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【エッセイ漫画】母、直伝 料理上手な子を育てる方法

みなさんこんにちは、菜っぱです。


みなさんは料理はお得意ですか?

私は胸を張って『得意!』と言えるほどではありませんが、結構料理自体は好きです。


そんなこともあり、友達に料理を振る舞う機会もまあまああるのですが、そうなると友人たちに「いつから料理が得意になったの?」と聴かれたりします。


うーん。そういえばいつから料理ができるようになったんだっけ?

じっくりと考えてみたくなったので、ちょっと記憶を呼び起こしてみようと思います。


そもそも母の料理がおいしくなかった

そう。大前提として大切なのはこの情報かもしれません。

母の料理がおいしくなかった……。


母は素材の味を綺麗に殺すのです。

透けるような黄緑色が美しい新鮮なえんどう豆を熱湯で煮続け、どす黒い色に変色させたり。

どうしてこんな勿体無いことを! と嘆きたくなるようなことを平気でします。


なので、今は私が料理を作ることが多いです。自分で作った方が美味しいものを作れるから。


でも、それって仕方のないことですよね。

人には向き不向きがありますもん。


努力で全てが解決すると思うな

本人的には三十年以上、母として料理を振る舞い続けて、しかも若い頃には新妻たちが通うような料理学校に通った経験を持っています。

しかしそれでも『とんでも料理』を作ってしまうのです。

何故なんでしょうね。ふっしぎ〜!


この世には解決できない謎がゴロゴロ転がっているのです。

もうこうなったら「もう少し頑張ろうよ!」と一緒になって苦手を克服できるように奮起するよりも「才能が本当にないんだなあ……」と諦めてしまった方がお互いにとって幸せですよね。


母は私の嫌いな洗濯などは得意で、洗濯自体も好きだそうなので、そちらは完全にお願いしていますし。


でも、こういう風に割り切れるようになったのは大人になってからですが。


やっぱり私も、社会も、どっかしら偏見があって『母というものは料理が上手であるべき!』という思い込みが染み付いているのかもしれません。


けれども『料理が得意かそうでないか』なんて『数学が得意かそうでないか』くらい個人差がある種目です。

性別が女だからって、得意だと決めつけられたくなんかないですよね。


ちなみに同じ環境で育ったはずの、うちの姉は料理はそんなに得意ではありません。

母の遺伝ですかね?


個人差の象徴みたいな出来事だなあ、と思って私はこの違いがとっても興味深いと、いつも思っています。


姉は私が得意でないことは大体得意です。計算とか、プログラミングとか。

私はそれらが得意ではないので、無理に頑張ろうとすると怒り狂い始めます。

精神衛生上に良くありません。


得意も不得意もあっていいし、できないことは娘に擦りつけてくれや

得意があれば不得意もある。

そんなの当たり前のことですから、料理なんて好きでやりたいと思える人がやれば良いんじゃないかと私は思っています。


向いてないなあ、とか楽しくないなあ、と悩みながらやり続けるのは、苦しいですもんね。


育ちきった娘が家にいるんですから、母はできないことは全力で娘に擦りつけてくれたらいいと思います。実際にそうしてますし。


そう思うと『美味しいものを食べたい時は娘に全投する』と早いうちから決められたうちの母はなかなかな英断をできたのかもしれません。(いや、そうか? 知らんけど)


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