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現実科学ラボレクチャーシリーズ第3回 川田十夢さん

第3回目のレクチャーシリーズは、AR3兄弟の川田十夢さんをゲストにお迎えしました。

川田さんとは多分5−6年くらいのお付き合いですが、ほぼオンラインコミュニケーションで、日々の作品やJ-Waveの番組を通じてつながっている感じでした。

お話は、幼少期からの天才ぶりと、天才少年が現実を見る目から始まり、それが今でも続いているということ。そしてユーモアの意味と価値について、ラジオの川田十夢さんではなくて、生の天才川田十夢さんがじっくり話してくれました。

生の川田さんは、別に怖くないし、とても優しくて話していて安心できるるのですが、川田さんの作る作品には妙な不安感を僕はいつも感じていました。今回のレクチャーでその理由を知りたいと思いましたが、話を聞いていてなんとなく分かった気がしました。

僕は、現実というものを自分の内側から見ることが殆どで、所詮外には行けないんだよという諦めの上でいろんなことを考えています。一方、たぶん川田さんは、外側っていうのは、自分が裏返っちゃえば外側に立てるんだよみたいな無茶なロジックで空間変容をナチュラルにやっていて、内側にいながら外側にもいるという不思議なポジションにいるのではないかと感じました。
だから、川田さんの作品は現実の生々しさを持った不思議な拡張が展開されていて、多分それが分かりにくさを生んでいるんだろうなと。裏返ったなまこは、見た目はなまこだけど、見えてるのは内臓みたいな?よくわかんないけど。

後半パネリストで参加してくれた八谷さんとの話では、現実の広大さとか物理の面白さとか、普段のVRの対局にある世界での遊びの楽しさがつながって、そから話が多面的に広がってすごく面白かったです。物理も大事。

次回は市原えつこさん。生々しさでは誰にも負けないすごいアーティストです。楽しみ。

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