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“合同会社 ジェットコースター”が目指すビジョンとは

3月3日にクラウドファンディングを開始しました。
是非、ご支援、ご協力のほど宜しくお願いいたします!
プロジェクトページは下記よりご覧ください。
ジェットコースター擬人化トレーディングカードゲーム“ジェット娘”

2019年8月16日、アメリカでは「National Roller Coaster Day(つまりは全国ジェットコースターの日)」なんて呼ばれている日に、合同会社 ジェットコースター(以下、弊社)は設立されました。私は2017年から「茨城県を盛り上げる」が企業理念の「株式会社 ラッズ」を経営しておりますので、2社目の会社設立です。

私は趣味で、2007年頃から日本全国のジェットコースターを巡ってきました。2017年頃からありがたいことにテレビや雑誌などのメディアから声をかけてもらうことが増えまして、ジェットコースターマニアとしてジェットコースターを発信する機会を多数いただきました。
長年「ジェットコースターはあくまで趣味」だったわけですから、最初にテレビに出させてもらう時は「自分が10年間遊びのつもりでやってきたことが何かの役に立つなら嬉しい」とか「思い出になれば良いや」くらいの軽い気持ちもありました。
しかし自分の言葉で発信するとそこには責任が伴います。また、反響も耳に入ってきます。
そうなると、勝手に責務を感じてしまうのは私の性格なのか、人間の性なのか…
さらに近年のジェットコースターに対して社会の変化について個人的に思うことがあり、気がついたら「ジェットコースターの会社」を設立していました。

合同会社ジェットコースターはなんの会社?

よく聞かれることをそのまま見出しにしました(笑)
「ジェットコースター」って付いてますから、よく言われるのが「ジェットコースターを作るの?」って質問です。いやいや…ジェットコースターは建設しませんよ。日本国内にも素晴らしい遊具建設メーカーがありますから、弊社がこれを目指すことはありません。
でも、ジェットコースターのことを事業にしています。

「日常にもっとジェットコースターを!」

これが弊社の企業理念です。
もっと具体的に言うと「ジェットコースターをモチーフとした商品やサービスを開発して展開していく」これが弊社の事業内容です。
ですから、“ジェット娘”はそんな商品の第一弾なわけです。
「ジェットコースターの会社」と言うのは間違えではありませんけれども「ジェットコースターそのものを建設する会社」ではありません。
ちなみにこの後詳しく説明しますけど、弊社はこの先「ジェットコースター建設」にも「遊園地の経営」にも携わる気がありません。
では次に弊社が将来的に目指すビジョンはなんなのか、話したいと思います。

遊園地やジェットコースターは本当に需要が無くなってしまったのか?

とその前に、私が近年思っていることを書かせてください。
私は曲がりなりにも15年以上、日本全国の遊園地を巡ってきました。
ですから「まさにこのあとすぐに消えてゆく遊園地やジェットコースター」なんてものもたくさん見てきました。

〜36〜
この数字は過去20年間で閉園した遊園地の数です。
遊園地はもう何十年も前から斜陽産業と言われていて、「人々が遊園地に行かなくなったのはレジャーが多様化したからだ!」なんてもう耳にタコができるくらいに何度も聞いた理由です。
遊園地が斜陽産業と呼ばれているのですから、その中のアトラクションの一つに過ぎないジェットコースターなんかは存在価値が乏しくなります。
1970年代後半に日本に訪れた「絶叫マシンブーム」によって全国各地に建設されたジェットコースターは、日本の好景気も後押しになって、その頃の遊園地はきっと「ジェットコースターさえ作っておけば客が来る」みたいな状況だったのかなと勝手に予想してます。さらに高度経済成長期で資金は潤沢にあるでしょうから無計画に作られた遊園地やコースターも多かったはずです。
不景気と少子化に陥った2000年代の日本ではそんな遊園地が相次いで閉園していきます。そんな最中に私はジェットコースターに興味を持って、ジェットコースター巡りを始めています。

寂れた地方の遊園地にわざわざ遠方から訪れてはジェットコースターに乗り、記録として写真を撮るなんて、そんなことをしている人が恐らくそんなに多くなかったのでしょう…私はどの遊園地でも変に目立ってしまいました(笑)
「◯◯県の地方遊園地が閉園」「◯◯(遊園地)のジェットコースターが営業終了」と聞けば、「終わる前に行かないと!」なんて思って私は日本全国を駆け巡っていました。
最期の遊園地の姿はそれはもうとても悲しいのですけど、何が悲しいかと言えば「あと数日で閉園」するのに園内にお客さんが居ないんですよ。土日なのにほとんど誰も居ないことが多いんです。
園内に来ているお客さんも「これじゃ閉園してもしょうがないね」なんて話してるのを何度も耳にしました。
私は園内で勝手に遊園地の生き証人を背負って写真を撮って、もう二度と訪れることができない遊園地を想っていました。
私も経営者ですから市場原理主義によって淘汰されていくものは仕方がないと考えてます。需要が無くなったものは消えていくのが資本主義経済です。
しかし2010年代後半から、私は「何か今までと違うのでは?」と肌で感じることが増えてきました。
それが確信に変わったのが2017年末に閉園したスペースワールドに対する世の中の動きです。閉園は多くの人に惜しまれて、多くの人が園に殺到し、閉園反対による署名活動まで起こりました。さらに2020年にはとしまえんの閉園が発表されました。こちらも閉園に反対する多くの声が上がりました。未だに多くの人がとしまえんの今後について意見しています。
つまり「需要と供給のバランスに関する淘汰はもう終了していて、今現存する遊園地やジェットコースターは多くの人から必要とされているのではないのだろうか」と私は思ったわけです。
「いやいやとしまえんは歴史もあるし、地方の遊園地の中でも著名な遊園地だからでしょ」と言われる方もいるかもしれません。
でも、としまえんの閉園の話は2011年にも防災公園計画として持ち上がっています。あの時、「行政に遊園地が潰されるのはおかしい」といち早く私は声を上げて反対しました。でも賛同者はいなかったんです。
それどころか、ネットやmixiを使って反対を呼びかけていた私の元には「震災で避難場所が無くなった都民が死んだら、お前は責任取れるのか」と言うような強い言葉のメッセージがたくさん私に寄せられました。
あの頃は少なくとも私が知る限りは「防災のためならとしまえんは無くなってもいい」と言う意見が多数でした。
私はそれが都民や練馬区民の民意だとしたら、都税を払っていない県外の部外者である私が声を上げるのはおかしいと思い、活動を休止しました。
当時私が作ったWebサイトはこちらです。

そんなとしまえんも2020年の閉園決定時には非常に惜しまれたことに私は強い衝撃を覚えました。ちょっとだけ「それならあの時に一緒に声を上げてくれていたら、今少しは変わったことがあったかもしれなかったのに」なんて悔しさも感じましたけど、その話はここまでにしておきます。

スペースワールド閉園で確信を得てましたので、としまえん閉園時は既に会社は設立していましたけど、としまえんの閉園時の状況は私にとって「絶対にジェットコースターという名の会社の事業を成功させよう」と強い決意に変わった出来事でした。

合同会社 ジェットコースターの存在意義

さて前振りが長くなりましたがまとめますと、遊園地やジェットコースターはここ10年くらいでは『需要が無くなった』ことによる閉園ではなくて、人々が意識しなくなったことによる『忘れ去られただけ』の閉園なのではないかと仮説を立てました。
遊園地は生活必需品ではありませんから、意識の外に出て行ってしまうと一旦忘れられてしまいます。忘れられているわけですからその人が遊園地に足を運ぶこともありません。
でも必要なものではありますから、いざ「無くなる」となれば「えー好きだったのに!」「無くなったら悲しい」なんて声が上がるのです。
「そう思うなら頻繁に行けよ」とまぁ我々遊園地ファンは少し思ったりするかもしれませんが、それを言ってしまうと捨て台詞的にこの話が終わってしまいますので言わないようにしましょう。あと、これは遊園地に限らず何でもそうですけど、終了したものに対してお客側を責めるのは御門違いです。客足が遠のいたこと自体の責任は事業者にありますから。
では「遊園地がそもそも何もしてないから、忘れられているんじゃないか!」と言う主張も出てくるかなと思います。これはその通りです。私もその通りと思います。
でもですね、手放しで擁護するわけじゃないですけど、遊園地も全く何もしてないわけじゃないです。限られた予算の中で工夫しながら色々と頭を悩ませて毎年イベントを開催しているんです。
しかし「忘れてしまっている人」には、そのイベントは中々届かないのですね。
当たり前ですけど、遊園地は自園の中の運営のことを考えるだけで精一杯です。資本的には体力があるはずのオリエンタルランドですら、テーマパークに関する事業以外はことごとく失敗していますから。
体力もない地方遊園地は「今の体制を維持すること」だけでいっぱいいっぱいなのは容易に想像できます。

そこで「遊園地を忘れてしまっているお客さん」と「遊園地」を繋ぐパイプ役となるような、尖った事業を展開しようとしているのが弊社です!!!
遊園地外の日常に、ジェットコースターに関連するものが溢れてたら、たぶん嫌でも(?)遊園地を思い出しますからね(笑)
ジェットコースターを多くの人から忘れられなくするのが弊社の大きな目的です!

ジェットコースターに興味を持つ人が増えれば、ジェットコースターが建設される

至極当然のことを見出しにしましたけど、今遊園地だけじゃなくてジェットコースターも年々減っているのです。
老朽化自体は形ある物であれば避けようがないのですけど、減っていると言うことはつまり「新たに建設されていない」と言うことです。
日本は島国ですから以前より用地の問題はあったと思いますけど、それに加えて最近では安全基準が厳しくなったという話も聞きます。
新基準に適合するための費用やメンテナンスに、昔よりもコストがとてもかかるそうなのです。
日本では今後人口減が必ずやってきますし、ジェットコースターが「広告塔としても魅力のあるコンテンツの一つ」にならない限り、日本からジェットコースターは消えていく一方でしょう。
逆を返せば、ジェットコースターに興味を持っている人が多いという状況を作り出してそれを示せれば、ジェットコースターは必ず新たに建設されます!
弊社の事業が向上すれば、それを示すための一つの指針になるはずです。

なぜ合同会社 ジェットコースターの事業を、事業として行うのか

「なんで事業として行うの?金儲けしたいからじゃないの?」
これもよく言われることです。
これについては2つ理由がありますので順番に説明していきます。

1.日本のジェットコースター自体がそもそも資本主義の原理に翻弄されているから

つまりは需要と供給の話なのですけれども、ジェットコースターはずっと市場から淘汰され続けてきたわけですから、今後また盛り返すには「市場」を使う方が良いのです。すなわち「ジェットコースターが事業として旨味があることを魅せていく」ということです。
地方遊園地が閉園するたびに「なんで、どこかの大手企業が買収したりしないんだ」って私は思うんですけど、答えは単純明快で「事業として旨味がないから」なんですね。もしくは「旨味が不明瞭」だからです。
ここにメスを入れて行かないと、日本のジェットコースターは今後も永遠にオワコンです。
市場を使うのですから、当然事業として弊社が大きくならなければなりません。これが一つ目の理由です。

2.“ジェットコースター”の仕事の選択肢を増やす

これは私の中ではとても重要な理由です。
今後世界はAIやテクノロジーの活用が進んで「人間がやりたくない仕事」はやらなくて済みます。もっと言えば人間は「好きな仕事」しかできなくなります。好きなことが何もない人間は価値が無くなります。
では「ジェットコースターが好きな人」の仕事はどうなるでしょうか。
今現在ではジェットコースターが好きな人がジェットコースターに関わるために選ぶ仕事は大きく二択しかないと思います。「遊園地で働く」か「遊具メーカーで働く」か。
でもこれ「なんか違うな…」って思う人も中にはいると思いませんか?私は思いますね。
ジェットコースターは好きだけど、別にジェットコースターを運行したいわけでもないし、ジェットコースターの設計や建設がしたいわけでもない…そんな人は、今まではきっと「ジェットコースターとは関係ない仕事」に就いて、休日に遊園地に遊びに行っているのかなと思います。
でも何度も言いますけど、近い将来は好きなことしか仕事にできなくなってます
その時に「ジェットコースターが好きな人が、選べる仕事の選択肢を増やす」ということを弊社は目指しています。
そうなると、弊社の活動は事業として発展するしかないんですよ。
ですから、弊社はこの先「ジェットコースターの建設」にも「遊園地の経営」にも携わる気がありませんと先ほど述べました。だってそれでは選択肢が増えないですからね…。

「お金儲け」って嫌悪感示す人もいらっしゃいますけど、そもそも手っ取り早くお金だけを儲けたいならジェットコースターなどというオワコン化してるようなものを事業化しようなんてしないんですよ…。
私はジェットコースターが本当に大好きで、将来の日本の遊園地の存続の危機や、ジェットコースターファンの今後のあり方までを考えた時に、様々な解決方法として「事業化」を真剣に考えて行動しただけです。
「金銭的な利益を得た時」というのは事業が成功した結果、つまり弊社が掲げたビジョンが達成された時に対価として受け取るものですし、弊社に莫大な利益が出たということは、その時は日本中に新しいジェットコースターが建設されていることでしょう。

“ジェット娘”が狙う効果

最後に、ただいまクラウドファンディングを行っているジェット娘トレーディングカードゲームの狙いを話して終わりにします。
ジェットコースターを遊園地外の日常に紛れ込ませるというのはもう既に述べてますので割愛します。
他の狙いとしては「ジェットコースターを擬人化させることでファン以外の人にも分かりやすく愛着を持ってもらう」というものがあります。
これについては刀剣乱舞やアズールレーン、ウマ娘や温泉むすめなど他の擬人化コンテンツが既に効果を実証しているので詳しく説明する必要もないかなと思います。
また、これまた温泉むすめなどが良い例ですけど、コンテンツ自体に興味を持った人がその聖地を訪れるという効果も期待できます。
つまり、ジェット娘の聖地は日本全国の遊園地になります。
いつか遊園地とコラボ企画ができて、一緒に盛り上げる日が来たらとても嬉しいですね。
あと、今回はトレーディングカードゲームの展開ですけど、ジェット娘はコンテンツとして広げて行きたいのでTCGだけにこだわりはありません。
資金的な問題や、徐々にジェット娘を増やせる利便性、あとゲームのルールを通じたストーリー性や世界観を表現しやすかったのでTCGとしてまずは展開しましたけど、今後はその枠を広げていこうと考えています。

冒頭でもご案内しましたが4月18日までクラウドファンディングに挑戦しています。
是非、何か共感していただけた方は支援いただけましたらとても励みになります!また、こちらの記事や、下記クラウドファンディングのプロジェクトページをシェアしていただくのもとても嬉しいです!
ジェットコースター擬人化トレーディングカードゲーム“ジェット娘”

長々とここまでお読み下さいましてありがとうございました。予想以上に長くなってしまいました(汗)
どうぞ、宜しくお願いいたします。

合同会社 ジェットコースター
代表 渡邉 直太


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