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Happy Rainbow Day!

夏休みに入り、パリからの友人の往来が頻繁になった。

葡萄の木達は小ぶりながらも宝石のような実をつけ始め、これからは猪や野兎、鳥や虫たちから、色付きがが始まって甘みがさし始めた葡萄の実を守る時期に入る。

エネルギッシュでダイナミックなアシュがパリから応援に駆け付けてくれ、猪対策のための電気線を張る作業を手伝ってくれた。アーティスティックなリーノは、鳥対策のための「かかし épouvantail 」を見事な手際で仕上げてくれた。

「目の真ん中に穴を開けるのが大事なんです。」

と、リーノ。なんともシュールな表情の「K君1号」が誕生する。

ここ、鷲の住む谷 Vallée d'Agly の8月の日差しは容赦なく、葡萄の茎端部分 apex がしんなりとし、伸びなやんでいるように見えて、顔を近づけたその時、恵みの雨がパラパラと落ちてきた。

「К君、濡れちゃう~。」

と、K君に目を向けたその向こうで、半円形の虹 arc-en-ciel が空に掛かっているのが見え、つい顔の筋肉がゆるむ。

Happy Rainbow Day...!

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