見出し画像

ベストショットが選べない

おはようございます。
今回は「ベストショットが選べない問題」 について、写真多めの構成でお届けします。

撮影すると毎回200~700枚の写真が撮れる。
その中からインスタに掲載するための6~12枚程度の写真をピクアップする作業がとても難しい・・・

難しいというのは、「良い写真を探し出す難しさ」ではなくて、「良い写真がありすぎて決め切れない難しさ」である。
そのため今回はこのnoteを通して、写真選定のあれこれについて語ると同時に、「掲載には至らなかったけど良い写真」を供養させて頂こう。


良い写真とは何か

「良い写真」の定義って人によって違うし、場面によっても変わってくる。
私が「被写体として考える良い写真」とは、ひとつの写真から多くの物語が連想できることだと考えている。

「被写体自体の表情の良さ」や「写真としての切り取りの上手さ」などは勿論大事で、その上で、写真自体に世界観を与えて、見た人が何かを感じる事ができるという事を大切にしている。

例えば上の写真だと、写真の構図はこれ以上になく完璧で、色合いも美しい。しかし表情は、どこか気の抜けたやる気のない感じになっている。
しかしその気の抜けた感じが程良い。
まさに「コインランドリーで洗濯が終わるまでの退屈な時間」を表していて、その退屈な時間で空想にふけっている様子が垣間見れる。

どんな空想だろうか。
仕事の事か、明日の友達との予定の事か、恋の迷い事か。
それともただただ眠たいのだろうか。
そんな風に、あれこれ妄想することができる。

正解は、ただ眠かったようです。笑(写真に正解などないが)


カッコいいだけじゃ物足りない

(ここから没写真の供養が始まる)

「カッコいいだけ」の写真って結構多い。
顔がいい。ビジュがいい。カッコいい。
だけど、ただそれだけの写真って、惹きつけられるものがないように感じる。

SNSで見かければ、「あっ、かっこいいなー」と感じつつも一瞬でスクロールするレベル
よっぽどこの顔が好みな人なら何度か拡大してみるだろうが、それ以上に何かが生まれるわけではない。

例えばこれらを、SNSではなくて、巨大サイズの立派な写真として印刷されて写真展に並べられたとしても、人の心を動かす自信はない。

とはいえ「自撮り」や、「友達が何気なく撮ってくれた写真」に比べたら各段にビジュが良いので、切り取ってSNSのアイコンとかには使えそうだ。

と、ここまでが没写真の供養でした。
どれも綺麗なのに公開しないのはもったいない・・・と思い今回の記事公開に至る。


カッコいいのその先

「カッコいいだけじゃない写真」って何だろうか。
「ひとつの写真から多くの物語が連想できること」とはつまり、被写体の向こう側に何かを感じられる写真ではないだろうか。

こちらの写真は、なんかいい。
なんだろう。表情から多くのことが読み取れそうだし、多分この空間にひとりだとこんな表情は生まれなくて、だからこそカメラマンとの関係性が透けて見えたりと、被写体の人間らしい部分を読み取る事ができる。

この写真は今回の撮影で一番のお気に入りだ。
先ほどと同じように、ただカッコいいだけではなく良い表情をしている。
・・・という説明が後付けかと思うくらい、飛び抜けてビジュが良い。笑

実を言うと、この写真からは「圧倒的にカッコいい」以外の感想が生まれない。ただそれでもいいくらい、圧倒的にカッコいい。
でもそれは、ただ「今日はビジュが良い日だったねー」で終わる話ではなく、ポーズや表情、光の当たり具合、カメラマンの腕前など全てが合わさった事による産物だと思っているので、これは最早ただのカッコいい写真ではなく、十分に掲載する価値の有る「作品」と言って良いだろう。


写真としての面白さ

これまで顔や表情の話をしてきたが、次は写真としての面白さにフォーカスしたい。例えばこちら。

被写体の顔なんて見えないけど、もうただただ光の当たり方が神秘的過ぎる。

今回の撮影は、「良い写真撮ろうねー!」というよりは、カメラマンが新しいレンズを手に入れたから「深夜に近所で適当にお試し撮影しよー」という感じだった。
私も仕事終わりで、撮影開始が2時とか。
だから結構疲れていて、撮影中にしょっちゅうあくびをしていた。
だからこそ、この気の抜けた雰囲気で、むしろ深夜撮影にマッチして最高な感じになったのかなあ・・・と余談。

話を戻そう。この撮影はめっちゃ深夜だった。
真っ暗で、光が無いとまともに撮れない。
だから光を追い求めて歩いていた結果、こんな素敵な写真が。

背景はゴミ捨て場。
この飾り気のなさ過ぎる雰囲気がとても良い。

こちらは深夜。散歩。って感じ。
日常感。
生み出そうと思って生み出せるものじゃないと思う。
ブレ加減とか、そんなに見事に調整できないし。
ラフに撮ってみたからこそ生まれたこれらの写真を大事にしたい。


作品としての価値とは

色々な視点で写真を見てみたが、作品として価値がある写真ってなんだろうか。
それはやっぱり最初に書いた通り、人によって違うし、場面によっても変わってくる。

その良し悪しは、写真の対象者と、それを見る人の関係性にも左右される。
アイドルならカッコいい写真が見たいし、推しならばプライベートの様子がレアだったりする。子供や恋人なら笑顔こそ最高の要素だし、友達なら面白い写真を撮りたい。

綺麗とか美しいとかだけが正解じゃないし、人によって追求するポイントも変わってくる。
だからこそ、撮影には撮影毎のテーマが必要だと思うし、テーマを持っていたとしても、ベストショットを選ぶのには苦労する。

そんなこんなで締めくくりに、掲載には至らないけどオフショットとして掲載しようかなと思っている、ただただ可愛い感じの写真を投稿して終わりにします。

何をしてたらこんな写真が撮れるの


笑顔。かわちい。


笑顔。かわちい。


袖が可愛いねえ。


笑顔。かわちい。


でした!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?