ウイスキー戦争と禁酒法

アメリカンウイスキーは「スコッチ・アイリッシュ」のアメリカ入植から始まりました。ペンシルヴァニアに移住した彼らは、農業のかたわらでライ麦を原料に蒸留酒を造っていました。
1783年に独立戦争が終わったとき、国家財政の立て直しでウイスキーの税金をかけ、それに反発した暴動が「ウイスキー戦争」です。

課税から逃れるため移り住んだケンタッキーやテネシーに移住し、この地でとれるトウモロコシを原料にバーボンが育っていきました。

南北戦争が終わると、アメリカンウイスキーの黄金時代を迎えます。1920年に全国禁酒法が発効され、蒸留所のほとんどが閉鎖に追い込まれました。その一方で台頭してきたのが、カナディアンウイスキーです。

アメリカのギャングの暗躍により、大量のカナディアンウイスキーがアメリカに密輸され、アメリカのウイスキー庫として隆盛しました。

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