読解力のテスト
さて、今回は国語の読解力の基礎問題です。中学生以上なら正解できて当たり前なので、おそらく誰でもわかるレベルなのですが、イデオロギーに凝り固まるといかに文章が読めなくなるかというモデルケースになっています。
課題となる記事はボクがITmedia ビジネスオンラインに書いた記事
「ようやく議論は本質へ 揺らぐエンジン禁止規制」です。
そしてこの記事についてのtweetがこちら。
さて、ここから出題に入ります。
問1. この記事では日経ビジネス電子版に掲載された「自動車の経営に大きな影響を及ぼす。環境担当として欧州の自動車規制も統括する欧州委員会のティメルマンス上級副委員長」(原文ママ)のインタビュー内容について考察した記事ですが、筆者はティメルマンス上級副委員長の知識と考え方に対してどう捉えているでしょうか? 次の中から選びなさい。
a) 知識にも考え方に対しても強く同意している。
b) 知識にも考え方も概ね同意している。
c) 知識にも考え方にもあまり同意しかねている。
d) 知識にも考え方にも強く否定的スタンスを取っている。
問2 ティメルマンス氏の発言論旨6についての論考部分を引用します。
さて筆者が「ここで新たな分断を生むことになるだろう」と述べているのは何と何が分断させると言っているか、そして筆者はその分断を肯定的に見ているか見ていないかについて100文字以内で書きなさい。
問3 また問2の引用文中にある「ご存じのように、EVは内燃エンジン車よりも重いからです。そのため、より強力なブレーキが必要で、より多くのタイヤを使用することになります。ブレーキパッドやタイヤから出る公害を減らすようにしなければなりません」とは誰の発言であり、筆者はそれに対してどのようなスタンスでいるかを以下の中から選びなさい。
a) 発言は筆者のもので、EVのリスクについて啓蒙している。
b) 発言はティメルマンス氏のもので、筆者は強く同意している。
c) 発言はティメルマンス氏のもので、その指摘に対して筆者は肯定も否定もしていない。
d) 発言はティメルマンス氏のもので、その指摘に対して筆者は強く否定している。
以下、出題者の独り言です。
「いくら事前にイデオロギー論をかざそうとも、EVが良いかe-fuelが良いかは市場が判断するんだろう、と思った。」
この3年くらい筆者がずっと主張していることを筆者への否定文脈の中で聞くとは皮肉である。文章が読めない人に幸あれ。
まあこの人は勘違いによって筆者を強烈なアンチEVだと思い込んで読んでいるからどうにもならないんだろうなぁ。もうそうじゃないという説明は56億7000万回やったのであとは弥勒菩薩に任せます。
あと、課題の部分で(原文ママ)と断る必要があった理由も多分普通にわかると思うけど大丈夫なのかなぁ。
お気持ちの投げ銭場所です。払っても良いなという人だけ、ご無理のない範囲でお使いください。