とある居酒屋でおじさんに夢を聞かれた。
とある居酒屋で、40代後半のおじさん達が飲んでいた。
場の流れで少し話をしたのだが、年の離れた僕に「将来何になりたいの」と聞いてきた。
自分がやりたいこと考えてることはどんな場であれ声に出していこうと普段から考えてるので、普通に話そうと思ったが立て続けにこんなことを聞いてきた。
「やっぱり銀行員になりたいの?」
やっぱりの意味もわからなかったし、何故それを挙げたのか理解できなかった。
「1番稼ぎ良くて、安定してて、いい家に住んで、ペットも何匹か飼って…っていうのに憧れるでしょ?」
ちょっと深掘りしてみると、どうやら彼らは大手商社グループに勤務するサラリーマン。
急に話す気がなくなったので適当に流していたが、あのおじさんの考えはおそらくその世代の多数派なのだろうと思うと少し悲しくなった。
おじさんたちは冷えたハイボールを片手に「お金だけはあるから」と何度も高笑いした。隣の若者がお金持ちに憧れてると思い込んで、いい気分に浸りながら。
あんなダサい大人にはなりたくないと思いつつ、店をあとにした。
お金はツールであって目的でないし、裕福さを誇示する人にロクな人間はいないと思ってる。今も昔も。
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