ。

シリーズじゃなくて続編だから

これはちょいちょい言ってましたね。
1のストーリーの続きとして2を作ってる。初めからこの2本は構想段階からセットで考えられていたからきっちりストーリーを終わらせることができたのです。だから、もうない。

じゃあもしこの前提を破ってでもLA-MULANA3を作るとどうなるのでしょう。

ダラダラ続くと世界が滅ぶ

すごく面白くて楽しんだのに、続編が作られるたびに無理がきて話がまとまらない、嘘くさくなるってのが嫌いなんです。俺がこう言う時に例えによく挙げるのが、

ドラマ「アンフェア」
ドラマはWEB関連で手伝いしたので見てた。面白かった。けど特別編や映画などなどストーリーを続けていくことで、主人公雪平に親身になってくれた人は大概黒幕というかわいそうな話になってしまった気がする。

逆転裁判シリーズ
大好きで1〜3、5、検事1と2プレイ済み。4は手に入らねえ。
でもここまで話を続けると、ナルホドの住む街は司法・警察のトップは大体連続殺人犯、街のサーカスに至っては連続殺人犯を2回も輩出する恐怖の集団だ。

どちらもミステリーなんで、意外な人物を犯人にしようとし続けるとこうなっちゃうんだろうかな。
だから母と子という2大ラスボスを出したLA-MULANAを作り続けると世界を滅ぼしかねないのです。

シリーズって何さ

じゃあストーリーや世界観が繋がっていないシリーズ化したらいけるのか?
そもそもシリーズって何さね。

ドラゴンクエストは1と2で話が繋がってた。1の主人公の子孫の話だよね?3は繋がってないようでロト伝説に繋がってた。4から6は繋がってないけど天空シリーズって話がまとまってるんだよね?ドラクエ全部まともにやってないからワカンねぇ。

ファイナルファンタジーは2からもう話繋がってないんだよな?武器や魔法、モンスターなんかで名前が同じものがあるって感じか。あとはシステムから毎回挑戦的なものがあるってのが伝統か?

LA-MULANAでこの手法をとると、世界も話も繋がってなくて同じ名称を使ったものがいくつかあると。それなら全く違う探索アクション作ればいいんじゃないの。

それでも無理やり作るなら

最後のボスとなりうるすごい設定のやつらはもういないんだから、やれて前日譚か後日譚になるよね。

インディージョーンズ親子のオマージュでしかないコスギ親子は自分としてはもう主人公クラスに起用するつもりはない。やるとしたら最初から主人公として作り上げたルミッサの話になる。あるいは同じくオリジナルキャラとしてデザインされたムーブルクくらい。

やるとしたら「ルミッサ・ムーブルクのアンコールワット探検」みたいなものにしかならない。母の影響が残る局地的な企みを阻止するぐらいにしかならない。当然、規模も話も小さくなるのでLA-MULANA3と名打つわけにはいかない。

それでもカンボジア政府から許可を得て、「観光客が入れないエリアまで取材してください!」てぐらいにならないとやりたくないなぁ。でないと世界中の遺跡の地下にあらぬ空間を作りまくりますよ、ぼかぁ。

以上、ツイッターに書こうと思ったけど長くなるのでnoteにしました。

盛り上がるのであれば、もっともっと掘り返してみようと思います。