一度倒れた人間は起き上がるってのは難しい
少なくとも俺はそうだ
一度ミスると、その後は全部だめになる
それが自分だ
よくよく自覚している
そのままでも良かった
別に
そのまま、何も食べず、静かに消えていく
それで良かった
けど、結局こうしてまた立ち上がろうとしている
なぜだろうか
自分でも分からない
それでも
だとしても
小さな
すごく小さな意地だけが俺を支えている
まだどこかに、俺の意地はあるのかもしれない
体がタイピングは覚えてくれている
かろうじて体は動く
むしろ今の方が動くかもしれない
こんな状況はこれまで何度あっただろうか
何度もあった
何度も死のうとしていて
結局何とかなったり
してきた
人に対しての借りなんて腐るほどある
本当は俺みたいなのはさっさと消えた方がいいんだろう
その方が誰にとっても幸せだ
分かってる
それでも
願われている
生きることを
そういう呪いがかかっている
今はそれだけが俺の生きる理由
抗うことしかできない
抗うことなら出来る
なら
やらないといけない
布団の中に納まって
ただただ自殺の準備をするだけじゃなく
なにかしら動かないといけない
まだギリギリ、その火が残って、くすぶって、叫んでる
まだやれるだろうと
ならば答えなくてはならない
抗うために
それで今度こそ終わったとしても
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