見出し画像

ビックリマン世代

なぜあの頃
あんなにもシールがはやったのか

上中島小学校の
前には
通称『むらのみせや』があって、
要は、何でも屋さんであった。
お菓子も文房具も
駄菓子なんかもあって、
粉だけのジュースとか
炭酸がなんもない、チューペットのバケモンみたいな
コーラやサイダーも買える。
田植えの時の休憩のときのアイスも
困った時のあれも
たいがい○○ある?
と聞くと
店の奥底からでてきたりする。

おばちゃんの
アンテナは
こどもの流行に敏感で
せっせと町中の流行を
仕入れていました。

ビックリマンだけでなく、
いろんなシール系のお菓子も例外なく仕入れて
今思うと、
おばちゃんが
村の子どもたちの流行をつくってんちゃうか
とさえ思えてくる。

ビックリマン

初期が面白いよね

シール全盛期の火を付けたのは
間違いなく「ビックリマン」である。

天使
お守り
悪魔

3つセットだった。

みんななんとなく
天使が欲しいわけだが
私は無駄に「お守り」が好きだった
なんか可愛いから
今思うと初期は兄貴に天使とお守りを交換されていたような気がする。

しかし
天使よりもヘッドと呼ばれる
キラキラは、私たち子どもたちの心をグワシと
掴んだのであった

・スーパーゼウス
・ブラックゼウス
・ヘラクライスト
・ヘッドロココ
アニメに漫画にと大ブームだった。

その時社会問題になったのが
シールだけとって、ウエハース捨てる問題。

けど、私はあのピーナッツが入ったウエハースがとてつもなく
好きだった。

あの社会問題は我が小さな村にもやってきた。
あの当時、一学年20名。全校で120名
○組という概念は「さわやか3組」だけのものだ
都会の子は○組があって、私服で登校する。
なんてかっこいいんだって思ってた。

ウエハース捨てる奴がいる
そんな勿体無いことが許されるわけがない。

というわけで、私はしばらく
村の店屋の前に立っていた。
パトロールである。

一個上のみっちゃんが
なんとビックリマンを箱買いしやがった。
一個30円

箱には何個はいってたんやろ
なんということだ
これは
もしや・・・・。

ウエハースいらんとか言いやがる。
そのため、私は
シールを開けるのを手伝って、ウエハースだけもらった。
あんなにいきなりウエハース食べたのは初めてだ。

なんとなく家に持って帰ったら
母ちゃんに怒られる気がしてた。
なんとしても全部食べなあかん
これは自分のためではない
無駄に捨てられる「もったいない」を防ぐためだ。
ここに私欲を入れてはいけない。

そんなことを思い出した「ビックリマン」


ドキドキ学園

なんで買ってたんだろう。きっと兄貴だ

ビックリマンが売り切れていたら
なぜか買っていた。同じ30円ウエハース
けど、基本イラストが独特すぎて気持ち悪くて
あんまり好きではなかった。

実家に行ったら
これはどこにあるかわかってる。
ビックリマンもどっかにファイリングしてたのに
どこいったかなぁ。

そんな中
このドキドキ学園だけは
どこの引き出しに入ってるかわかっとる。
あと50年したら価値が出るかな・・・。

秘伝忍法帖

エスキモーというメーカーのアイスについていた。
50円

ヘッドはカッコよかったけど
雑魚キャラはやる気ないイラストやった。

これはいい方

これ持ってたな・・・

アイスだからそんな大量に食えんかったんやろけど
なんかすごく覚えてる。
こんなんまで仕入れていたって
おばちゃんすごいぞ。

おばちゃんに言ったら
なんでも仕入れてもらえるんかと思って、

高学年の時、
おばちゃんの前で
「ジンジャエールっちゅうもんがあってさ。むっちゃ美味しいが」
みたいなことを呟いたことがある。

おばちゃんはふーんって言ったが
1ヶ月後には自販機にジンジャエールが入った。
シメシメである。

しかし、私以外に買わなかったのか
しばらくしたら、ジンジャエールは自販機から消えていた。

きっと上中島には少し時代が早かったのかもしれん。
ということにしておこう


最強のヘッドは「おひゃくしょうさん」

パッケージも味もなんも覚えてない

S&Bから出ていた
「対決戦国時代」

親父も兄貴も歴史好きで
横山光輝の「三国志」はブックトムという原作で揃ってた我が家では
小学校低学年の私に
兄貴が
ゲームによって
「信長の野望」「三国志」によって英才教育を受けていた。
そんな中、シール大戦国時代最後に金坂家がどハマりしたのは
これであった。

もちろん、
政宗が欲しい
とか
信長が欲しい
ってなるんだが
有名どころの大名級は
このシリーズでは銀色

このシールのヘッドは
・・・・・。

お百姓さんはかくして神となった

お百姓さん
なのだ

あと、お百姓さんの息子もヘッドである。

この頃私は
どうにか
「金坂」の先祖が有名武将であって欲しいと
家紋とか見てた。

結果どこをどうしても
金坂はお百姓さんか、松倉金山の鉱夫である。

そんな中、この小さなスナック菓子のヘッドである
「お百姓さん」は農家に誇りをもたらした。
なかなかの設定だったと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?