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稽留流産したあなたへ

初めまして。この記事を読まれてるあなた、知らぬ間に流産し、心拍が止まった胎児をお腹に抱えている状態かと思います。
言葉で表せない程つらいお気持ちですよね。
私もそうでした。
でも今後胎児をどうするか決めなければいけない状態かと思います。私の経験談をお話しします。

☆この記事で分かること☆
①自然排出と手術、それぞれのメリットデメリット
②自然排出を選んだ場合(もしくは手術までの日)の過ごし方
③私の(手術日を待つ間に自然排出した)経験談


① 自然排出と手術、それぞれのメリットデメリット
 流産の診断をされ目の前が真っ暗な状態でも、今後胎児をどうしていくのか決めなければなりません。
選択肢は2つ。自然排出を待つか、子宮内容物除去術(手術)を受けるか。
自然排出のメリットは、自然の流れに任せられること。妊娠12週を過ぎると全身麻酔での手術が必要になるため、入院が必要で費用もかかる(5万円前後らしい)のでそれを回避できる。
デメリットは、排出時に痛みと出血を伴うこと。いつ出るか分からず先の予定を立てづらいこと。
手術のメリットは、予期せぬ痛みと大出血を回避できる。また任意の医療保険に加入していれば、保険金の対象になることがある。(私の加入しているものは5万円貰える予定だった)
デメリットは、入院手術による身体、費用、日数の負担。

色々な産婦人科医の意見を調べ、私は2週間自然排出を待ち、自然に排出されなければ手術することにしました。

②自然排出を選んだ場合(もしくは手術までの日)の過ごし方
 流産した翌日から2日間、仕事はお休みを貰いました。しかし家にいると流産のことを調べてばかり。寝ても体が怠く、食事も乱れ始め、うつ病になりかねないという危機感がありました。
安静指示はなく普段通りに生活して良いと産科医に言われたので、3日目からは半日だけ出勤するようにしました。職場には妊娠を報告する前だったので、ミーティングで「お腹に心拍の止まった赤ちゃんがいます。思うように身体が動かずご迷惑をおかけすると思いますが、よろしくお願いします。」と同僚たちに伝えました。(涙が溢れて声が出なかったので、事前に用意した文章をリーダーに読み上げてもらいました。この事前準備はよかった。)
半日だけでも仕事をすることで気が紛れ、冷静に手術のことを考えられるようになりました。
いつ自然排出されるのか分からないので、常にロキソニン、替えの生理用ショーツとナプキン、使い捨て手袋、ジップロックは持ち歩いていました。

③私の(手術日を待つ間に自然排出した)経験談
 もともと排卵日が遅めで、妊娠5週目で妊娠検査薬で陽性が出ても心拍確認できたのは9週1日目。妊娠経過でいうと常に1〜2週間遅れていましたが、第一子第二子も同様だったのであまり気にしていませんでした。
そして11週1日目の健診で、稽留流産の診断をされました。
12週を越えると後期流産となり、色々と手続きが変わってきます。
詳しくお話しすると、
・11週までの稽留流産であっても、娩出が12週を越えると産後休暇がとれる。(職場によるのかもしれません。職員課に確認しました。)
・出産使用一時金を受け取れる職場がある。(私の職場は12週を超えて生存している場合が対象とのことで、今回は対象外でした。)
・死産届け、埋葬が必要になる。(こちらは病院に寄るようで、私の病院では11週で心拍停止を確認しているため、死産届けと埋葬許可書は不要とのことでした。)

12週2日目、おりものに血液が混じり始めました。でもおりものシートを1日2回替える程度のものでした。調べると、出血し始めると1週間くらいで排出されることが多いということが分かりました。
12週4日目、生理用ナプキンを使う程度の出血に変わりました。普段の月経より少し少ないくらいの量でした。少しお腹の鈍痛を感じる
ようになりました。
12週5日目の夜、日中とは明らかに異なる1〜2cmのコアグラが出始めました。
12週6日目の夜、前駆陣痛のような不定期な痛みが襲ってきました。産科医に言われていたように、ロキソニンを飲んで寝ました。
翌朝は痛みは無くなっていて、生理用ナプキンを使えば普段通りの生活ができるくらいの体調でした。
そのまま上の子の付き添いで朝から出掛けて、昼過ぎ頃また下腹部の鈍痛が始まりました。
何度もトイレに行き、1〜2cmのコアグラが何度も何度も出て来ました。
そして生理の時にドバッと血が出る感覚が何度もあり、遂にこれまでとは違う大きな何かが出た感覚がありました。
トイレに駆け込むと便器にボトッと何かが落ちました。そしてトイレの床も便器の周りも真っ赤っかに……。誰かがネットで「生理2日目の10倍の血が出るよ」と書いていたけど、本当にその通りでした。
スカートに血が付かないように、胸元までたくしあげ、血まみれのショーツを脱ぎ、拭ける範囲の足と陰部を拭きました。
そして持ち歩いていた使い捨て手袋で便器に手を入れて落ちた何かを救いあげました。10cm ×5cmくらいの塊が掌にありました。
それをジップロックに入れ、新しい手袋をしてトイレ周りを拭きまた便器に座りました。
娩出されたあとも、10分ほどは血が出続けてトイレから出れる状況ではありませんでした。
ようやく外に出れる格好になったところで、トイレの緊急ボタンを押し建物のスタッフが来てくれました。トイレで流産したことを伝え、トイレを血塗れにしてしまったことを謝罪しました。
別のスタッフが救急車を呼んでくれていましたが、歩ける状態、帰れる格好であったため、救急隊員に辞退書を提出しタクシーで帰りました。
救急車で病院に行っても、胎児は死んでいるし、出血を止められるわけでもありません。
意識障害や歩けない状態でなければ、緊急で病院に行く必要はないかと思います。
(産科で事前に確認してありました。週末に娩出したら、出て来たものはジップロックで冷蔵庫に保管し、週明けに持ってきてくれらいいよと言われていたので、その通りにしました。)
娩出した後は陣痛のような痛みは落ち着きました。しかしジップロックに入った胎児を見ると、一旦落ち着いたはずの心が再び締め付けられる気持ちなりました。

翌朝、またお腹の鈍痛(後陣痛なのか?)、生理用ナプキンで対応できる程度の出血は続きました。

週明け朝一番で受診し、エコーで子宮内容物は出切ったことを確認しました。まだ血液の塊が残っているから、2週間程度出血が続くようです。
また稀に流産後に大量出血する人がいるので、生理のとき以上の出血が出たら受信するように言われました。

持参した胎児は病理検体に出し、2週間後に結果を聞きに行きます。

この投稿で反響があれば、2週間後の結果も掲載しようと思います。

最後に稽留流産になったら持ち歩くべきものをまとめます。
・生理用ショーツ
・多い日用のナプキン数枚
・使い捨て手袋2組以上
・ジップロック
・中身が隠れる袋
・足に付いた血を拭くウェットティッシュ

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