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面バイ(ベーゴマ考32)
明治の終わり頃
まだまだバイ貝を加工したものが主流だった
バイゴマ
それが、真鍮製のバイゴマが出てきて(※ほしいけど未収)
少しづつ鋳物にかわっていった。
ちょうど第一次世界大戦で金属需要がふえて、
戦争終結とともに業者は飽和状態となり
できることはなんでもやるという感じで
ちっぽけなバイゴマまで
主力製品の側で作っていたのだろう。
はじめは
もともとの貝の形を再現した
かねバイ(鉄ベエ)と呼ばれるもの
しっかり、凸部には貝の名残の渦もあり
表面はバイ貝の加工跡がデザインされている。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/102165356/picture_pc_9262a7a69d2d4d2b6e816d3065ef93b3.png?width=800)
そして、戦前
昭和一桁くらいのとき
サクラベーが、出現する昭和10年ほど
の間に実にファンキーなデザインをつくった
関西人がいる。
『面バイ』という、人の顔を模したものだ。
なんで顔を回そうとしたのだろう。
ぶっとんでやがる
これには、
貝の名残の渦も跡もない。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/102178014/picture_pc_a0d2081798b932e4fe1f640766f737c2.jpg?width=800)
と今、頭の中を整理してて気づいたことがある。
この面バイは
『面打ち』を金属化したものではないか
※面打ち(銭うち)は下記を参照していただきたい。
改めて、みてみると
そっくりやん!
しかし、あくまでもこれは推測の域を出ない。
なぜなら
だれも、この鼻を回そうとは思わないからだ。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/102206901/picture_pc_5376529d6f4638efa99c023b193e6562.png?width=800)
面バイは
全部で5種確認されている。
①鬼
②おかめ
③ひょっとこ
④力士
⑤狗
⑥鉄兜と呼ばれる表面に顔が描いてある
⑥は
凸部分の形状が鉄兜に見えることから通称がつけられている
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/102164568/picture_pc_e7c1f46dc1103330512e8c6502ec0c45.jpg?width=800)
並べてみて気づいたが
目が鋭い右側のタイプと
目が丸い左側のタイプがある。
この当時の型は木型と思われるため
個々で顔の表情がことなるのもわかる。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/102208758/picture_pc_08eac08f4b961de2440f9ea584a4b037.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/102208841/picture_pc_ac538c064689e842ffe8933aaf1c8456.jpg?width=800)
そして、鉄兜以外は
凸部に顔が施されている。
これは、唯一持っている力士と呼ばれるものである
よくみると髷があるのがわかる。
(右二つは加工されたもの)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/102208969/picture_pc_7a67e17ff6d6678537c2402c9bdce44a.jpg?width=800)
鬼
おかめ
ひょっとこ
狗
はまだてにいれていない
綺麗に原形を留めたものは
少ないと思われる
今回の考察の中で
いきなり
貝独楽が、面バイに、なったと考えるより
面打ちの影響を受けて進化したと考える方が
自然であるとおもう。
真実は当時の製造業者のみぞしる
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/102210024/picture_pc_eb0d0458459e822d5dbeaab9e73c4cc3.jpg?width=800)
一つの面バイが
かなりの加工が施されている。
丸型を八角へ
先端は全面削り
この加工が
面バイ全盛期の昭和初期に施されたものかは
不明である
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/102210441/picture_pc_0bc167c1e59844d0e3e158599de15951.jpg?width=800)
真実はもうこの顔の当人しか知るよしはない
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