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クラフトフェアまつもとを終えて |工芸の五月

五月。といえば、ぼくの住む長野県松本市ではクラフトフェアまつもと が行われている。
全国からさまざまな作家さんたちが集い、それらを求めてこちらも全国からやってくる人たちでこの五月の最終週の土日は、松本が人で溢れかえる。

車が動かなくなるくらい交通渋滞が起こって
東京みたいに人が同じ方向に向かっていく景色が見れる。
会場は一年のうちのこの期間だけこんなにも人で溢れかえるんだ。

城下町として栄えた松本は戦後「民藝運動」に共感した人たちによって工芸品が盛んに作られるようになり、40年前の1985年、「クラフトフェアまつもと」は今では全国で開かれるクラフトフェアの先駆け的存在として三谷龍二さんとその友人たちによって開かれたようで、今では日本で一番有名なクラフトフェアになったとってもいいだろう。
最も古い歴史をもつ日本最大のクラフトフェアにぼくはカメラマンとして関わった。

特に理由もなく関わることになったわけではないけれど、それでも何かの偶然が連鎖反応を起こして、今結局ぼくはクラフトフェアのカメラマンをやっている。
ぼくの住む街の松本がいつもより少しだけ熱くなる五月、去年は手と仕事から始まったものが今年は去年に引き続きとして関わることになり、いつの間にかクラフトフェアの人という立ち位置になってきた。

実はというと去年のクラフトフェアの撮影からイベントごとの撮影に呼ばれる回数が増えてきたのと、そもそもの仕事量が増えていて、やっぱり大きなイベントごとに自分の名前が上がるっていうのはカメアマンにとっては大事なことなんだと痛感したよね。

そしてもちろん、撮影として関わっている反面、出展者さんたちに会えることもぼくは楽しみにしていることなんだ。
当日のボランティアの人たちや、実行委員の方、この二日間にしか会えない人はたくさんいて、見れない景色がたくさんあって、感じれない時間があって、こうして夢見たいな日々が終わっていくとぼくのが五月がようやく終わりを迎えるんです。

まだ日付的には五月なんて終わっていないのに、終わった。なんていつもつぶやく。
何かをやり切ったと言わんばかりに体は衰弱して体調を崩して、しっかり寝込むのだからある意味体調を崩す場面を間違えていないという感じだ。

さてと、まあまあ、こんな日々を送っていくのでしょう。

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