マガジンのカバー画像

手と仕事

22
100人を撮ることになってからからのことやぼくの思想そのものを文章化した。
運営しているクリエイター

#仕事について話そう

ただ好きなだけで続けてきた、|手と仕事#20

ただ好きなだけでやってこれた。じゃなきゃ続いてなんかないだろう。 人生30年、社会に出て15年、移住して4年 移住してからの奇想天外ないつもの暮らしの中に、ぼくの中の価値観をいつもぶち壊そうとしてくるのが「手と仕事」だ。 約一年と半年をかけてまだ42人しか撮影できていないのだけれど、こればかりは仕事との兼ね合いだったり時間との調整だったり、色々な制約がつきまとう中続けてきた。 いろんな人の思いが乗っかっている今、ぼくは中途半端なことはもうできないんだろうって。 最初もそう

人に会うことが未来の自分の仕事を作るのだとしたら|手と仕事#12

フリーランスとしてどんなことが一番大事なのだろうか? これから独立する誰かも3年前開業届を出した僕も、きっと誰もがぶち当たる壁ってやつがあるんだと思う。 ぼくは何の実績もつながりも持たないまま無謀な開業をして何とかして今も生きながらえている名前だけのフリーカメラマン。 カメラの仕事ももちろんやっていいるし、少なからず長野に移住して3年の間に築き上げた人間関係というものが今のぼくの生活を支えてくれている。 その行動力と今の活動における原動力って一体何? 二つほど前の記事でも

演劇の向こう側 表現者との距離感 |手と仕事#11

季節は春。 モゾモゾと世間は動き始めて新生活や新学期、新しい職場など環境が変わっていく人がまちを賑やかにしていくのだろうって そんなぼくもこの春には市内ではありながらも拠点を移し、その町の小さな劇場ではなんとも愉快な劇団員さんたちが自分たちのできることを精一杯に表現していた。 この小さい劇場の距離感では、演者さんの息遣いも涙がこぼれる一瞬さえも何もかもが見える。 ふっと大きく息を吸い込んだ途端にその綺麗な目からはとめどなく涙が溢れて、初めて見るそれにぼくは思わずシャッター