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緊張との向き合い方


どうしたら緊張しなくなりますか?

小学生や中学生対象のクリニックの時に
よく質問されます。

私もプロの世界に入って
苦しんだことの一つです。

今回は過去に体験したエピソードをもとに
お話しします(^^)


今でも緊張する場面はありますが
向き合い方を変えるだけで

緊張しながらも、少しでも楽に動けるようになると思います。


今回の投稿で
緊張を解きほぐす
1つの手がかりになれば幸いです。

入社して一年目

デンソーに入社するまでは
ありがたいことに、小学校から大学まで
スタートで試合に出ることが自分にとって
「当たり前」でした。

入社してから
いろんな壁にぶつかり
自分の実力不足もあり
初めてベンチからのスタート。

試合のプレイングタイムも
平均30分以上から、5分以下に変わりました。

プレイングタイムが減ると同時に
自信もなくなり


入社する以前の私は
試合に出る前

「よし!やるぞ!」

緊張というより
エキサイトしている心理状態だったものが

緊張が不安に変わっていきました。


「限られたプレイングタイムの中で
結果を残さなきゃ。」

「ここでチャンスをつかまなきゃ。」

頭の中はこんな感じのことを
考えていたと思います。


「緊張をうまく力に変える」タイプから
「緊張してうまく力を発揮できない」タイプに
変わってしまいました。

そんな私が初めてスタートを務める当日


試合前にある選手から声をかけられました。

「緊張してる?」

頷く私に対して


「誰も期待してないよ」


てっきり励ましの言葉をかけてもらえると思っていたので
結構ショッキングというか
呆気にとられました。


でも本当にその通りで

自分が自分に1番期待してしまっていたんです。


失敗できないとか
うまくやろうとか
あれもやってこれもやって…

「自分にできることしか、できない」のに


マイケルジョーダンにでもなろうとしていたんです。私。笑
(かなり大げさに例えています)


冷静に考えれば、普通にわかることですが

やろうとすればするほど、頑張ろうとすればするほど

自分のことを見失って

「今集中すべきこと」がわからなくなっていました。


練習は試合のように、試合は練習のように

アスリートなら一度は聞いたことがある言葉だと思いますが、

この言葉は技術的な部分はもちろん
メンタル的な部分にもつながってくるんだと思います。

試合のように緊張感を持ってやれ!!
試合を意識して全力でやれ!!

ただ闇雲に、全力で練習をこなしていくということではなく!

試合では
「自分にできることしかできない」
だから

一つでもいいから、毎日の練習で
自分に出来ることを少しずつ増やして、積み重ねていく。


この過程が、確実な「揺るがない自信」につながっていくと思います。

実際の試合前になると
試合会場の臨場感や
勝ちたい気持ちの強さから

普段の練習の時とは違う感覚になります。


そんな時に
「あれだけ練習してきたんだから、大丈夫」

って、変に自分を落ち着かせようとせず


「練習ではできたけど、本番でできなかったらどうしよう」

って頭に浮かんでも

考えてもしょうがないことは
考えずに


今まで失敗してきた自分も
成功してきた自分も

すべてありのままに受け入れて


心も身体も1番ベストな状態でのぞめむために

「今何ができるか」

ということだけに集中する。


そうすることで、試合前に

緊張しすぎて体がこわばったり

マイケルジョーダンになろうとする空想を描いたりすることは、なくなると思います。
(これは、私だけですね。笑)


ありのままの自分を受け入れる

自分に期待しすぎていた時は、想像の中の自分と実際の自分との差が大きすぎて

成功しても失敗しても
極端に落ち込んだり、満足いく時がなかったり
していました。


ありのままの自分を受け入れる

決して楽をしたり、できない自分を甘やかしたりする意味ではなく。

毎日「ありのままのレベル」を上げていく努力をすることは大前提で!

最終的に受け入れることが大切だと思います。

受け入れたくないこともありますけど、素直に受け入れて、努力することしか前に進む方法は、ないと思います。



「誰も期待してないよ」

(誰も期待してないから、思いっきりやってこいよ!ってことだったと信じたい。笑)

ちょっとむかついたけど


私の心に刺さる言葉でした。

(その試合はちゃんと勝ちましたよ!)


ありがとね、まきちゃん。笑


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