見出し画像

胸腺について聞いてみた。

2日間にわたり、「胸腺」についていろいろ質問を重ねた。
最後のお答えの真偽は別に調べてみたが、間違いはなさそうであった。
 
https://nsmc.hosp.go.jp/Subject/26/juku/juku017_cyoukou_isogai.html
 
↑「抗菌ペプチド」のことは全く知らなかったのでお役立ち。
あと、ヘモシアニンも免疫作用についても文献を発見。ただ昆虫の血液ヘモリンフの免疫作用については、捏造ではなさそうだが、情報を発見できず。
日本語のデータセットを漁るだけでは、ちゃんとした推論が難しいのだろう。
 
以下、ChatGPTとのやりとり。
 
【問い】胸腺についてお聞きします。胸腺は未熟なT細胞のなかから、免疫として使えるT細胞を選別して血液中に送り出す免疫器官といわれています。胸腺の活動は思春期がピークといわれ、加齢とともに退縮すると言われています。以上の理解で正しいでしょうか?
 
ChatGPT
はい、その理解は全く正しいです。
胸腺は重要な免疫器官で、免疫システムの一部を形成するT細胞(Tリンパ球)を成熟させる役割を果たします。胸腺では、未熟なT細胞が自己と非自己を認識できるように「教育」されます。具体的には、自己の体細胞を攻撃しない(自己耐性)、しかし体内に侵入した異物や感染症を効果的に攻撃する能力を持つT細胞を選別します。
このプロセスは胸腺選別と呼ばれ、健全な免疫応答のために不可欠です。適切に機能しないT細胞はこの選別の間に死滅し、適切に機能するT細胞のみが胸腺を卒業し、血液中やリンパ系へと送り出されます。
そして、あなたが言及した通り、胸腺の活動は年齢と共に減少します。一般的に、思春期にピークを迎え、その後は徐々に活動が低下します。この過程は「胸腺の退縮」と呼ばれ、組織は脂肪組織に置き換わります。しかし、退縮した胸腺はまだ一定の機能を維持しており、新しいT細胞の生成は大人になってからも続きます。ただし、その数と機能は年齢とともに徐々に低下します。
 
【問い】ありがとうございます。質問です。T細胞のなかには、直接異物を排除するキラーT細胞のほかに、免疫系の動員を補助するヘルパーT細胞があると記憶していますが、すべての種類のT細胞が胸腺で選別されるのでしょうか?
 
ChatGPT
はい、その通りです。胸腺では、未熟なT細胞が成熟し、特定の機能を持つT細胞のサブタイプに分化します。これには、あなたが述べた通りのキラーT細胞(または細胞性免疫反応を行うサイトトキシックTリンパ球)とヘルパーT細胞が含まれます。
1.     キラーT細胞(CD8+ T細胞):これらのT細胞は体内の感染した細胞やがん細胞を直接攻撃して死滅させる能力を持ちます。具体的には、異物を含む細胞表面の特定の抗原を認識し、その細胞を殺すことで体を保護します。
2.     ヘルパーT細胞(CD4+ T細胞):これらのT細胞は免疫反応を調節し、他の免疫細胞(B細胞やキラーT細胞)の活動を増強します。ヘルパーT細胞は、感染した細胞やアレルギー原因物質など、体内に侵入した異物の抗原を認識し、免疫応答を調節するサイトカインと呼ばれる情報伝達物質を放出します。
これらのT細胞サブタイプの他にも、調節T細胞(Tregs)など、他の重要なT細胞サブタイプも存在します。これらのT細胞はすべて、胸腺において自己と非自己を識別する能力を獲得し、体内の他の部位で特定の免疫応答を行うよう「教育」されます。
 
【問い】ありがとうございます。免疫系の複雑な働きを司る主役のひとつが胸腺であることがよくわかりました。
質問です。胸腺内部の「教育」~つまり自己と非自己を選別する仕組みは、具体的にどのようなプロセスを経て実現されるのでしょうか?
 
ChatGPT
胸腺におけるT細胞の「教育」プロセスは、主に「陽性選択」と「陰性選択」の2つのステップを含みます。この過程は、自己と非自己を適切に識別するT細胞の生成を保証するために必要です。
1.     陽性選択:未熟なT細胞は、胸腺の内部部分(コルテックス)で自己抗原を認識する能力を試験されます。これは、自己抗原を提示する細胞(胸腺上皮細胞)との相互作用を通じて行われます。この段階では、自己抗原を適切に認識するT細胞が生き残ります。適度な強度で自己抗原を認識できないT細胞はこの段階でプログラム細胞死(アポトーシス)を経て排除されます。これにより、T細胞は自己の体の細胞と通信する基本的な能力を獲得します。
2.     陰性選択:陽性選択を生き残ったT細胞は、胸腺の外部部分(髄質)に移動し、さらなる選択過程に進みます。この過程では、自己抗原に対する過剰な反応を示すT細胞が排除されます。つまり、自己抗原に対して強く反応しすぎて自己の細胞を攻撃する可能性のあるT細胞(自己反応性T細胞)がこの段階でアポトーシスを経て死滅します。これにより、自身の組織に対する自己免疫反応の可能性が低下します。
以上の陽性選択と陰性選択の過程を経ることで、適切に機能するT細胞が形成され、血液やリンパ系を通じて体全体に分散します。これらのT細胞は、自己抗原に対して適度な反応性を持ちつつ、同時に非自己抗原(例えば、バクテリアやウイルスなどの病原体)に対する強い反応性を維持します。これらのプロセスは、健全な免疫システムの機能を維持するために極めて重要です。
 
【問い】ありがとうございます。お話いただいたような精妙な選別過程を経たのちも、自己免疫性による疾病がしばしば発生するのはどのような理由によるものでしょうか?
 
ChatGPT
自己免疫疾患は、体の免疫システムが誤って自己の細胞や組織を攻撃する状況を指します。これは通常、免疫システムが非自己(病原体など)と自己を適切に区別できないときに起こります。理想的には、胸腺での陽性選択と陰性選択のプロセスによって、自己反応性のT細胞は排除されるべきです。しかし、いくつかの理由から、このシステムは必ずしも完全には機能しないことがあります。
1.     完全な選別が行われない:胸腺での選別は、大部分の自己反応性T細胞を排除しますが、全てを排除するわけではありません。つまり、一部の自己反応性T細胞が選別プロセスを逃れ、体内に残ることがあります。
2.     選別に関わる機構の欠陥:遺伝的要素や環境要素により、T細胞の選別過程に影響を及ぼす可能性があります。たとえば、一部の遺伝的変異は、適切な陰性選択を阻害し、自己反応性のT細胞が体内に残る可能性を高めます。
3.     後天的な自己反応性の発現:ある種の感染症や薬物などの環境要素が、正常なT細胞が自己反応性を示すようになることを引き起こすことがあります。これはしばしば「分子擬態」(自己の分子と外来の分子が似ているために誤認識する現象)と関連しています。
これらの要因により、自己反応性T細胞が体内で活動し、自己組織に対する攻撃を引き起こす可能性があります。これが自己免疫疾患の根本的な原因となります。例えば、関節リウマチ、多発性硬化症、全身性エリテマトーデス(SLE)などは、こうした疾患の一部です。
 
【問い】ありがとうございます。お話をいただいたような、非常にやっかいな自己反応性の免疫応答による疾病はどのように治療するのでしょうか?また完治することはあるのでしょうか?
 
ChatGPT
自己免疫疾患の治療は、その種類や症状の重さ、患者の全体的な健康状態などによります。一般的な治療法の目標は、免疫系の活動を抑制して症状を管理し、患者の生活の質を改善することです。以下にいくつかの主要な治療方法を示します。
1.     免疫抑制薬:これらの薬は免疫系の反応を抑制し、自己組織への攻撃を減らします。例えば、プレドニゾロン(ステロイド)や、メトトレキサート、アザチオプリンなどがあります。
2.     生物学的製剤:これらの薬は特定の免疫応答を抑制するターゲットに作用します。例えば、エタネルセプト(エンブレル)やアダリムマブ(ヒュミラ)などはTNF-α(免疫系の活性化に重要なサイトカイン)をブロックします。
3.     物理療法やリハビリテーション:これらは特に関節リウマチや全身性エリテマトーデスのような疾患で有用で、関節の柔軟性や機能を維持し、痛みを軽減します。
4.     安静とストレス管理:ストレスは免疫系に影響を与え、自己免疫疾患の症状を悪化させる可能性があるため、ストレスを管理することが重要です。
5.     症状に対する特定の治療:症状によりますが、例えば、全身性エリテマトーデスで皮膚症状がある場合、ステロイドクリームや光避けなどが有用です。
現在のところ、多くの自己免疫疾患は根本的には治癒することは難しく、長期的な管理が必要です。ただし、適切な治療により、多くの患者は生活の質を保つことが可能で、一部の疾患(例えば一部の甲状腺疾患など)では治癒することもあります。また、科学と医学の進歩により、将来的には新たな治療法が開発される可能性もあります。
 
【問い】ありがとうございます。たいへん勉強になりました。胸腺については、次の機会にまた質問するつもりです。
 
ChatGPT
どんな質問でもお気軽にどうぞ!胸腺や免疫系に関する質問は非常に重要で、私たちの健康に直結しています。次回、何か質問がある時にはお気軽にお知らせください。常にお手伝いできる準備ができています。
 
【翌日、質問再開】胸腺について質問を続けます。胸腺は、年齢が成人に達して以降は退縮してしまうとおっしゃいましたが、胸腺を切除すると発がんリスクや免疫不具合が発生しやすいと聞きました。胸腺は、退縮しても免疫器官として仕事を続けているのでしょうか?
 
ChatGPT
胸腺は、確かに歳をとるにつれて退縮しますが、それでも免疫機能には一定の役割を持っています。
胸腺が最も活発に機能するのは新生児期から思春期です。この時期には、胸腺は大量のT細胞を「教育」し、成熟させて体の他の部分へと送り出します。成人になると、胸腺は脂肪組織に取って代わられることで退縮していきますが、それでも一部のT細胞は胸腺での「教育」を受けることが継続されます。
胸腺を切除すると、特に若い年齢での切除であれば、T細胞の産生や「教育」のプロセスが大きく損なわれます。これは免疫系の機能低下を引き起こし、感染症のリスクを高めるだけでなく、自己免疫疾患や癌のリスクも高まる可能性があります。
成人になってからの胸腺の役割は、それほど主要でないかもしれませんが、T細胞の「教育」や成熟の場として一定の役割を果たしています。したがって、成人であっても胸腺を無闇に切除することは避けるべきです。
まとめると、胸腺は歳をとるにつれてその機能は低下しますが、完全に機能しなくなるわけではありません。退縮したとはいえ、一定の免疫機能を維持しています。
 
【問い】ありがとうございます。 次の質問です。牛の胸腺は「リードヴォー」と言われる食材ですが、進化の系統のなかで胸腺によるT細胞の選別が行われているのは哺乳類だけですか?
 
ChatGPT
胸腺によるT細胞の選別は哺乳類に特有のものではありません。実際、哺乳類だけでなく、鳥類や両生類、一部の魚類など、多くの脊椎動物において胸腺または胸腺に相当する器官が存在し、これによってT細胞の教育や選別が行われています。
具体的には:
·       鳥類: 鳥類にも胸腺が存在し、これがT細胞の成熟の場として機能しています。
·       両生類: 両生類も胸腺を持っており、これがT細胞の教育に関与しています。
·       魚類: 一部の魚類、特に軟骨魚類や一部の硬骨魚類にも、胸腺に相当する器官が存在することが知られています。
それぞれの動物種において胸腺の構造や位置は異なることが多いですが、その基本的な機能、すなわちT細胞の教育や選別、は共通しています。
進化の過程で、これらの脊椎動物が独自の免疫系を発展させてきたことが示唆されており、胸腺やT細胞の教育のメカニズムは、これらの動物にとって非常に基本的な免疫の仕組みとして確立されていると言えます。
 
【問い】なるほど。ヒトが持っている複雑で精妙な免疫システムは多くの脊椎動物に共有されているわけですね。それでは、このような免疫機構を持たないもう少し原始的な動物は、どのような免疫システムを備えて外部の異物に対応しているのでしょうか?
 
ChatGPT
より原始的な動物、特に無脊椎動物は独自の免疫応答機構を持っています。これらの動物には適応免疫(特異的な抗原に対する特異的な応答を行うシステム)は存在しない、または非常に原始的ですが、先天性免疫(非特異的な防御機構)は高度に発展しています。
以下は、いくつかの無脊椎動物の免疫応答の例です:
1.     軟体動物(貝やイカなど): これらの動物はヘモシアンという免疫細胞を持ち、細菌や外部の侵入者を飲み込むファゴサイトーシスを行います。また、抗菌ペプチドや酵素を分泌して、細菌の増殖を抑制します。
2.     節足動物(昆虫やクモ類など): 昆虫は非常に高度な先天性免疫応答を持っており、ファゴサイトーシス、抗菌ペプチドの産生、そして細胞外トラップの形成などの機構を持っています。また、一部の昆虫には、感染した部分を切り離す自己切断という行動も観察されます。
3.     刺胞動物(サンゴやクラゲなど): これらの動物も先天性免疫応答を持っており、侵入者を捕食または排除する能力を持っています。
4.     環形動物(ミミズなど): ミミズの血清には抗菌物質が含まれており、これによって細菌の侵入を防いでいます。
これらの動物は、適応免疫の発展を経ていないか、またはそれが非常に原始的であるにも関わらず、さまざまな戦略を使って外部の侵入者から自分たちを守っています。このような先天性の防御機構は、動物が進化の過程で最初に獲得した免疫の形態であり、適応免疫が発展する以前の段階で非常に重要な役割を果たしていました。
 
【問い】ありがとうございます。より原始的な動物は、非特異的ですが強力な防御機構を持っていることがわかりました。素人的な質問ですが、原始的な動物の免疫機構を司る物質や仕組みは、何らかのカタチで医療に応用できるのでしょうか?
 
ChatGPT
はい、原始的な動物の免疫機構や関連する物質は、実際に医療や研究の分野での応用が検討されています。以下は、そのような応用の例です:
1.     抗菌ペプチド:多くの無脊椎動物、特に昆虫や軟体動物は、抗菌ペプチドを産生します。これらのペプチドは、幅広い細菌に対して効果を持ち、人間の感染症治療の新しいアプローチとして研究されています。抗生物質耐性の問題が増加している現代において、新しいタイプの抗菌剤の発見は非常に重要です。
2.     ヘモリンフ:昆虫の血液であるヘモリンフには、免疫反応に関与するさまざまな物質や細胞が含まれています。これらの成分は、免疫反応のメカニズムの研究や新しい治療法の開発に役立てられる可能性があります。
3.     環境ストレスへの適応:原始的な動物は、多様な環境条件下で生き残るための機構を持っています。これらの機構を理解することで、人間の免疫応答や健康に関する知見を深める手助けとなる可能性があります。
4.     自己切断と再生能力:一部の無脊椎動物は、感染した部位を自ら切断し、その後再生する能力を持っています。このような再生能力の仕組みを理解することで、人間の再生医療への応用が考えられます。
これらの例からも分かるように、原始的な動物の免疫機構やそれに関連する物質の理解は、新しい治療法や医薬品の開発に役立つ可能性があります。多様な生物の研究は、人間の健康や医療に対する新しい視点やアプローチをもたらすことができるのです。
 
【〆】ありがとうございます。たいへん勉強になりました。
 
ChatGPT
どういたしまして!質問していただき、ありがとうございます。何か他に知りたいことや不明点があれば、いつでもお気軽にご質問ください。学びの旅をサポートすることが私の役目です。良い一日をお過ごしください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?