ウィズの世界 1

もうすでに考えてきて、たぶんこれから何度となく考えていくであろう、ウィズコロナの暮らし方のこと。
アフターコロナという呼び方も聞くし、どちらも語られるけれど、やはりまだまだウィズの世界が続いていくんだと思う。

考えるたびに、記録として残しておこうと思う。
少し前に書いた手書きの日記でも、3月の感想と5月頭の感想は、けっこう違っていたし、ことさらポイントになってきた2週間という時間の区切りも、案外実生活に落とし込むと「けっこう前」になるときと、「え、もう2週間たったの?」になるときが、まちまちだということも、この日々で体感してきたから。

時間経過の肌感覚は、24時間区切りのごく限られた部分しか、私にはないらしい、というわけで。

『ウィズの世界』とあえて呼称して、でもあいつの名前を入れたくない一心で、こう呼んでみる。


取り分けて今気になるのは、物理的な距離感。
もとからパーソナルスペースにグイッと入り込んで会話をしてくるタイプの人、得意じゃないけど嫌いではなかった、のだけれども。
しかし、このご時世に袖ふれあいながら会話してたら、ちょっとは気にならないものだろうか……多生の縁と申せども。

さらには会話の距離が近いタイプの人ほど、マスクの装着があまあまで、上唇が見えてるときが半分くらいある。
そして会話中のトーク占有率も高いため、飛沫もより飛ばしていて。
下手をすると、ウィズの世界で気にかける点ばかりに目がいって会話の中身が入ってこないくらいなのだ。

もとから気にしていた(ちけぇなぁ……)という感情がより過敏になってしまって、いらぬ神経やアンテナを使っているらしく、疲れてしまう自分にも嫌気がさすこともある。
言葉にはしないけど、時折露骨に態度に出ているはずで、そんな自分の小ささにも悲しくなるし、小さい私は「露骨な態度で気づいてほしい」とさえ思ってしまっている。

そんな部分もあぶり出すウィズの世界。
私自身も試されるけれど、せっかくの社会的距離を取りやすい空気を大切に、お互いの領域を守っていけたらいいのに。

書き終えてタグを検索したら『ウィズの世界』がすでに。
先輩たちとともに、私なりの生き方も模索していこう。

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