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GO

ワーホリのため、オーストラリアへ行くことにした。これは、オーストラリアへ向かう機内で記したものである。

正直、カナダでも、ニュージーランドでも、イギリスでも、英語が話せればどこでも良かった。

しかし、時差がなく、比較的暖かい、海が近くて、比較的安全。こんなに条件が揃う国もなかなかないと思い、いまだかつて行ったこともない国・オーストラリアへ向かっているのだ。

ワーホリ行く人はみな、意気揚々と念願叶ったというような顔つきで向かうはずだが、私はそういうわけではなかった。

本当は彼氏とずっと一緒にいたいし、日本で気ままに過ごしたい。ただ、今の自分のままでは未来が切り開ける気がしなかったのだ。

今のまま過ごし90歳ぐらいになり、身体が思うように動かなくなった時、何を思うだろう?

おそらく、「ああしとけばよかった、こうしとけばよかった」である。

何もワーホリじゃなくていい。でも私の場合は英語を習得して、広い世界を見たかったのだ。

空港までは家族が千葉までの小旅行を兼ねて送ってくれた。その後は、彼氏が来てくれて2人での会話を楽しんだ。またその後は、大学時代からの友人が3人で来てくれた。出国が近づくにつれ、不安な気持ちが募っていったため、残りのPayPayの残高で全員分の缶ビール、缶チューハイを購入した。

そして、良い感じに酔うことに成功した。
出国前にこんなに酩酊する人も見たことない。

しばらくして、手荷物検査をした方が良い時間になった。

そこで良い感じに酔ってる私は「行きたくない!!!!」と保安検査の列で騒ぎ、並んでいた外国人たちにドン引きされた。

後ろにいた日本語がわかる外国人が「彼女はおそらく、仕事か何かで行くから、行きたくないと騒いでいるんだ」と相方に通訳までしていた。今考えたら、こんなヤツと一緒の飛行機なのかと不安な気持ちにさせてしまって非常に申し訳ない。
しかしこれがLCCジャパニーズだ。

ちなみに、ジェットスターはケアンズまで片道5万円なのだ。
東京-大阪の往復新幹線代とケアンズ片道飛行機代が同等の値段とは、様々である。

そこからはあっという間だった。アルコールのせいで3回もトイレへ行くことになったが、特段問題はなかった。

飛行機に乗り込み、出発。

LCCだから、滑走路までも遠いのだろう。
30分も成田空港の滑走路をウロウロした。

すると子供達も不安で泣き始めた。あの振動とモーター音を聞くと不安にもなる。ちなみに私も泣きたい気持ちだったが、27歳無職なので泣き叫ぶのはやめることにした。

出発してからは意気揚々と楽しかった。
後ろ、横に人がおらず、片道5万円のくせに誰よりも快適な空の旅を繰り広げた。

ご飯の時間になった。次々に食事と飲み物が配られる。
英語が話せる絶好の機会だったが、向こうからとっさに来られることに弱い。

「T…Tea please」と、クソつまらん英語しか言えずに終わった。
「Umm…I'll have a~…tea!」ぐらい言いたかった。

いつも日本にいたら助ける側だから問題ないのだが、向こうに行けば死角から英語が飛んでくる。不安でしかないが、そうやって成長していくしかないのだ。

大した英語が話せず、早速めちゃくちゃ悔しい思いをしたので、30分でかちこんだ缶ビール2杯分のアルコールは太平洋のどこかへ飛んでしまった。

こんなことを書いていたら、ケアンズまでの到着が4:30と30分以上も早くなることをアナウンスが告げた。

快適だったが途中、機内にいる子供がぐずり出してしまい1時間程度しか寝ることができなかった。

これを投稿する時には、ケアンズへ着いた時だろう。

広い世界を見るのだ。

無事着いたから投稿。英語力が微妙過ぎるから頑張るしかない。

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