【中小企業診断士 / 初学者向け】不安に駆り立てられて、余分なことをしてはいけないという話

SNSで受験生界隈の投稿をみて、自分のやっていない勉強内容を知り、焦わてて真似する。なにか新しいことを始める。なんてことはないでしょうか?

その1つが試験委員の執筆した書籍を読むという行為です。結果的に試験の内容がその書籍の内容にカスっていたとして、それを受験生の我々が研究し、当てにいくことはとても効率の悪いことです。

しかも一般読書向けに書かれた書籍の内容は、だいたいにおいて、昔の研究成果であることが多い。本当に対策をするなら、直近で執筆された論文を漏れなく確認。学派やその人の見解部分を抽出する必要があります。試験問題を作っている今、その委員にとってホットなトピックや学者としての立場、こだわりを確認する必要があります。それを受験生がやるのか、という話ですね。

これは2次試験最大の禁じ手、与件に沿わない解答をする、というリスクを高めます。
書籍まで読む受験生は少ないに違いない⇨答案にその内容を織り込んだら他の受験生と差がつくに違いない⇨当日、解釈をねじ曲げて無理やり解答し、ドボン!

本来、勉強には本当のムダというものはありません。趣味で読んでいた本の内容が与件の理解を助け、質の良い解答に導く可能性はある。昨日読んだ新聞の内容が思わぬ助けになるかもしれない。可能性でいえば、なんでもそうなのです。しかし、それらが得点を安定させるためにやることへの優先順位として、果たしてトップに位置するのか?を考える必要があります。

合格者の体験記を見ると、試験委員の書籍を読んだのが良かったと書かれているかもしれません。それは結果論です。
書籍を読まなければ間違いなく落ちた!とは書かれていないだろうし、もしそうだとしたら、その方は本当に安定した実力はあるのか?たまたまヤマが当たっただけでは?という話になります。

合格体験記や興味関心のトピックはだいたいがどの参考書や予備校を使ったのか?教材を何周まわしたのく?です。どちらも本質的ではありません。何周まわす必要はあるかはその人の状況によるだろうし、3周回したと言っても、実はカウントしてないだけで、パラパラページを巡って何度も復習していた(解いてはいない!)かもしれません。

となると、診断士特有というより、世間一般の試験に対する姿勢や取り組み方と自分が乖離していないかを確認すべきでしょう。

そして勉強の一丁目一番地は仕分けです。
今どこまでを理解していて、どこからわからないのか、という仕分け。これが単元ごとという大きな括りから、1つの問題という小さな括りまできちんとなされているか。

●勉強の定義
勉強とは仕分けをして、できない、わからない状態を、いつでもできる状態に変える行動を言う。できないところは頻繁に反復する。できているところはたまに反復する。

勉強の定義を中心に据えると、何の参考書がいいか?予備校か独学か?問題集を何周したか?に答えはなく、結局は、それは個人の勉強状況によるよね、の一言に尽きてしまうことがわかると思います。

どんなカリスマ講師、抜群のテキストを使っても周回しても、現実は合格するヒトと敗退するヒトがいるわけです。その差はなにか。
『本来の定義に沿った勉強を、日々行い、合格に必要な時間やりとげたか』
『試験終了までのメンタルのコントロールとコンディションの調整』
この2つに収斂されるのではないでしょうか。

●SNSでフォローすべきは?
受験生よりも、合格して自分の理想に近い働き方でバリバリと活躍しているひとたちをフォローしましょう!モチベーションアップに繋がります


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