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鈍感力が招いた一大事(5)

ここのショッピングフロアは
肉・野菜・魚・その他 それぞれのテナントが入っており
レジは共通のものがフロアの中心にあるタイプでした

俗に言う集中レジってやつですね

データとお金はしっかり管理されており
不正はできません

このことは
私がこのお店の運営を契約をするときの
安心材料の一つでもありました

しかし
抜け道があります

それは
このレジを通さない出張販売

数話前で
Bさんが
『果物の時期なので駅構内で出張販売したりして売上のばします』
と前向きな報告

をしています

この言葉を聞いた時に
色々と対策をするべきだったのかもしれません

出張販売は
回線がつながっていないレジを駅構内に持って行き
購入したお客さんから売り上げを受け取ります

そしてその売り上げを
閉店後
集中レジに入金するというもの

他のパートさん達にも確認したところ
細かいことはBさんが管理しているからわからないけど
レシートは必要な時だけ出しているらしい

お客様にだすレシートの他に
店舗側に売上記録を残しておくためのレシートが別に入れられていますが
データがあったりなかったり

これを退職間際のBさんに確認すると
『駅の改札内なので急いで買うお客さんはレシート受け取らないから打ち込みしないんですよ』

私を税理士はある結論に至りました
お客さんから1万円を受け取る
レジに入れずにポケットへ
一部はアリバイのため集中レジへ

なんの証拠もありません
私と税理士の空想話です

仕入れと売上を照らし合わせ
想定される売上と実際の売上の差額をだすと

5ヶ月で
総額約500万円

これがそのときの勉強代です

その月
ついに仕入代金が支払えなくなりました

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