依存してきたことを断ち切るには

皆何かしら変えたいけど、変えられない習慣や癖をもっていると思う。僕の場合、そのいくつかは克服してはきたけれど、できていないもののなかに風俗がある。大学生の頃からだから、もう15年くらいになるだろうか。

そのお金のもったいなさを、毎度の如く感じてしまうが、一旦衝動が始まり、数日抑えることができても何かのきっかけで行ってしまうことがこれまでの僕だ。

そういえば、いつ頃からか貞操観念としての自己嫌悪は薄れていった。実際、誰かに迷惑をかけなければ、別に悪いことではない。それで回る経済もある。

でも、やっぱりもうやめよう。お金がもったいないし、そんなんじゃいつまでたってもモテない。そうやって何度もやめようと思ったが、やめることができなかった。

たまに、宝くじか競馬があたって大金を手にした場合のことを妄想する。思えば、そういうときにお金があったら行くのにな、という、あくまでお金があれば行くという妄想をしている時点で、やめることが難しい気がする。ということは大金を手にしてもいかない、という意思が大事になってくるのだろう。

とはいえどうやったらやめれるのだろうか。心理学的なトラウマが要因だろうか。それとも別の原因があるのだろうか。考えるに要因はいろいろあるだろうし、根本を治療することができればいいのだが、そういうものでもないと思っている。

僕は12年間ヘビースモーカーだったが5年前に止めて以降一度も吸っていない。やめるときは本当に大変だったけど、我慢していたら中毒性は抜けると信じ、実際にも3週間たったら明かな変化があったので達成は用意だった。

肥満だったけど定期的に筋トレをするようになり、今も週に一度ジムに通い、家でもたまにトレーニングをしたりしている。これも結果がわかりやすく、続けやすいし、楽しい。ただ、それらはお金を払えば簡単に手に入る快楽とはまた違うものだと感じる。

実際には中毒のようなものなのかもしれないが、病気(タバコ)のような中毒性ともまた違うものだし、人間本来宿っている子孫を残すパワー、言わばすべての力の源泉なのだろうから、抑え込む必要はないし、そうしない方がいいとも思っている。ただ、そのパワーをコントロールして他のことに転用するのことができればいいのだろう。しかしながら、転用しようしようと思っても、多少ストレスを感じたり、飲んで気が大きくなったりすると逆に転用できずにそっちの欲求が抑えきれなくなってしまう。

これからどうやって乗り越えたらいいか、明確な手法があるわけではないけれど、これまであまり自分では自覚していなかった拘りというものを持とうと思う。たとえお金があっても風俗には行かない、という拘りだ。

一度きりの人生だからという信条のもと、いろんなことをしてきたし、チャレンジをする時のパワーにもなったし、こだわりを持たない方が柔軟性があるように思ってきた。でも、人生は一度なのにも関わらず、拘りをもって生きるというのもかっこいいのではないかと思うようになった。やろうと思えばできるし、せっかくだからやったらいいじゃんということを、あえてやらない。もしかしたら、そういう拘りのひとつひとつが個性となって、自信を深めることに繋がり、結果的に女性にモテるようになれるかもしれない。

今日のところはそう思ったので、こだわりを持って生きてみる。

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