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【振り返り】金沢マラソン2023


金沢マラソンに向けて

出場選手(女子)


出場選手

レース前時点のベストタイム
大井千鶴 BEST 2:39:32 2年連続3位
清水穂高 BEST 2:47:30    昨年6位
米谷結希 初マラソン

レースの位置付け

清水は北海道にスタートしているが、熱中症での途中棄権だったので、基本的には全員が今シーズンの実質マラソン初戦。
今シーズンのレーススケジュールを組む意味で重要なレース。
各目標レースへの出場記録資格タイムを確実に切ることが優先事項。
そのうえで、NARA-Xは女子マラソンチーム名乗りながら、女子マラソンのタイトルを獲ってない。金沢と奈良は、そのタイトルを獲りにいきたい。

レース前の状態

大井は春先の故障が長引いたこともあり、マラソンをするには練習の総量が足りていない。持つか持たないか?微妙なライン。コンディション的には70%程度の状態。舞鶴が想定以上に走れたので逆に怖い。
清水は、8月の北海道で一旦仕上げていたこともあり、練習量的にはNARA-X史上最も練習量は積めていた。逆に大井がいなかったこともあり、昨年に比べると、単独練習が増えており、質に若干の不安があった。
米谷は、初マラソンでもあり、緊張でガチガチ。1週間ほど前から、口数がかなり減っていました。

レースプラン

予想やSNSで情報から、出場想定メンバーを予想して、優勝ラインを2時間38分と設定していました。大井、清水に関しては、2時間38分をイメージしたプランを想定していました。
大井については、優勝and2時間38分
清水については、優勝and最低でも大阪国際女子の準招待資格2時間45分
米谷については、安全運転で確実に大阪マラソンエリート資格の3時間
これぐらいで考えていました。

レース

事前準備 待機場所

例年のスタート地点付近のakippa駐車場を確保できず、初めての場所を事前に確保。
雨予報であったことから、前日夜に駐車場を下見したところ、雨避けできる場所がなく、急遽、別のコインパーキングを探す。いくつか候補を見つけて、当日朝を迎える。

スタート前

昨年、スタート前のトイレ確保で失敗し、バタバタで整列せざるをえなかったことから、今年は早め早めに動く。
大井、清水は落ち着きある雰囲気だったが米谷はガチガチ。
清水に落ち着かせてもらっていました。

スタート直前の一言

米谷選手

大井には、「勝て」「楽しめ」
清水には、「迷ったらGO」「自信持ってイケ」
米谷には、「早く走る必要はない」「42kmのお散歩」「ゴールは笑顔」


4km手前

後から思えば、この地点で勝負あった。。。感じですね。
清水が単独で前半攻めるか、2人で並走でラインプレスをかけるか?選手に任せていました。ラインプレスをかける展開になっていました。
ここで、逃してしまったことで、オフェンスでのプレスをかけきれなかったと思います。2対1の展開なら、経験浅い選手ならかなりのプレッシャーをかけられたはず。マラソンはメンタルに左右されることがかなり大きいので、楽に逃してしまったという点は分岐点だったと思います。あとは想定外の選手であったこともあり、データ不足でした。かなり強かった。。。脱帽です。

19km地点

この時点で先頭とは20-30秒離されていました。
ここから中間点ぐらいまでが勝負するにはラストチャンスだったように思います。でも、先頭がここからがさらに強かった。。。事前データをもう少し収集できていれば、レースパターンもよめたのにと、スタッフ目線で後悔。

でも、逆に当初想定していた選手には、この並走ラインプレスは効果的だったように思います。デフェンスプレスと言いますか?
やはり2対1になるので、相手にはプレッシャーをかけられました。
想定していた選手とはこの時点で約2分のアドバンテージ。過去のデータからも30kmまでキープできれば、ミスさえしなければ勝てる目処がつきました。

それに増して、NARA-Xに目立つフラッシュピンク。目立つだけに視覚的にもプレッシャーを与えられたような話も聞きました。継続して出ているからこその圧力ですね。ここは自分たちでは気づいていなかった強みですね。

レース終盤

ここからはどちら2位になるか?のチーム内バトル。
実力的には、どちらが勝ってもおかしくない状態。
ホームアドバンテージのある大井が2位。
2人ともに自己ベスト。
大井に関しては予想2時間38分で、結果は2時間38分05秒。誤差5秒。
清水も大阪国際女子の準招待資格を確保。かつ6分のベスト更新。
レース前に描いていたタイムは十分出せたと思います。

大井選手
清水選手

米谷 初マラソン

口酸っぱく話していましたが、今回はタイムを狙うマラソンではない。
マラソンに恐怖心や嫌なイメージを持たせないように、確実に安全運転で笑顔でゴールしてもらうことが最優先事項。その上で、大阪マラソンのエリート資格3時間を切ること。

コメは、スピードはあるので、できるだけ、「ゆっくり」走ることを徹底してもらいました。早く走る必要はない。1km4分切る必要はない。4分30秒とか5分ぐらいで走るぐらいの気持ちで十分。頑張らない。とにかくサボれ。

という話をしていました。


米谷選手

流石に35km前後はしんどかったらしいですが、終始笑顔で楽しく走ってくれました。上出来です。ゴール後も普通の選手の初マラソンとは比較にならないぐらいの余裕度。次からは、しっかりレースをしてもらいましょう。

後評


大歳の勝負服

昨年も思いましたが、マラソンはハーフからは倍の距離もあり、突然、彗星の如く、強い選手が現れることがあります。
今年の金沢マラソンは、かなり高いレベルでメンバーが揃い、昨年の大井のタイムでは8位入賞できなぐらいのレベルでした。
その中で、確実に昨年以上の結果を出せたことは評価できると思います。

が、やはり、多くの皆様に応援していただいている以上、「初タイトル」が欲しかった。タイムが出てくれて嬉しい反面、悔しい思いも強かった。

ホームレースになる奈良マラソンは、マラソンに4名が出場予定。
金沢以上にプレスをかけていける。ラインプレスから、ゾーンプレスに。
さらに応援の力もかなり大きいはず。

J1やB1レベルの大きな壁との戦いになりますが、サポーターも含めたチーム総力戦で奈良は勝ちにいきます。

今後とも応援よろしくお願いいたします。

結果

大井千鶴 2位 2時間38分05秒 自己ベスト 3年連続表彰台
清水穂高 3位 2時間41分15秒 自己ベスト 2年連続入賞
米谷結希    2時間58分23秒 初マラソン

表彰式後

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