JULY / AUGUST 2023

1ヶ月経つのは早い。早すぎる。
と、いきなりの言い訳でスタートしつつ、今回もまた2ヶ月セットで書こうと思う。

7月。太陽が美しい。
そして暑い。何より暑い。

7月17日は五条河原町にあるLen Kyoto Kawaramachiというカフェ&バーで行われたNO NAMEというイベントに参加した。
YAMADA MPD ART CLUBとしてこういうイベントに出店するのは初めてだったけど、みんな親切な人たちでアットホームなウェルカム感も出してくれて安心して楽しめた。

それから7月末には新潟の苗場で行われるFUJI ROCK FESTIVAL'23へ。
数えたところ、参加するのはもう18回目だった。2006年以降、毎年好きで行っている。
俺はアートが好きだし、形の無いものを形にする行為に毎日を更新されながら生きている。
フジの好きなところは自由な空気感、自分のことは自分でする事。困っている人がいたら助ける事。今この瞬間を楽しむ事。他人をコントロールしようとしないこと。
こう言う当たり前の事が当たり前に行われる感覚があんなドデカい規模でもまだあると言う事。
現実社会では綺麗事のようにすら感じるこう言う感覚が流れる場所が作れると言う事を、毎年思い出させてくれる。
もちろんガイドラインに色々ルールは書いてあるけど、それ以上に上記の様なポジティブな空気が流れているように思う。
ハメは100%外しても、人を傷つけるような行為は許されない。
全ての暴力や抑圧、強要、他人を傷つける行為は音楽や芸術の場で最も遠いところにあるべきなのだ。

でもそう言うことは色々な所で実際にある。最も遠いところにあるべき場所でもきっとあるだろう。だから書いている。

8月になり京都に帰って来てからもあっという間に過ぎた。

うちには2匹の猫がいて、1匹は2021年の4月に友達にもらったウルという現在2歳半の猫。
警戒心が強く、甘えん坊の癖に強がりで、俺と妻以外に心を開かないように見える。そんな所も含めて、とても美しい存在。

もう1匹は2022年の7月に家の近くを歩いていたら寄って来たストリート育ちのモグという現在1歳半の猫。
出会った時、何故か顎を骨折していて、貧血と栄養不足でヒョロヒョロ歩く赤ちゃん猫だった。
ニャーという声でそんな存在に気付いてご飯をあげたところ、ごろごろ言いながらマンションの4階までついて来たと言う、漫画みたいに出会った猫。
すぐ病院に連れて行って、うちに来てもらう事にした。
ウルとは正反対の誰にでも甘える人懐っこい可愛い猫。先住のウルとも仲良くなれた。

そんなモグに癌が見つかって、病院通いの日々だった。
検査の為入院してもらい、退院後はしばらく毎日病院通い。
8月中旬からは抗がん剤も始まった。そしてそれが効いている。
さすが顎を折っても生き延びた猫。まさかの抗がん剤1回で寛解!(寛解とは精密検査しても癌細胞が発見できない数になっている状態。癌細胞がゼロになる完治とは違う)
このまま抗がん剤治療はしばらく続くけれども、早く元気になって欲しいと切に願っている。

それとつい先日、大阪の中之島美術館で行われている「民藝」展に行って来た。

民藝館にある物も日本の物を中心にヨーロッパの物や朝鮮の物などもあり、とても楽しめた。
やっぱり生で見ると感動が全然違う。何度見たって楽しめる、と確信。

その後は難波へ移動して、高島屋で開催されている「柚木沙弥郎と仲間たち」展へ。

柚木沙弥郎はデザインも斬新でポップで、芹沢銈介の弟子からこう言う発展の仕方をしたんだ!と思うと興奮が止まらない。
しかも初めからほとんど方向性は固まっていて、それにも感動。

「仲間たち」には舩木研兒や武内晴二郎など。
舩木研兒のピッチャー、スリップウェアの鳥図の大皿。武内晴二郎のスリップウェア。うちでも扱っていたりする作家さんだけども、なかなか出会えない程の素晴らしい作品を見れて感激でした。

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