あの日を越えろ
昨年の秋季大会。悔しいプレーで失点を招き、その試合で最後の打席となるも挽回出来ず。
一進一退で高い緊張感のある展開だったからこそ、試合終了から悔しさが溢れていた。
強豪チームにありながら人懐く話しかけてくれる選手たち。だからこそ悔しさに嗚咽するほどの姿には複雑な気持ちを持った。
昨年の全日本選手権を終えた時からすでに翌年の全日本選手権を意識したチーム。日々の練習も高いモチベーションで臨まないと気遅れすることだろう。
開会式で『無敗』を目標と読み上げられたことはそれだけの結果を求めていることは明らか。プレッシャーを力に変えられなければ、そこにいることさえ許されない。
迎えた春季大会。試合中はサブチャッチーを務めたり、臨時代走として塁に出たり。チームを裏から支えている姿を見ていた。
試合展開はこのチームにあって、まさかの流れだったかもしれない。
延長を迎え、様々な結末を考えてしまう中、代打で出場。
自分にとっては「あの日」の「あの時」以来の打席を撮ることに。
あの時は失策と最終回ツーアウトという状況に明らかに呑まれていた。「あの顔」になってそこから挽回出来る展開は今まで見たことがない。それくらい呑まれていた。
自分が撮る、あの日以来のバッターボックス内の彼は試合の不安定な空気の中にあっても芯のある表情が見えた。
1点ビハインドの裏の攻撃、1人目のバッター。
逆転への足掛かりとなるヒット。
一塁でベンチに向けて握り拳と咆哮。
その後、同点のホームを踏んで帰ると拳を構えてベンチで彼を迎えた監督の姿が。
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あの日の悔しさをこれからも越えて、更に高みへと登らなくては目標に到達することは出来ない。
果たして夏のその日にどんな顔をした彼らに会えるのか。
勿論、彼らを倒すべく日本中がライバルであるのは言うまでもない。
誰もが「あの日」を越えていけ
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