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#13 藤原直哉と昭和天皇実録を読む(昭和20年4月10日~4月30日)

藤原直哉
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※試聴版。オリジナル版(27:08)は購入後に視聴可能。

日本の敗戦ももはや必至となり、戦況が厳しくなる中、度々の空襲により皇居内も幅広く焼失してしまいます。

本土空襲、本土決戦も激しくなる局面で、アメリカの戦後体制への移行、ドイツの国崩壊へと進んでいきます。

*一人ではなかなか読み進めることが難しい『昭和天皇実録』を解説しています!
日本の身の処し方を悩みながらも被害が広がっていく状況の4月後半です。
実際に真ん中で何が起きていたのか、昭和天皇実録第33巻(上)昭和20年4月10日~4月30日について、下記のキーワードと合わせて、藤原直哉が細部まで丁寧に読み解き、歴史観も含めて音声解説(27:09 mp3版:ダウンロード可)いたします。

当時何が起こり、今の私たちに、そして未来へと結びついてくるのか、一緒に学びましょう。

<第13回目>
<4月10日火曜日>
・信彦王初参内

<4月11日水曜日>
・内閣総理大臣鈴木貫太郎
・人事の内奏
・親任式

<4月13日金曜日>
・米国大統領フランクリンDルーズベルト死去につき奏上

<4月14日土曜日>
・空襲警報発令
・空襲により宮城内の賢所参集所焼失
・大手門等焼失
・大宮御所被害
・山階宮邸全焼
・官幣大社明治神宮の本殿拝殿全焼
・皇后と共に御文庫を発御
・御徒歩にて内庭内の焼夷弾落下の現場被害箇所を御覧になる
・参謀総長梅津美治郎
・支那方面の作成及び在支兵力運用
・沖縄方面の作戦
・内務大臣安倍源基

<4月15日日曜日>
・空襲警報発令
・東久邇宮邸全焼
・御見舞金果物缶詰
・稔彦王に陸軍洋服地を御贈進

<4月16日月曜日>
・第7方面軍司令官板垣征四郎

<4月17日火曜日>
・内閣総理大臣鈴木貫太郎
・勅語
・大東亜戦争下における戦災者援護の資として内帑金1千万円
・御下賜金
・財団法人戦災援護会
・恩賜財団

<4月18日水曜日>
・世伝御料ニ属スル土地ニ埋蔵セラルル鉱物ニ関シ鉱業稼業ヲ容認スルノ件
・枢密院会議
・陸軍大臣阿南惟幾
・人事の内奏
・ビルマ国防軍の背叛
・内閣総理大臣鈴木貫太郎以下の新閣僚ほか総勢20名
・軍令部総長及川古志郎
・第2艦隊の解散につき奏上
・参謀総長梅津美治郎
・欧州の戦況
・在支兵団一部の終結命令
・対米ソ情勢の推移
・在支一部部隊を中北支の要域に集結待機

<4月19日木曜日>
・空襲警報発令

<4月20日金曜日>
・大本営陸軍部幕僚業務分担規定
・参謀本部服務規則中改正
・参謀本部第4部と陸軍省軍務局とを二位一体

<4月21日土曜日>
・親任式
・広島県知事
・北海道庁長官
・愛知県知事
・香川県知事
・大阪府知事
・軍需大臣豊田貞治郎
・外務大臣東郷茂徳
・第16方面軍戦闘序列更改
・日本郵船株式会社船賀茂丸敵襲により死者発生

<4月23日月曜日>
・御文庫前庭
・レンゲツツジヤマボウシお手植え
・軍令部総長及川古志郎
・海軍総隊司令部の設置
・海軍大将豊田副武
・聯合艦隊司令長官兼海軍総司令長官

<4月24日火曜日>
・第5航空軍
・第6航空軍
・第8飛行師団
・天号航空作戦の実施状況
・御嘉賞の御言葉
・去る13日の東京大空襲
・米軍機B29の不時着救護用無線機
・地図
・夜間表示板
・航空被服
・レーダー写真

<4月25日水曜日>
・稔彦王と約1時間にわたり御対面
・政治軍事外交に関して御意見

<4月26日木曜日>
・満州国皇帝溥儀の第1回御訪日10周年
・皇帝より親書
・御言葉書を御朗読
・陸軍大臣阿南惟幾
・人事に関する内奏
・過般御裁可を留保された陸軍懲罰令の改訂
・改訂の目的と適切な運用方につき説明を御聴取御裁可

<4月27日金曜日>
・侍従武官野田六郎
・御差遣
・九州方面及び霞ヶ浦
・陸軍省官制中改正
・軍令部総長及川古志郎
・参謀総長梅津美治郎
・戦況

<4月28日土曜日>
・別格官幣大社靖国神社に行幸
・臨時大祭挙行
・満州事変支那事変及び大東亜戦争に関する勤務に服して死没の軍人軍属等41,318名を合祀
・陸軍憲兵学校卒業式挙行
・侍従武官小池龍二

<4月29日日曜日>
・天長節祭
・2回にわたり警戒警報発令
・皇族宮内親任官以下の拝賀をお取り止め
・天長節観兵式天長節宴会の儀については予めお取り止め
・スウェーデン国満洲国アフガニスタン国タイ国の各皇帝
・中華民国国民政府主席代理より祝電
・ドイツ国総統からの祝電到着なく電信連絡も途絶状態

<4月30日月曜日>
・外務大臣東郷茂徳
・ドイツ国の崩壊とその原因
・戦争続行が不可能である点を重視
・今後の措置を考えるべきこと
・詳細な奏上
・早期終戦を希望する旨の御言葉
・最高戦争指導会議
・独屈服ノ場合ニ於ケル措置要綱決定

◎昭和天皇実録とは◎
昭和天皇の生涯にわたる記録を公式にまとめたものです。
どういう風に昭和という時代が動いていったのか、私たちが未来を考えていく上で第1級の資料です。
昭和20年は、8月15日を境に、ものすごく世の中が変わった劇的な年です。
その昭和20年(昭和天皇44歳)を何回かに分けて、読んでまいりましょう。

◎音声ダウンロードファイルのお取り扱い◎
弊所の許諾なく無断で改変・複製・公衆送信・転載・販売等することは、営利目的、非営利目的問わずご遠慮ください。

◎葬送行進曲『哀之極(かなしみのきわみ)』◎
昭和天皇大喪の時に使われた曲(F・エッケルト)です。
https://www.youtube.com/watch?v=cuh1JMyPx3k

*自分の言葉で昭和の時代を次世代へ語り継いでみませんか。
昭和という時代がどのような世の中であったのでしょうか。
昭和天皇のお姿、どのような方でいらしたのでしょうか。
当時の人たちが、日々どのように向き合ってきたのでしょうか。
少しでも自分の言葉で、次世代へ語りついでいけたら、一つ一つの生と死を大切にする世の中へ進めるのではないでしょうか。

70年以上前の日本、1945年(昭和20年)の4月と私たちが生きている2017年(平成29年)の4月、そして、10年後、50年後、100年後の未来がどのようにつながるのか、日々感じながら、この1年を過ごしてみませんか。

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