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Naoshima People's 中村さん(No.0002)

Naoshima People'sとは

中村さん

直島生まれ直島育ち。
宮浦で床屋を営みながら、SOLASHIOの製作にも携わる。

Nakamura
Born and raised in Naoshima.
I run a barbershop in Miyanoura and also work on SOLASHIO(Naoshima Solt)

塩作りは2年前からかな。人の紹介で始めることになった。最初はもう1人おったんやけど、仕事が忙しくなって俺1人になった。真夏は温度計の針が50°を振り切る。湿度も70〜80%で空気が重い。ビニールハウスから出て外が炎天下でも、涼しく感じる。暑くてガラスが割れたり、コーキングが剥がれたり、色々壊れるから、塩作りだけじゃなくて修理も全部する。

大変やけど、誰かがせないかん。心が折れそうな時もあるけど、そこに挑もうとするけん。妙に負けず嫌い。これに負けたらいかんと思う。

朝早よ起きて、大汗かいて。それでか知らんけど、ここ始めてから風邪引いたことはない。

2years ago, I took over salt-making through a friend's introduction. In the peak of summer, temperatures hit over 50°C and the humidity is around 80%. The heat causes things to break, so I handle all the repairs myself.
It's tough, but someone has to do it. Sometimes I feel like giving up, but I love a challenge.


つり公園の駐車場横にあるSOLASHIOハウス
中村さんは約2年前から引き継いでいる。
ここからさらに水分が抜かれてSOLASHIOになる。
中村さんは三児の父でもある。

Nakamura's another story

インタビューが終わるころ、中村さんが海を見つめながらふと言いました。

「見て、前の島。人工のもの何一つないで。多分、縄文時代から変わってない。石が崩れたり山が崩れたりはしてるやろうけど。それも自然の現象。これこそ手つかずの自然。

ここにおったら時計見んのよ。人間生まれてから何歳、何歳って1年ごとにあるけど、別に歳なんていいんじゃないかな。時間なくていいんじゃないかなと。ここで生まれて死んだら、みんな一歳って。」

つり公園の前に見える島

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