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2024年8月相場の振り返りと暴落への備え

 久々にnote投稿です。今月は株式市場で色々あったので流石に振り返りの記事でも書いておこうかと。7月30~31日の日銀金融政策決定会合にて、日銀は政策金利を従来の0~0.1%程度から0.25%程度への引き上げと国債買い入れ減額を決定。

利上げ発表当日の株式市場はまあこんなものかという反応でした。しかし、市場引け後に行われた日銀の記者会見にて、植田総裁が今後の利上げ継続を匂わせる発言。

そして折り悪くアメリカの失業率が悪化(無職増加!)。アメリカ景気がヤバそうだぞとか、キャリートレードの巻き戻しだなどと、何かと悪いことが重なり色々あって8月5日。とうとう日本株市場が崩壊しました。

当然ながら私も大損害を被りました。日本株メインでやっているので今回の暴落もまともに直撃、大損です。

私の場合、今回のような暴落相場に対しては事前に決めたルールに沿って動くという形をとっています。基本的に下記四点のルールを普段から設定していました。

ルール1 ポートフォリオにレバレッジをかけない
ルール2 常に一定程度(資産比5~20%前後)の現金を持つ
ルール3 特定銘柄に資金を集中させすぎない
ルール4 暴落時に買いたいものリスト・保有銘柄の中で真っ先に売るべきものリストを作っておく

 まずルール1に関して。基本的に私はポートフォリオにレバレッジをかけることがありません。理由は単純で、レバレッジをかけた状態でこのような暴落相場を迎えてしまうと立ち回りの難易度が格段に上がってしまうからです。

基本的に信用取引で膨らませたポジションは投げざるを得ない(しかも大抵の場合は安値で!)状況に追い込まれる可能性が高いですし、少しでも判断を誤ると資産大幅減を招いて再就職の憂き目に合います。それだけは勘弁してほしい。

 ルール2に関しては、常に現金を一定程度置いておく事で心理的な余裕が生まれます。暴落時にもクリーンな気持ちで新規投資できるというものです。

前から狙っていた新たな銘柄を買うも良し。すでに保有している銘柄の中で自信のあるものが下がって割安になっていたら買い増しするも良し、という具合です。

運用効率を考えたら現金は残さず、常にフル投資して暴落の時は一番期待値の低い銘柄を売ってより期待値の高い銘柄に入れ替える、というやり方の方が良いと正直思います。しかし、私としては多少リターンを犠牲にしても常に現金を置いておくという方法を取っています。この方が精神的に安心します。

続いてルール3。個別銘柄の投資比率に関しては、特定銘柄に対する過度なリスクテイクを避けるために資産全体に対して15%前後がマックスというルールでやっていました。そして、この資産15%まで買い込んでいた株が一つあったのですがが当日ストップ安(笑)。40銘柄少々保有していてうち30銘柄程度は-10%超下落していたので今回のような市場全体が暴落する局面ではもう分散も糞もねえなと笑うしかない状況でしたね・・・私の場合、日本市場という市場にほぼ全賭けしていたのでもろに直撃してしまいました。

最後にルール4。常日頃から新規銘柄の調査を行い、今の株価では手が出ないけれど、株価が割安になったら買いたい企業を普段から調査しておいてリストを作っておく。そうすればいざ株価が下がって買いたい株価ラインまで下がってきたら即座に買う事が出来るというものです。

既に保有している銘柄に関しても、本当にやばい時にどれから売っていくかをしっかり順序付けしておくことで慌てて全部投げ売りしてしまったりという事態も避けられます。

 そういう訳で、以上の四つのルールを設定していた状態で8月5日を迎えました。

まず当日は外出中で株の事はあまり見ていませんでした。午後になって「どれどれ」と株の方を見てみると、とんでもない大暴落で泡を吹きそうに。わけが分からないままにとりあえずスマホをポチポチしつつ可能な限り市場情報を眺めまわし、

「保有している企業の価格(株価)は下がったが企業の価値そのものは下がっていない。今回の急落はリーマンショックのような金融機関の連鎖倒産を招いての大規模な信用収縮、金融危機、市場の崩壊をただちに招くようなことは無いだろう・・・」

つまり結論として、「まあ何とかなるだろう」と判断。正直、大爆損してもう知らんわと半分投げやりでしたが。

そんな考えから基本的に株価が下がったからと言って持ち株を売ることはせず、暴落時に買いたいものリストの中で買いたい株を少々、既に保有しているもので特に割安感が出ていたもの買い増し。結果、全体として若干の買い増し、という形で8月5日を終えました。ほとんど何もせずに市場を眺めていただけと言ってもいいかもしれません。

ルール1を守っていたことにより、レバレッジをかけすぎて売らざるを得ないという状況に陥ることをまず避けられ、ルール2で確保していた新規資金で冷静にルール4のリストにある企業の買いたい株リストの中から新規買いを行えた。

ルール3は保有銘柄全部が猛烈に下がってあまり意味がなかった(笑)といった感じでしょうか。振り返りとして。まあそれなりにルールが役立ってパニックになって全部投げ売りするという最悪の行動は避けられました。

その後は相場が戻してまあ一安心。結局、今月の運用成績は指数なみの成績で終えることが出来ました。パニックになって8月5日のド底で投げていたら泣くに泣けませんでしたね・・・

日銀植田総裁や岸田首相のせいにしてもどうしようもないし、そうして他責思考に走ると投資家としてはダメだろうと考えつつ、とりあえず目の前の事態にどう対応するのかで頭が一杯な8月でした。とりあえず振り返りとしてこんなところです。

最後に記念として8月5日当日の日本株市場の騰落率データなど。
いやはや、とんでもない日でしたね・・・

日本市場の主要指数8月5日終値 SBI証券サイトより


日本市場 三市場の出来高・売買代金等 SBI証券サイトより


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