人身事故

先日、残念なことに姫路駅で起きた人身事故の影響で、新大阪で足止めとなった。至極迷惑な話ではあるけれど、状況がわからなかったので、判断に時間がかかったが、長引くと思ったので、引き上げて帰った。予定変更せざるを得なかった。

なぜ線路内に立ち入ったのかはわからない。昨日わかったことだが、どうやらその方はなくなったらしい。ホームにいた時は負傷と聞いていたから、生きていると思っていたけど、さらには自ら身を投じた訳ではないと思っていたけど、違ったようだ。最後に何万人と迷惑をかけて逝かれたわけだ。

前世の行いが今に影響しているという話があるが、個人的には嫌いな話ではない。そういうことも、多少あるだろう。科学的には遺伝という一言で片付けられることなのかもしれないが、前世は何をしてたのだろうと思いを馳せるのも面白い。では、今回自ら命を絶った人はどんな前世で、どんな後世になるのだろうか。一般的に言えば、いいはずがない。後世に望みはたくせないだろうし、前世に何かあったのだろうと思うのが普通だろう。そして、実際にそうなのだろう、残念ながら。

寿命が伸びてきている昨今、戦争や疫病などで亡くなる方はどんどん少なくなっている。確実に以前より死の確率は下がっている。自ら死を選ぶ人の確率はどうだろうか。よく日本や韓国は多く、ブラジルなどのラテン系は少ないと聞くが、もしかしたら昔とさほど変わらないのかもしれない。当然、寿命が長くなっているし、人口も増えているから、単純に人数だけみると増加しているだろう。でも、確率でみたらさほど変わらない気がする。そういう意味では、前世でそういう道を選んだ人は現世でもそうだし、後世でもそうなる可能性が高いと思う。遡れるのは3代か4代かもしれないが、自殺者の家系を研究すると相関関係が出てくると思う。遺伝というのは、なかなか強烈なものだと思うし、エリート家系はエリートになりやすいのと一緒だ。きっと今後、企業の履歴書に、より遺伝的なことも対象とした情報が必要とされてくるかもしれない。というより、そうした方がいい結果がうまれそうだ。

僕は結局新大阪で乗れず家に帰ったが、後輩から乗っている途中でなくて良かったですね、と言われた。確かにそうだ。おかげて、ゆっくり週末を過ごすことができたし、今ゆったりした気分で東京に向かうことができている。そんなことを思った新幹線の社内でした。

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