20代後半が迫っていること

25歳が20代前半の最後の砦である。
20代後半とは、自分が明確に「大人」として想像していたものである。

社会人としてバリバリ働いて、結婚を考えてる異性がいて、
そういう状態を想像していたが、実際の状況は全く異なるものになりそうだ。

なぜこの題名で文章を書かせていただいているかというと、
20代後半とは、恐ろしい響きだなと率直に感じたからである。

成人の時は、未成年とは法的に枠組みが異なると頭では分かっていたけれども、感覚的にはそんなに明確に差異を感じなかった。

お酒を飲めるようになるという違いはあるが、自分は誕生日が同級生の中で遅いため周りが飲み始めていたし、
僕の世代から選挙権の条件が18歳以上に引き下げられて、
余計にその違いがあいまいに感じられたのかもしれない。

大学生というカテゴライズが、まだ遊んでてもいいという勘違いを与えてくれたし、
結婚できる年齢にはなっていたけれど、実際にする同級生は少なく、
いても彼らは”特殊”扱いだった。


何がそんなに怖いと思うのか。
一言でまとめると、人生の答え合わせが始まっているということだ。

今まで、適切に努力をしてきたのか、友達と、恋人とうまくやっているか、仕事は順調か。
今までの人生は正しかったか。これからの人生は約束されているか。

人生の中で何回か重大な答え合わせの機会があると思うが、
そのうちの、ある意味最初の関門がここになるのだと思う。

実際にその関門をくぐるまでにあと1年強あるが、
時間があるからまだ何とかなる、とは思わない。

これまで20数年間の答え合わせを、たかが1年ちょっとの奮闘で左右できるとは思わない。
この年になると、自分の人生の操縦桿を握っているのは自分だけではないことはわかってきている。自分の力なんて本当に些細なもので、基本的には環境とその時の運みたいなものが自分の顛末を決めている。

次の答え合わせでは、おれは”負け”だと思う。

それでも、その先も人生は続いていくから、
また次の答え合わせの時が来るまでに、自分がもっと良い成績で入れるように、自分のできることをしていく。

今まで走ってきた人生と違うのは、自分が何が苦手で、何が好きで、何が得意で、自分にとって何が大事で、人生とはどんなもので、人間とは何かが、前よりも少しだけ分かってきているということだ。


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