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『日三巻き』松下名人考案初心者用巻き(ベーゴマ考56)

永遠の課題
ベーゴマの紐巻くのん難しい問題
江戸時代から
何人の人がベーゴマの巻きに
心挫け
また、
それを乗り越えたものだけが得れる
「初めて床でまわった感動」を味わっただろう

松下名人が考案した
「日三巻き」は
女巻きを基本としており
初心者が女巻きを覚える際につまづく
団子二つがベーゴマのお山の頂上から
ズレてしまう点を
ベー紐の加工によりお山にぴったりフィットするカバーをつくってある。
これにより、
初心者は確実に巻きやすくなるはずなので紹介したい。
日三巻きは知っていたがいまいち紐の作り方を理解していなかった。
情報をシェアしていただいた
hideさんに感謝したい。

日三巻き用紐作り方

①しっぽ側をこうして…
②この配置
③しっぽを輪っかにいれます
④きた部分を絞めるとこんな感じ
⑤できた輪の中に紐をいれる
⑥輪っかを小さくする
⑦紐の先をしっぽの上に
⑧できた輪にしたから紐をくぐらせる
⑨締めていく
⑩形を整えて完成

慣れると、団子二つ作るのとあまり変わらないかもしれない。
動画でも撮って見た。

実際にまいてみる

つまりは女巻用の紐に
お山にフィットするカバーが付いている感じ。

3本の紐がお山にやさしくシンデレラフィット
一周まわってしっぽをおさえるのは同じ
お山フィットの左から

今の子ども達に必要な選択肢

実際につかってみると
おもったより
使いやすい。
熟練のベーゴマ玄人の皆様からすると
ホールド感は少ないかもしれない。
しかし、この巻であればたしかに
幼児で初めての子も投げやすいかもしれない。

水で濡らし
このお山キャップをつかえば
ズレることはすくなくなるだろう。

もちろん
男巻きや
女巻で初めからできる子は
そのままでいい。

できない子の中には
力加減のコントロールが難しい子や
上手く指先の巧緻運動ができない子もいる。
やってごらん!
といわれても
できない子もいる。

どうしてできない
よくみて
といわれても
できへんもんはできへん。

最近の子どもたちは
ますます指先を使う遊びや加減遊びを
しないため、余計に「できない」
そして、まわりの大人が
できること
しっていることに対して
過度に褒めるため、
できないこと
しらないことに対してプレッシャーを感じるためはじめからやらなくていい立ち位置に自分を置こうとする。
「こんなんおもんないわ」 
やってみてもないのに、こういう子は
失敗することが怖いんだ。

今の子どもたちはすぐ投げ出す
やってみようとする前に
なにもやらない というが

これは
失敗の過程を
できた・できない
の2点でしかおとなが判断せず
その過程という部分の価値を認めず言葉にしてこなかったからだ。

今の子どもたちには
「失敗してもいいんだ」という
安心感と
「やったらできるかも」という
きっかけが必要


大きな独楽と違い
小さなベーゴマを導入する上で
巻き方はまず、これでやってみて
慣れてくると、巻きの理屈や要領がつかめてくる。

そういった
様々な子どもたちのベーゴマへの導入アプローチに
松下さん考案のこの日三巻きは大きな意味をもつとおもう。

周りの大人が
数本でいいからこの日三巻きの紐を作っておく。
それだけで
ベーゴマやってみようかな
という子が1人でも増えるなら
ちょっとこの巻き方
子どもの周りにいる大人が覚えて見ませんか?

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