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そして僕は妖精になった

いきなり目眩のようなダルさを覚えた。
嫌な予感がする。
黙って検温してみる。
なんという事だ、38.0度。

今朝は36.6℃だった。平熱よりちょっとだけ高いけど気にはしてなかった。
僕はこの騒動が始まってから毎朝体温を測っている。
夕飯を食べた時も普通だった。
ちょっといつもより疲れているなぁと思った程度だ。
これはヤバいかもしれない。
ともかく寝よう。
そして万が一に備えて早起きする事にした。

明け方の4時にうなされて目が覚める、39.4℃。
24時間対応の東京都発熱センターに電話をする。

近くの病院を4箇所くらい紹介してもらった。
まだ明け方の5時。

この後は眠れなかった。
1番早いところは8時から診察開始である。
電話をする。
なかなか繋がらない。
繋がったが診察ができるかわからない、また連絡すると言われる。
次に8時半からのところに電話をしてみた、とてもウェルカムな対応だったのでここに行く事にした。
時間を指定される。

そうこうしていると1番最初に電話んしたところからの返事がかかってきた。
診察は出来るの
だけど結果が出るまでは2,3日かかる

ダメだ、話にならない。
キャンセルをした。

指定の時間に病院に行く。
中には入らず外から電話してくれと言われていたので電話をする。
車を所有していれば駐車場で待つとなるがそうじゃない人は敷地内に一人用のプレハブがありそこで待機をさせられる。

そこに詰め込められ問診票を記入した。
抗原検査かPCRかという選択が出来たが担当してくれた女医は絶対陽性、だから抗原検査ですぐ結果が出ると思う、と言われて例の棒を鼻の奥に刺された。

しばらくすると女医が帰ってきて満面の笑みでこう伝えた。

妖精でした。

と。

今日から10日間は自宅療養の外出禁止の身となったのだ。

幸い今は軽症である。
経過観察が必要か?

正直コロナになんかならないと思っていた。
でもなった。
悔しい。
あんなに気をつけていたのに。
感染経路は不明。

明日は我が身だ。

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