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泥団子研究記④(縁)

「ひげだんご」京都教育大にいく

ひかる泥団子は
むかしからの遊びであるが
京都教育大の加用先生が、研究体系化され
世界中にひろまった。

私が泥団子にであったのも
聖和大学で加用先生のNHKのDVDをみたときのようだ。(全く覚えてない)

しかも、そのいきおいのまんま
一人暮らしの友を誘って、夜中に泥団子をつくりにいったらしい(全く覚えてないが衝動性は同じである)

加用先生は
その辺の土と水で作りはることにこだわった。

ずっとあって泥団子の話をしたいと思ってたのに
2022年7月1日 70歳でお亡くなりになられた。

会いたい時に
会いたい人に
会っておかなければならないと
これほど強く思ったことはない。

一度でいいから
泥だんごについてお話ししたかった。

遊びのことについて
話したかった。


大阪教育大附属小学校の土混入再検討から
時間が経ち、

つちが多いことがどう作用したか考えれるようになってくる。

いままで土にたいして水が多すぎることで、
手の中からニュルリと柔らか過ぎて出てきてしまう。

ちょうどクッキーの生地を作るように、
少量の水をいれしっかりこねると
はじめはパサパサだが
満遍なく。水分がいきわたるとしっとりしてくる
まとまってくるということか

沖縄県勢の仲間は
なんと、60分から90分で泥団子が完成する。
それは
沖縄の特有な赤土だからではないか…。
とか、

購入できる泥団子キットは粘土を粉にしたものが材料になっている。
それでも、きめられた少量の水を入れることで
便で削っても大丈夫な強度がうまれる。

水の量を少なくした上で、
土でやってみる必要がある。

しかし、
都会ではなかなか土を手に入れれないな。
奇跡的に家の裏は畑なんだが
持ち主に会うことがなかなかできない。


とか
ぶつくさ色々考えてた。

そんなやさき



2023年12月
縁がつながり、一本の非常勤講師依頼
加用先生がいはった
京都教育大での非常勤依頼の連絡


加用先生がもともと担当された科目だった。


環境の指導法

いろんな大学で非常勤をしたり、
講師をしてきたが
多くが児童館職員養成や放課後児童支援員養成
であり、
福祉畑なので
幼稚園教諭養成ではない。

今回は環境の指導法なので、
学生に実際に遊んでもらいながら
現場に出た時の環境構成を学んでもらう。

私は児童館職員なので
あそびと学びを結ぶことをお仕事としている。

・伝承遊び
スキルトイの入り口(こままわし)
安全と配慮(たけとんぼ)
指先の巧緻運動(草花遊び)

いままでやってきた
様々な伝承あそびを
子どもたちにとってどのような効果があり
どのような準備をすることで円滑に事業がすすみ
意図的に何を「欠けさせる」ことで工夫が生まれるか。

そして、
・ひかる泥団子
である。

京都教育大で
泥団子をさせていただくのは
おこがましいかんじはすれど

やるからには、
空の上の加用先生に笑われんように
恥ずかしくない形までもっていきたい。

拝啓 加用先生


なかなか今年は梅雨入りとならない関係で
喜ばしくも1週間の晴天となり
土はいい塩梅に乾いております。
泥団子日和です。

私が「ひかる泥団子」にであったのは
聖和大学の授業でした。

たかだかだんご‥‥とはいえない
奥深さ

時に、
完成間近にみつけた「髪の毛」をひっぱり絶望し
時に、
完成間近に不意に手についた
大きな砂の粒子により、被膜に傷がついて絶望し
時に、
完成間近にするりと手をすり抜け落下していく
団子が運命の音楽と共にスローモーションにみえ絶望しました。

保育園実習で、こどもたちにピカピカを見せたくて、
実習終了後毎日園庭でつくってたら
他の先生方がだんだん参加してしゃがむ輪がふえていきました。

縁あって、神戸市の教育委員会から依頼を受け
もう一度泥団子に取り組んだのが2012年

はじめて泥団子して24年くらい
加用先生の担当科目で泥団子を京都教育大でできること
幸せです。

本日の京都教育大の講義は「ひかるどろだんご」
グラウンドの奥の体育館とのすきまのスペースで
みんなでころころ1時間ちょい
土こねこね
だんごころころしてました。

みんなで40名
多くの幼児教育の学生も、他の専攻の学生も
小さい頃はやったことあるけど
だれひとり光らしたことある人はいなかったです。

土とだんだん離れ、触れ合わない時代。
土に触れ
失敗を繰り返しながら
こちらが意図せずとも
「工夫」を繰り返して
どのようにすれば
ヒビが入らないか、
どうすれば
固くなるかを考えてました。

子どもたちなら、もっとシンプルに
疑問と発見を繰り返して上手くなっていくんでしょう。

泥団子にも陶芸の土を瓶などでけずる方と
二系統ありますが
私は、
その辺の土や砂、そして水だけで
宝物になる「泥団子」がやっぱり好きです。

完全に割れないように、配合しとくのもいいけど
そのまんまでいけるなら
そっちのほうが学びが深い。

「環境構成」は意図的な不完全であることが
こどもたちの、工夫を引き出すとおもっています。

夢でええから
加用先生、でてきてくれませんか
ききたいこと、はなしたいこと
たくさんありますねん。

同じ場に立つものとして
恥ずかしくないよう。
精進いたします。

みとってくださいませね!

敬具

京都教育大の学生たちよ
泥団子をやりなさい
あなたたちこそ、加用神拳正統継承者かもしれんねんから。

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