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2018年振り返り

大晦日。毎年恒例の江ノ島訪問も終わり、2018年を静かに振り返っています。
2018年は株式会社R-proの「10年目の年」としてスタートしました。2019年1月末をもって丸10年が終わります。「終わりよければ全て良し」というわけではありませんが、この10年間の総決算のような気持ちと、次の10年に向けての準備という思いで始まった1年でした。今年も長文。備忘録の目的もあって書いていますので、以下は興味がある方がいらっしゃいましたらお読みください。


●2018年は災害の多い年でした。自宅などでの備蓄が無いことから、スーパー・コンビニから過剰な買占めもあり物が無くなるというニュース。非常食定期宅配サービス(https://yamory.com)を展開している我々としては、なんとも言えない無力感を感じました。なぜここまで来る前にもっと世の中のボウサイを前進させることができなかったのか。その反省から長年手付かずだった非常食定期宅配サービスのリニューアルを決意。もしブラッシュアップできないのであれば撤退も視野に入れて動き出しました。課題は山積しています。しかし、yamoryの原点でもあるこのサービスを、何としても良いものに仕上げて行きたいと思っています。(一緒に考えてくれるサポーターを随時募集中です! https://www.facebook.com/groups/yamory/

また、いえまですごろく(http://iemadesugoroku.jp)の増刷分1000個がこの冬に完売し、累積販売数はついに2000個に。全国の小学校・中学校で防災教材として使われていると思うと、とても嬉しい気持ちになります。現在増刷するかを悩んでいるところ。もう少し改良したい気持ちもあり、開発費の捻出が課題となっています。パトロンの募集も視野に入れ、検討中です。良いアイディアがあればぜひアドバイスを頂けますと嬉しいです。

そして一関市で開催された「ボウサイ」と「フォトロゲイニング」を掛け合わせたボウサイイベント、「いちロゲ!(http://ichiroge.jp)」は、とても良い経験になりました。一関市の消防のみなさんが企画したこのイベントを、マルティスープの那須 俊宗さん、兵庫県立大学の澤田 雅浩さん、東北大学の柴山 明寛さんと一緒になってブラッシュアップしていきました。一関はその地形上、歴史的に水害が何度も起こって来た街。その歴史を継承しつつ、ボウサイ意識を高め、ボウサイ施設の知見を深めるという目的の元に行われたこの企画は、反省点はありますが一回目としては大成功だったと思います。また機会があれば2回目、3回目とできたらいいな、と思っています。

●Oissu不動産(http://oissu.jp)では、三ツ川タウン(http://mitsukawa.town)が3年目に入りました。念願の路面店、「三ツ川食堂」がスタートし、マチに開かれたスペースとして多くのチャレンジが生まれました。もちろんこれはマチの人がマチのために自主的に行なっていること。誰に頼まれるわけでもなく、マチの未来に責任を持ち、そして楽しくしていきたいという人々が集まり、活動を継続しています。来年はもっとこの三ツ川タウンを名古屋のみなさんに、そして名古屋以外のみなさんに知ってほしいと思っています。様々なエリアでマチヅクリの取り組みがあると思いますので、ぜひ紹介させていただける機会をいただけると嬉しいです。

そして1月に行われる「三ツ川カルタ大会(https://www.facebook.com/events/592366567853509/)」は今回ですでに3回目。素晴らしいです。そしてこのカルタは「マチの教科書になる」と捉えていて、カルタづくりのプロセスからカルタ作成・カルタ大会開催までをパッケージにしたものを色々なマチに提案したいと考えています。現在、具体的には港まちづくり協議会さんと一緒になって名古屋のみなとまち、西築地地区のかるたがもうすぐ完成予定。こちらもマチにどんな形で愛されていくのか。本当に楽しみです。

●三ツ川と同じく3年目に入っているのが、R-proがデザインやグッズ、マチでの企画でジョインしている名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(https://nagoya-dolphins.jp)。今年は堤幸彦監督に総合演出を依頼し、2年目とは比べ物にならないくらいパワーアップしました。もちろんまだまだ伸び代はあるし満足はしていませんが、確かな手応えを感じつつ前半戦を終えました。また、マチの企画では円頓寺商店街の田尾 大介理事長に相談し、ドルフィンズの「ホーム商店街(http://opi-rina.chunichi.co.jp/topic/20180830-2.html)」として提携いたしました。アーケードにはドルフィンズのフラッグが掲げられ、ドルフィンズが贈呈した赤い掲示板が2機設置されています。9月には「円頓寺商店街×ドルフィンズビアガーデモン」も開催され、選手がお店をまわって盛り上げるなど、とても楽しいイベントになりました。2019年以降もどんどんとコラボ企画を作っていきたいと思いますので、商店街のみなさま、何卒よろしくお願い致します!

●そして今年最後に大きな発表がありました。東和不動産を主体業者としてチャレンジしていた、那古野小学校の利活用事業を見事勝ち取ったことです。僕が憧れていたR不動産の馬場さんがデザインを手がけてくれるのですが、これが僕にとっては本当に嬉しくて。マチヅクリに携わって来てよかった、と思えた瞬間でした。しかし、これからが本番。スタートアップの醸成を目的としたキュレーション施設として本当に形になるのか。同時にマチに貢献し、人を呼べる施設としていけるのか。課題は大きく高いものです。一つ一つ丁寧に積み上げていきたいです。

今まで名駅エリア・那古野エリアのマチヅクリには全く関わって来ていませんでしたが、この1年で急速に距離が近くなり、コミットすべきエリアとなったことは本当に驚きです。さらに長年コンサルとして並走させていただいている 株式会社 BEANS BITOU(http://b-bitou.com)が運営する喫茶神戸館が四間道に移転し、「喫茶ニューポピー」として再スタート。プレイヤーが那古野周辺に集められているな、と感じます。少しでも早く那古野エリアのみなさんに受け入れて頂き、そしてベクトルを同じくして歩んでいけるようになりたいと願っています。

●もう一つ、大きな変化があったのがクラウドファンディング事業部。昨年の6月に「CAMPFIRE×NAGOYA」として華々しくスタートをさせて頂きました。しかし、2018年早々に飛び込んで来たニュースが、同じクラウドファンディングのプラットフォームで地域戦略を得意として来た「FAAVO」の事業買収。さらに、CAMPFIRE側が買った側なのですが、我々のようなエリアパートナーは「FAAVOブランド」で展開するとのこと。要するに名称も見えかたも変更になるというわけです。「CAMPFIRE、去年はじめたばっかりだよ!」と少し動揺しましたが、FAAVOの事業責任者の齋藤 隆太んとは2017年に宮崎で知り合っていて、家入くん、隆太くんのコンビと仕事できるのは中長期的には最高に面白いな!とすぐに切り替えることができました。
FAAVO 名古屋栄(https://faavonagoyasakae.jp)と名称を変えた2018年。なごのや別館のプロジェクト(https://camp-fire.jp/projects/view/52810)が1000万以上を調達したりと、ここ名古屋はクラウドファンディングの文脈では注目を集めるエリアとなりました。2019年の全国のエリアオーナーが集まるFAAVOのサミットのホストにもご指名頂き、2019年の名古屋(愛知県全域)は「クラウドファンディング元年」と後に呼ばれるくらいの爆発的な伸びを示すのではないか、と予想しています。みなさん、何かチャレンジしたいことがあれば何なりとご相談ください。ナゴヤにもっと「やってみよう!」を作っていきましょう!


●最後にインターンについて。2018年のテーマの一つが「R-proをシェアする」というものでした。私たちは本当に幸いなことに、とても貴重だったり、面白い体験を仕事を通じて沢山させていただいています。それをR-proだけの経験にしてしまうのはもったいない!それであれば、私たちが手が回っていない「一つ一つを丁寧に発信していくこと」を手伝ってもらいながら、他では体験できない経験値を上げてもらうインターンを募集しよう!ということになったのです。今では高校生や大学生、専門学生と社会人という構成で、10人以上の皆さんに関わってもらっています。SNSで拡散しただけなのですが面白い人材が沢山集まってくれて、正直コントロールが難しいです(笑)でもそのくらい個性的な方が面白いし、どこかのタイミングでグッと伸びてくれる、そう信じています。「信じて仕事を任せる。」これが僕にできるインターンへの正しい接し方だと思っています。インターンのみんな、2019年もよろしくお願いします!※インターンは随時募集中!



●ここまで書いてきて。自分で言うのもなんですが領域が本当に広い。でもそこがR-proの特徴だし強みなんだな、と改めて思います。2019年。現在関わらせていただいている地域・企業・プロジェクトに加え、前述の通り那古野エリアにコミットする時間が増えることになります。また、全国的には非常食定期宅配サービスやいえまですごろくなどのボウサイをもっともっと広め、マチの教科書であるかるたを各地に広めていきたいと強く思っています。
私たちの10年目はまだ1月の1ヶ月間を残していますが、年末ということで一区切り。過渡期であるこの時代を人任せにせず、一人ひとりが時代の作り手としての認識と責任を感じ、さらにそれを楽しむ心を持って進んでいきたいです。共感してくださる方、どうぞR-proの11年目を、そして次の10年を何卒よろしくお願い致します!
株式会社R-pro 代表取締役 岡本ナオト

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