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※この話は前回から続いています。 ユータンに困惑する奥様集団 クリスマスパーティーの晩がやってきた。 R氏は今度こそ自分が地球外生命体ではなく、地球人であることを証明しようと、5人の女友達を自宅に招いた。 女友達というのは「小金持ちの奥様集団」といった顔ぶれだったようである。 R氏はUFO兼宇宙人探知機ユータンをテーブルに置くと、その前に一人ずつ座らせてスイッチを長押ししてみた。 しかし、5人とも何の変化も起きなかった。 ところで、ストーリーにはまったく関係ないが
2000円で宇宙人を断定してしまうユータン 先日、エピソードを紹介したUFO探知機ユータン。UFO探知モードのほかに「宇宙人発見モード」もあり、ボタンを長押しすることにより目の前の人が宇宙人であるかどうかを断定してしまうという恐ろしい探知機である。 原理は監修者のY氏に聞いても「何だかよく分からない」という答えだが、とにかく2000円プラス消費税で購入できる。 「人間に化けている宇宙人」を探知できるとあって、人間関係に支障が出ようとおかまいなく、N氏のまわりでも友人の宇宙
※この話は前回から続いています。 UFOが来たときは言葉が出てこない 路上の中年男たちは口をぽかんと開けて、空に浮かぶ光源を見つめた。すると、次は3つの光が移動して同一線上に並んだ。 「また動いた!」「動いた!」 いっしょに叫びながら、N氏はふと思う。UFOが現れたのかもしれないというときに、口から出る感動の言葉は「いた」と「動いた」だけだ。 子どものころから多くの言葉をしゃべっているのに。でも、だからといって、ここぞとばかりに妙な言葉を口走ったらへんな目で見られるの