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大和橘について


こんにちは!ならBonbonです。
先日お店の前の大和橘に置いている新芽とつぼみがほころび始めました。そこで改めて大和橘について紹介してみようかなと思います


大和橘とは
大和橘とは「古事記」「日本書紀」「万葉集」に登場するほど昔から日本に自生する果実で現在は絶滅が危惧されるほど数が少なくなっている希少な果実です。

「非時香菓」…ときじくかぐこのみ=永遠に香っている果実と詠まれるほど香りがよい果物です。

日本書紀では田道間守が垂仁天皇の命により常世の国から持ち帰った不老長寿の実として書かれています。常世の国というのは海のはるか向こうにある現世とは違う世界と記されており垂仁天皇はそこにある「非時香菓」を求め、田道間守を派遣します。そのときに田道間守が持って帰ってきたものが非時香菓八竿八縵(ときじくのかくのみのやほこやかげ)。つまり橘のことです。そのため大和橘はみかんの原種とも言われています。



大和橘の実は小さいためよく金柑みたいと言われますが皮を剥いてみるとよく見るみかんをそのまま小さくしたようなフォルムをしています。

大和橘そのものの味は酸っぱ苦く正直あまり美味しくはないですが、酸っぱ苦いのが砂糖との相性が良くコンフィズリーなどのゼリー菓子にすると甘酸っぱい感じがクセになります。
香りは皮を剥いた瞬間からパッと部屋中に広がり、なんともいえない柑橘の良い香りがします。永遠に香る果実と詠まれるだけあってその香りはしばらく部屋の中に残っています。

ならBonbonでは大和橘の皮を蒸留したオイルを飴に練り込んでいるので食べたときに口中に大和橘の香りが広がります。
またサブレにはパウダーにした大和橘を練り込んでますので食べたときにサクサクの食感とともに柑橘の香りが広がります。
バタージャムには果汁と果皮を使用しておりまろやかでコクのある橘香る仕上がりになってます。

ぜひお近くへお越しの際はお立ち寄りください。

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