補聴器購入 ~直家さんからの指示~

嫁のおばあちゃんは89歳です。

嫁の両親は農業に従事しています。
昨日、田植えが終わりました。

どこの農家も同じ状況だと思うのですが、
農業は、自然相手の雄大で素晴らしい仕事である反面、
忙しい時は食事の時間もないほど忙しく、
ほとんど「筋トレ」状態での仕事もたくさんあります。

嫁の実家はそんな状態ですから、
家庭内の家事を長年支えてきたのは、
80歳を越えるおばあちゃんでした。

2020年におじいちゃんが他界して、
急に気が抜けたのか何なのか、
一気に老化が進んだように感じます。
歩くスピードも、物事の進め方も
極端にゆっくりになりました。

お掃除も20分でできた掃除に
1時間以上かかっています。

今晩の家の食事はおでんですが、
ゆで卵を作ったり、食材を切ったりする下ごしらえを
午前9時ごろから、ゆっくりゆっくり進めています。

直家さんは、ひたすら取材と動画作成を行っていますが、
食事の時は、家族みんなで顔を合わせています。

その時に、おばあちゃんの耳が聞こえておらず、
おばあちゃんが家族の会話に入ってこないこと、
耳が聞こえていないのが原因で、
近所のおばあちゃんたちや兄弟たちとも電話できないでいることに
直家さんが気が付きました。

そこで、すぐにおばあちゃんに対して
家庭内拉致を敢行し、耳鼻科を受診させ、
補聴器メーカーに伝えるべきことを医師からしっかり聞き出し、
すぐに補聴器を発注するように、と直家さんは嫁に指示を出しました。

もちろん、その送迎は直家さんがやってくれます。
嫁は、医師の言葉を逐一漏らさずに聞き取り、
メモをする役目です。

本来、医師もプロですから、きちんと質問したら、
丁寧に大きな声で、おばあちゃんに分かるように話してくれるはずです。
それに田舎のことですから、
意地悪だったり、必要な情報を教えてくれない医師がいれば
噂がすぐに広まって、和多志たちの耳にも入る土地です。
というわけで耳鼻科の医師の質は、和多志はほとんど心配していません。

心配なのは、おばあちゃんがいろいろ気を遣って
和多志たちに必要な情報を伝えてくれないことです。
おばあちゃんが気にしているのは補聴器の値段です。
もちろん、これは直家さんが支払うと約束しているのですが、
3万円から41万円までの価格幅があり、
「健康保険の対象外」とのこと。

補聴器が必要な人がこれだけいるのに、
健康保険の対象外とは・・・。
驚くというか、あきれるというか・・・。

というわけで、今日か明日あたり、
直家さんとおばあちゃん、和多志で、おでかけしてきます。


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