#4 藤原直哉と昭和天皇実録を読む(昭和20年2月1日〜10日)
藤原直哉
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※試聴版。オリジナル版(33:42)は購入後に視聴可能。
昭和天皇実録第33巻(上)昭和20年2月1日~10日について、藤原直哉が細部まで丁寧に読み解き、歴史観も含めて音声解説(33:43 mp3版:ダウンロード可)いたします。
外交上何ができるのか、負けるとの決断、迷い、言い出せない空気、重臣からの意見徴収が始まります。
下記のキーワードと合わせて、当時何が起こり、今の私たちに、そして未来へと結びついてくるのか。
軍のルートで入ってくる情報と、信頼できる部下を直接現地に送り集めた情報を合わせて、天皇陛下がご判断されていた当時の状況、国の一番大変な時、実際に真ん中で何が起きていたのかを昭和天皇実録は語ってくれています。
歴史の力、時間の重力でどのように働き、世の中がどのように動いているのか、一緒に学びましょう!
<第4回目>
<2月1日木曜日>
・旬祭
・方面軍司令部、軍管区司令部臨時編成の施行
・陸軍では内地における東部、中部、西部の各軍司令部を新たに東北、東部、東海、中部、西部の各軍管司令部に改める
・第十一仙台、第十二東京、第十三名古屋、第十五大阪、第十六福岡の各方面軍司令部を編成
・方面軍司令官をして軍管区司令官を兼任
・内大臣木戸幸一
・重臣の天機奉伺の機会に時局に関する意見を言上せしめる件
<2月2日金曜日>
・内大臣木戸幸一
・高射砲射撃開始
<2月3日土曜日>
・内閣総理大臣小磯国昭
・参謀総長梅津美治郎
・軍令部総長及川古志郎
・最高戦争指導会議において決定の「情勢ノ変化ニ応スル仏印処理ニ関スル件」につき内奏
・内閣上奏書類を御裁可
・外務大臣重光葵
・ドイツ国の危機的状況
・米英ソ三国首脳会談の議題
・ソ聯邦の政策
・スペイン、ポルトガル両中立国の態度
・仏印処理問題
・対支新経済政策の発展
・第十方面軍司令官
・台湾及び南西諸島
・大陸命伝宣
<2月5日月曜日>
・参謀総長梅津美治郎
・欧州の戦況奏上
・南方方面海軍部隊を南方軍総司令官の指揮下に入れることにつき上奏
・南方軍総司令官、第十方面艦隊及び第四南遣艦隊指揮すべき旨の大陸命伝宣
・元侍従武官城英一郎、軍艦千代田艦長
<2月6日火曜日>
・参謀総長梅津美治郎
・戦況の奏上
・防衛総軍航空部隊の戦闘序列
・防衛総司令官、皇土の確保
・第十七方面軍司令官、朝鮮の確保
<2月7日水曜日>
・防衛総司令官稔彦王
・第十七方面軍司令官兼朝鮮軍管区司令官板垣征四郎
・時局極めて重大
・内閣総理大臣経験者(現職海軍大臣米内光政、朝鮮総監督阿部信行除く)
・元内大臣牧野伸顕
・男爵平沼騏一郎、元内閣総理大臣
・侍従長藤田尚徳による要旨筆記
・重点(国土防衛、軍需生産、国内治安維持)集中に英断スルコト
・分散的総花的ノコトハヤメル
・思想問題、食糧問題
・食料ハ今年ハ先ヅヨシトシテ、将来ハ満州雑穀移入依存
・交通運輸上ノ困難
・朝鮮ノ鉄道ハ複線完通
・官吏ノ国民ニ対スル態度ニツキ
・一部ニ共産思想ノ蔓延
・権力ノ背ニハ慈愛ナカルベカラズ
・慈愛ノ精神
・思想ヲ健実ニシ治安ヲ維持スル為メニ末端ニ於ケル官吏ノ訓練ノ要アリ
・ミッドウェー海戦以後
・内大臣木戸幸一
<2月8日木曜日>
・軍令部総長及川古志郎
・第二艦隊の改編につき内奏
・参謀総長梅津美治郎
・第四航空軍爾後処理
<2月9日金曜日>
・元内閣総理大臣広田弘毅
・侍従長藤田尚徳による要旨筆記
・就中吾国ト戦争関係ニアラザルロシヤニ付キテハ特ニ注意スルコト得策ナルベシ
・日蘇間ノ中立条約
・失地失権ノ回復
・国内疲弊ノ復旧
・英米ノ物資利用
・自然日本ニ対シテハ強硬態度
・スターリンノ演説
・ルーズベルトニ有利ナル立場ヲ与へ
・継続ヲ希望スル意志ノ表示
・吾ロシヤニ対スル態度ヲ一層鮮明ニスル要アリト思考ス
・ソハ直ニ米英ニ加担シテ我ニ対敵行動ヲトルナラント云フニハアラズ
・ポーツマス条約全部ノ廃棄
・樺太ノ返還要求
・漁業権・満州駐兵権ノ撤廃
・防共協定、日独同盟条約ノ廃棄
・東支鉄道買収、条約ノ廃棄
・四選ノ「ルーズベルト」トシテハ自己ノ支配時代ニ此ノ戦争ノ結末ヲツケタキ考へナルガ如シ
・米国トノ関係ハ特ニ考へサセラルル所ハナキ如キモ、日本ニ犯サレタル領土ノ回復ガ彼ノ主眼ナルベシ
・蘇ト更ニ戦争ヲ起スコトハ不可ナリ
・腹背ニ敵ヲ造ル
・内閣総理大臣小磯国昭
<2月10日土曜日>
・海軍大臣米内光政
・空襲警報発令
◎葬送行進曲『哀之極(かなしみのきわみ)』◎
昭和天皇大喪の時に使われた曲(F・エッケルト)です。
https://www.youtube.com/watch?v=cuh1JMyPx3k
◎昭和天皇実録とは◎
昭和天皇の生涯にわたる記録を公式にまとめたものです。
どういう風に昭和という時代が動いていったのか、
私たちが未来を考えていく上で第1級の資料です。
昭和20年は、8月15日を境に、ものすごく世の中が変わった劇的な年です。
その昭和20年(昭和天皇44歳)を何回かに分けて、読んでまいりましょう。
◎音声ダウンロードファイルのお取り扱い◎
弊所の許諾なく無断で改変・複製・公衆送信・転載・販売等することは、
営利目的、非営利目的問わずご遠慮ください。
外交上何ができるのか、負けるとの決断、迷い、言い出せない空気、重臣からの意見徴収が始まります。
下記のキーワードと合わせて、当時何が起こり、今の私たちに、そして未来へと結びついてくるのか。
軍のルートで入ってくる情報と、信頼できる部下を直接現地に送り集めた情報を合わせて、天皇陛下がご判断されていた当時の状況、国の一番大変な時、実際に真ん中で何が起きていたのかを昭和天皇実録は語ってくれています。
歴史の力、時間の重力でどのように働き、世の中がどのように動いているのか、一緒に学びましょう!
<第4回目>
<2月1日木曜日>
・旬祭
・方面軍司令部、軍管区司令部臨時編成の施行
・陸軍では内地における東部、中部、西部の各軍司令部を新たに東北、東部、東海、中部、西部の各軍管司令部に改める
・第十一仙台、第十二東京、第十三名古屋、第十五大阪、第十六福岡の各方面軍司令部を編成
・方面軍司令官をして軍管区司令官を兼任
・内大臣木戸幸一
・重臣の天機奉伺の機会に時局に関する意見を言上せしめる件
<2月2日金曜日>
・内大臣木戸幸一
・高射砲射撃開始
<2月3日土曜日>
・内閣総理大臣小磯国昭
・参謀総長梅津美治郎
・軍令部総長及川古志郎
・最高戦争指導会議において決定の「情勢ノ変化ニ応スル仏印処理ニ関スル件」につき内奏
・内閣上奏書類を御裁可
・外務大臣重光葵
・ドイツ国の危機的状況
・米英ソ三国首脳会談の議題
・ソ聯邦の政策
・スペイン、ポルトガル両中立国の態度
・仏印処理問題
・対支新経済政策の発展
・第十方面軍司令官
・台湾及び南西諸島
・大陸命伝宣
<2月5日月曜日>
・参謀総長梅津美治郎
・欧州の戦況奏上
・南方方面海軍部隊を南方軍総司令官の指揮下に入れることにつき上奏
・南方軍総司令官、第十方面艦隊及び第四南遣艦隊指揮すべき旨の大陸命伝宣
・元侍従武官城英一郎、軍艦千代田艦長
<2月6日火曜日>
・参謀総長梅津美治郎
・戦況の奏上
・防衛総軍航空部隊の戦闘序列
・防衛総司令官、皇土の確保
・第十七方面軍司令官、朝鮮の確保
<2月7日水曜日>
・防衛総司令官稔彦王
・第十七方面軍司令官兼朝鮮軍管区司令官板垣征四郎
・時局極めて重大
・内閣総理大臣経験者(現職海軍大臣米内光政、朝鮮総監督阿部信行除く)
・元内大臣牧野伸顕
・男爵平沼騏一郎、元内閣総理大臣
・侍従長藤田尚徳による要旨筆記
・重点(国土防衛、軍需生産、国内治安維持)集中に英断スルコト
・分散的総花的ノコトハヤメル
・思想問題、食糧問題
・食料ハ今年ハ先ヅヨシトシテ、将来ハ満州雑穀移入依存
・交通運輸上ノ困難
・朝鮮ノ鉄道ハ複線完通
・官吏ノ国民ニ対スル態度ニツキ
・一部ニ共産思想ノ蔓延
・権力ノ背ニハ慈愛ナカルベカラズ
・慈愛ノ精神
・思想ヲ健実ニシ治安ヲ維持スル為メニ末端ニ於ケル官吏ノ訓練ノ要アリ
・ミッドウェー海戦以後
・内大臣木戸幸一
<2月8日木曜日>
・軍令部総長及川古志郎
・第二艦隊の改編につき内奏
・参謀総長梅津美治郎
・第四航空軍爾後処理
<2月9日金曜日>
・元内閣総理大臣広田弘毅
・侍従長藤田尚徳による要旨筆記
・就中吾国ト戦争関係ニアラザルロシヤニ付キテハ特ニ注意スルコト得策ナルベシ
・日蘇間ノ中立条約
・失地失権ノ回復
・国内疲弊ノ復旧
・英米ノ物資利用
・自然日本ニ対シテハ強硬態度
・スターリンノ演説
・ルーズベルトニ有利ナル立場ヲ与へ
・継続ヲ希望スル意志ノ表示
・吾ロシヤニ対スル態度ヲ一層鮮明ニスル要アリト思考ス
・ソハ直ニ米英ニ加担シテ我ニ対敵行動ヲトルナラント云フニハアラズ
・ポーツマス条約全部ノ廃棄
・樺太ノ返還要求
・漁業権・満州駐兵権ノ撤廃
・防共協定、日独同盟条約ノ廃棄
・東支鉄道買収、条約ノ廃棄
・四選ノ「ルーズベルト」トシテハ自己ノ支配時代ニ此ノ戦争ノ結末ヲツケタキ考へナルガ如シ
・米国トノ関係ハ特ニ考へサセラルル所ハナキ如キモ、日本ニ犯サレタル領土ノ回復ガ彼ノ主眼ナルベシ
・蘇ト更ニ戦争ヲ起スコトハ不可ナリ
・腹背ニ敵ヲ造ル
・内閣総理大臣小磯国昭
<2月10日土曜日>
・海軍大臣米内光政
・空襲警報発令
◎葬送行進曲『哀之極(かなしみのきわみ)』◎
昭和天皇大喪の時に使われた曲(F・エッケルト)です。
https://www.youtube.com/watch?v=cuh1JMyPx3k
◎昭和天皇実録とは◎
昭和天皇の生涯にわたる記録を公式にまとめたものです。
どういう風に昭和という時代が動いていったのか、
私たちが未来を考えていく上で第1級の資料です。
昭和20年は、8月15日を境に、ものすごく世の中が変わった劇的な年です。
その昭和20年(昭和天皇44歳)を何回かに分けて、読んでまいりましょう。
◎音声ダウンロードファイルのお取り扱い◎
弊所の許諾なく無断で改変・複製・公衆送信・転載・販売等することは、
営利目的、非営利目的問わずご遠慮ください。
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