見出し画像

和製ハロウィンの話



子どもに優しい世界
「和製ハロウィンの話」
今日、札幌の児童会館から広報誌が届いた。
デザインと共に、文化の違いを著しく感じれる北の便りをさりげなく楽しみにしている。

そのなかに、不思議なイラストをみた。

ローソクだせー


ローソクだせー…
まさか
これは…

でた、第3の和製ハロウィンである

子どもが公然とお菓子をもらえる日
日本にも和製ハロウィンと呼べる文化が存在する。私が知っている和製ハロウィンを紹介しよう

③第3の和製ハロウィン
ローソクもらい(北海道)

旧暦の七夕のとき8月7日に(一部7月7日)
子どもたちが家々を周り「ローソク出せの歌」をうたいお菓子をもらう
なぜローソクかというと、津軽地方のねぶた祭りに使うローソクの寄付を募ったことがルーツと言われる。

お月見泥棒


②第2の和製ハロウィン
おつきみどろぼう(愛知・千葉・奈良など)

お月見の日には子どもは道から足伸ばしたところまでの芋は盗んでいいと言う風習があり
取られた側も、これはお月さんがもっていきはったとして、その年は豊作になるという言い伝えが元になり、
今も中秋の名月の日に
愛知、千葉、奈良など一部の地域で
お菓子を準備しておき、よるに子どもたちが家々をまわりお菓子をもらう文化が残る

地蔵盆


①第1の和製ハロウィン
地蔵盆(主に近畿地方)

関西に出てきて初めて知った。
というか、そもそも地方にお地蔵さんが少ない。歴史的背景をみても、京都を中心とした地域でひろがっている。これはお地蔵さんが多い地域ということだ。

お地蔵さんは子どもを守る神様
地蔵菩薩様であり、日本における民間信仰では、道祖神としての性格を持つとともに、「子供の守り神」として信じられており、よく子供が喜ぶ菓子が供えられている。

そのことから、地蔵菩薩の縁日である8月24日を中心とした3日間を地蔵盆と呼び、お地蔵さんのとこに地域の子どもの名前を書いた提灯を吊し、こどもと地蔵さまを結びつけて守ってもらった。そして、子どもたちにとっては、「お菓子をもらえる日」であり、お地蔵さんの縁が深い子どもたちが主役の日なので、大人がもてなすと言う意味が強く、お菓子を配るようだ。もともとお供えものをお裾分けしてもらうところからきていると思われる。

化粧地蔵(宮津)


また、一部の地域ではこの地蔵盆にあわせてお地蔵さんを綺麗にしてあげる意味でお化粧をしてあげる文化が残る。

特に福井、宮津など京都の日本海側、但馬、高槻、青森などだ。いぜんこどもの城で化粧地蔵の話を研修できいた。
だいぶ面白い文化だ
間違いなく、いきなりみたら
落書きしやがって罰当たりめ!
的な感じw

こどもたちは
地域の宝である。
なんか、ハロウィン文化や化粧地蔵は子どもに寛容な社会を思い出させる。

子どもと地域がだんだん離れ、
こどもたちのことは関係ないという大人が多くなる。
相互の無関心が子育ても高齢者も孤独にする。
だから子どもたちも、地蔵盆の時に、車で横付けしてお菓子もろて帰るんではなく、お地蔵さんに手をあわしてからいこう。感謝し、地域で過ごしていることを意識することを忘れてはいけない。

もしかしたら、もっと日本各地に和製ハロウィンがあるのかなぁ。
みなさんのとこの独自の子どもに関わる伝統ってなんですか?
おしえてー


#和製ハロウィン
#おつきみどろぼう
#ローソクもらい
#地蔵盆
#化粧地蔵

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?