「衒想即興曲」MV解説 : こういうこと考えながら作ったMVなんですよを延々と書きつづったのでホントに興味あるよな物好きな方以外は読む必要ないですよなやつ。
「#大森靖子MV公募」に応募し、公式に選んで頂けた「衒想即興曲」のMVの内容に関して、どんなことを考えてああいったMVに仕上げたのかという詳細を書き綴りました。マジで詳細なので「あそこはどういう意図だったんだろう?」とか思う箇所があるのならそこだけ見てください。じゃないと、全部読んでたらマジでクソ長いですよ、お伝えしましたからね。
あ、マジで細かいのでMV見ながら止めてそこの文章を読んでとかしないとどこのことか分かんないかもです、ほんとすみません。。。
ではでは、とりあえず歌詞の冒頭から。
♪あのうた(新宿)
やっぱり靖子ちゃんの聖地というかホームは新宿だし、僕の大切なはじまりのような“あのうた”は「マジックミラー」だからそのMV撮影場所から始めたかった。
♪あのまち(渋谷)
「あのまちを歩く才能がなかったから」は原宿だっけ?と思いもしたけど靖子ちゃんに縁があって導入として東京の“街”の景色として代表的な場所を選びたくて新宿からの渋谷を。
映像自体は2022年5月に撮影した「ZOC THE FINAL」の告知が流れた時のもの。ある種今となっては幻のような時間だったな、という想いも込めて。あとは、この映像なら権利は問題ないだろうという計算も込みでw
♪あのひかり(銀座)
ひかり、というプラスイメージ、キラキラした街として浮かんだ代表的な街、銀座。靖子ちゃんにとって憧れをもった大切な街かなっていう印象もあったので。
なにげに基本ルーズの街の景色はどれもスタンダードな画として届くように晴天の画をおさめたかったのでこの銀座の映像が1番天気のタイミングに恵まれず何度も足を運んで撮り直したカットw
♪このくに(東京駅)
国を表す顕著な場所ってやっぱり東京駅かなぁという発想で。よくあるニュース映像で人の往来が映る丸の内の出口側、せかせか働く日本人の“このくに”ってイメージの場所。ただ、ベースが文化の話だから平日のサラリーマンの群れを入れても浮くかなぁと思って休日な東京駅。
♪このめで(浅草)
この先の“文化”への流れで、歴史ある文化って虚構でもハッタリでもないと思っていて、ちゃんと根付き築かれていて“このめで”見れる文化の景色の代表としての浅草。とはいえ、過剰に観光地化してるよね、と思う気持ちは込めつつw
♪見た文化(秋葉原)
浅草に対して急激に発展した文化の街、秋葉原。
ここに人を集わせるものたちって極めて不明瞭だと思っていて、各々がここに求めているものって結構幻だよなぁ、という発想からこの先の秋葉原パートへと続きます。
ちなみに、新宿のカットの前のホントの冒頭「ワン•ツー」のとこに光が差す緑のカットがファーストカットであるんだけど、その画のチョイスは導入としての“かまし”ですw
緑とか自然でも描くのかと思わせといてひたすらに街とか文化を映してまーす、っていうw
、、、って、こんな調子で歌詞に沿ってひたすら書いたとして誰が最後まで読んでくれるんだろなぁ、と思いつつ自分が振り返ってそんなこと考えて撮って繋いでたのかっていうメモのためにもそのまま続けますよ!
♪全て全てハッタリだ
先に書いた文化の幻感を描きたくて選んだカットたちで、特定のお店やメーカーをどうこう言いたいわけじゃないけど規模の大きなとこが大手(おおで)を振って牽引してる風の文化たちのその芯にあるものって何だろうね、という疑念は込めて。ゲーセンの赤い手をバンバンしてるやつ、新宿にもいるよね、この子たちスゴい挑発的でイライラするよね、だから「ハッタリだ」という挑発的な歌詞のところに当て込みました。
♪虚構というエネルギー
街に様々なお店があってそこに人が集ってるのは事実なんだよなぁ、の気持ちのカットたち。まだ導入なのでそこまでの賑わいはない画(賑わってる画をこの後に見せたいからの逆算)を。「エネルギー」は分かりやすく電力的で物理的にも↗️な画を選んでみた箇所。画的に横移動はあるけど案外街の中で縦方向の動きの画って無いからこういう使えるところに(全体が単調に映らないよう)異なる毛色の画を差し込んでおきたかった。
♪謎解き ドキドキ するすると
とけてさ すっきり したいだけ
ネタバレ 先読み ツラツラと
ここからの街ブラ的なパート、秋葉原ってごちゃごちゃしたお店が沢山並んでてそういうお店を巡って色んな商品を見るのってやっぱワクワクするよね、それはある種のお宝を目指したダンジョン攻略的な“謎解き”で。でもだいたいそういうとこで見つけて買ったものって蓋を開けたらそこまで要らないものだったり、そういうイメージ。
♪虚構というファンタジー
上記からの流れ、結局そこにあるのは幻的なファンタジーだったりっていう。
ちなみに基本的に全編カットの編集点は曲の歌詞のリズムで画を切り替えてるけどここの繋ぎだけは「虚構とい/うファンタジー」(厳密には「う」の真ん中ぐらい)と少し編集点をズラしていて、それはなんとなく次はふわっと街の何気ないルーズカットですか、と思わせておいて実は更に次の「知的好奇心」という歌詞に合った看板を狙ったカットでした、という軽いミスリードが狙い。「知的好奇心」の歌詞に看板をドンピシャでハメてみたらちょっとやりすぎで恥ずかしい感じになったのであえて先行させてふわっと残しつつオーバーラップぐらいが気持ち良かったっていう。
ここ、あの看板へのズームをピタッと中央に最初からハメたいなとも思ったけどゆったりPANしてきてズームをドンピシャでハメるのはめちゃめちゃ難しくて(ちなみに全カット撮影はiPhone)、でもこのちょっとズレてたのが中央にハマる感じもそれはそれで面白いかなと自分に良いように前向きに捉え改めて撮り直しに行くことはしませんでした。(二宮さんには下手くそって思われたかなぁ、とも考えたけどw)
♪知的好奇心のエサに
食らいつくだけの赤い犬
ここも流れで正にエサに食らいついてる人たちがいる街の景色を。からの「赤い犬」に関してはリズム的にドンとそれっぽい何かを当て込みたくて探した結果「赤い猫」になったっていうw
♪真っ白な痛みを貶すなよ
この歌詞に合う画はスゴく悩んだけど白基調な画とその先の画との動きのバランスで選んだとこが大きいかなぁ(軽い敗北感)
♪真ん中で偉そうに
このフレーズが3回続くので秋葉原のメインストリートの景色を段々と大きい引きの景色へとズームアウトさせていったイメージ。
実はここの1枚目の画は同じ並びの某イヤホン屋さんの店頭に出てた某ピ◯ホンの看板前を通り過ぎようと狙ってたんだけど撮りに行った時にはもう変わっちゃってたという残念なお話。(偉そうにって言いたかったw)
3枚目で◯ンキホーテのロゴにドンッて寄った(シャレは狙ってない)んだけど、まぁ秋葉原的なガチャガチャした商品探しを楽しませようとするお店の代表格だし実際メインストリートのど真ん中って感じのポジションの建物だしキャッチーなインパクトは付くよね、という。ホントはA◯B劇場的なものに寄れたらなとも思ったんだけどここの外観にはそういう部類なとこ全然目立つもの無かったから、というのも。(アイドルの真ん中的な意味で「偉そうに」をハメてみたさがあったっていうw)
♪和になって踊ってる それが踊りか迷わずに
声あげて叫んでる 信念なんかないくせに
和になって踊ってる それが踊りか迷わずに
声あげて叫んでる 信念なんかないくせにね
頭の「わ、わ」の声に合わせての109ロゴの輪っかw
◯ンキのロゴからの寄り→寄り→引きで場面転換をしたくて間違いなく渋谷で1番象徴的で輪っかだったから、の繋ぎ。
あとは渋谷の交差点の人たち。
踊るように(はこっちが回ってそう見せてるんだけど)どこかへ向かう人たち、この文化の中心地みたいな扱いの街をどこまで自覚的に歩んでるのかな、どこを目指してるんですか?ただ引き寄せられて彷徨ってないですか?という疑念はここの景色を眺めながら昔から抱いていたことなのでここの画はかなり初期に固まっていて、テスト的にかなり早めに撮った画を結果そのまま使ったパート。
このど真ん中で誰かに踊ってもらってその周りを回りながら撮ろうかなという案も考えたんだけど、ここに演者を添えるなら他のどこかのパートにもそういう箇所が無いとバランスが悪すぎるしこのMVはいっそ明確な出演者はいないものとして押し切った方が美しいな、という判断に。(ちなみに踊ってもらうならこの人に頼んでみようかなと思ってた人がまさかのこのタイミングで子ども産んでたってのもなくはない理由。実際オファーしてたわけでもないからもしその人がこの文章を読んだらビックリするだろうけどw)
♪あの恋 あの意地 あの呪い
この胸 こがれた みずぎわで
ここで場面転換。実はこの曲のMVを撮ろうと決めたきっかけはこのパートで撮りたい画が浮かんだから。曲全体を東京の街の景色にしてここだけは“あの川”を撮ろうって。
この曲はこのパートでガラッと極めて内省的になっていてそこに僕は靖子ちゃんの「病み、からの光へ向かおうとする祈りと意思」を感じていて、それに相応しい景色って間違いなく靖子ちゃんが飛び込んだ奈良のドブ川だなと浮かび、その時に靖子ちゃんが見たであろう景色をこのパートに繋いでみたいなと思い正月の京都の実家への帰省のタイミングで一路奈良のライブハウス「ネバーランド」を目指したっていう。
なので、東京を離れましたよを分かりやすく伝えるための車窓(ここの音ハメの窓の光はお気に入り)、その次のカットは駅の看板「SOS非常ボタン」で“逃避”パートですよと提示しつつ、その赤色が次のカットの「ネバーランドの看板と灰皿」と色調が合わせられてしめしめとなった感じ。灰皿なし看板のみとかの画も撮ってたけど、撮影当時は想定してなかったけど灰皿が結果これまた逃避アイテムにもなってて絶妙だなぁ、なんてw(分かる人だけ分かって、な解説ですみません)。あとは看板の文字「ネバーランド」は頑張れば読める?程度の匂わせにしたかったっていう。結果早々にバラしてるけど気づく人はこのレベルで気づいてくれの気持ちでこういうカットにしたっていう。
ちなみに靖子ちゃんに「あの川のシーンどこだか分かった?」と聞いたら「え、わかんない」と言いつつも「もしかして奈良?」って答えてくれて、わざわざロケ行ったんよって伝えたら爆笑しながら感心してくれたっていうw
今思えばこの景色のライブハウスの名前が「ネバーランド」ってめちゃめちゃ面白いよね。
で、ライブハウス裏の出口から道をまたいで川に向かって歩いていく“靖子ちゃんが見たであろう”景色。下に降りていって川の水面。
ちなみに川の中に入って撮影しようかはギリギリまで悩んでやめました。通行人もちょいちょいいたので正月の川に入ってるやついたら通報されかねないな、とw
なのでなるべく入ったであろう靖子ちゃんが眺めた景色に近いアングル、飛び込んだ感じをどうにか描いてみた感じです。(デカめの石を投げ込むとかも試みたけど撮影しながらその水の跳ねを上手く撮るは1人では無理だったw)
♪これ以上大事なものを 零さないで
この歌詞のパートを靖子ちゃんが何を想像して書いたのかを聞いたことはないのであくまで僕個人のイメージでしかないけど(や、全部そうっちゃそうだけど特にここは)具体的に特定の事象と人を浮かべて撮りました。ちょうどそこにあった木にぶら下がっていたゴミ?枯れた草木?のようなものが僕には想起させるものがあって。
ここの歌詞は「零(こぼ)さないで」だけど、僕の中ではこの叫びは「ころさないで」と同義だったという話。
♪踊らせて
これは本当にここから先へ向かおうとする祈りからの“意思”の言葉だから光のある方へと目指す景色に。ただ、それは同時に「西陽が責めてくる」でもあるんだよな、っていう。そのためにそもそもこの撮影は夕方のタイミングを狙いました。方角を全く想定せずに現地に向かったけどちょうど下流に向けて撮った時に西陽がいて、光であると共にちゃんと“死神”の景色だなと自分なりに満足できたカットです。
♪生きていることより大事な
結果ってなん
お母さん火止め忘れてるよ
生きていることより大事な
結果ってなん
お母さんレンジ閉め忘れてるよ
このパートをどういう画にするかは悩みました。
「お母さん」というワードがあるから愛媛•松山での撮影も考えました(ちょうど遠征予定もあったので)。ただ、ここは悩みながらも歩みをはじめたことを描きたいと考え、更に“地元”へ逃げ帰るような形ではなく東京へ戻りその“ホーム”である新宿を彷徨わせた方が正しいなと判断。彷徨う感じは夜景がハマるだろうなとも考えたしそもそも松山で撮影をしても奈良に近しいような地方感な画になるだけなら流れとして面白くないだろななどとも。
で、歌舞伎町を彷徨って撮影。まぁまぁこの街を歩き慣れてる方だけど撮影しながらの夜の歌舞伎町は人目がかなり怖かったですw
あとこのブロックは歌詞カードには存在しない歌唱を靖子ちゃんはしていて、その中の「忘れちゃうねその大切を」と聞こえる箇所には前々から気になっていた「藍染」と書かれた看板を差し込みました。「荼緒」とか「あいみ」って看板もあれば良かったんだけどねw
♪和になって いやんなって 和になって
渋谷のサビパートで触れなかったけど、この曲って「輪になって」じゃなく「和になって」なんですよね表記が。でもやっぱり意味合いとしては「輪」ありきで一段わざとズらして「和」にしてると思っていて、耳で聴いて一旦「輪になって」で入ってもらわないとなかなか混乱するんじゃないかなぁ、そんな風に思ってこのMVはあえて歌詞テロップを入れるのは辞めました。(あとは「知的好奇心」の看板を見つけたからそこに歌詞入れるのが恥ずかしくなった、っていうのもあるけどw)
で、このパートはもう新宿のトー横の世の中の色んなものが嫌になって輪になってる若者を撮りたかった一心です。実際のトー横は封鎖されてたからその手前にたむろしてる若者たちではあるんだけど、でも輪になってる子たち見つけてありがてぇってなったっていうw
♪あのうた(高円寺)
ここからまた色んな街パート。冒頭で導入としてベタな街並みを入れ込んだのもあってこちらのブロックは比較的ローカルな方向に。(後の中野に着地させるためのバランスを取りつつ)
で、「あのうた」は靖子ちゃんゆかりの高円寺。大好きな“あの歌”に出てくるマックが営業再開してたのでこの景色を。(「高円寺の高架下」とも言えなくないけどw)
♪あのまち(下北沢)
下北って僕にとってはちょうど「あのまち」って距離感で、「このまち」じゃなく。それは靖子ちゃんも同じ感覚かなぁ、などと思いつつ。
♪あのひかり(原宿)
で、原宿を結局「あのまち」にはしないでここの光にしたのはやっぱりキラキラした街だよなぁまぶしくて無理って意味でも、っていう。導入パートよりこっちはネガなイメージを踏まえた距離のある“ひかり”が合うかな、って。
♪このくに(上野)
ここは悩んだ。新橋駅もしくは品川駅も考えたんだけど、結局上野にした決め手はなんだろ、東京の街のメインどころとして池袋は入れなきゃと決めて「このくに」感は無いから「このめで」に想定して、池袋駅のキレイに撮れるアングル(向き)が先に確定したからそれと逆構図が撮れる街、という画角で決めたところが大きいかも。新橋駅は池袋駅と同じアングルじゃないと良い画にならないから撮ってみたけど却下して品川駅は高輪口を想定してたらずっと工事していて画がせまくて逆の港南口を撮ってみたけど画があまり馴染みのある景色にならなかったw
で、今は昔だけど上野駅も昔ながらの国を代表する街だもんなぁ、という決着。ほとんど見えてないけど奥にパンダさんちょっと映せたしw
♪このめで(池袋)
てことで、ここが池袋に。特に思い入れはないけど東京の街としては外せないようなぁって采配w
♪見た文化(中野サンプラザ)
まさに靖子ちゃんのライブも観た、大切な文化がそこにあった建物を無くなる前におさめておきたかったから中野はここを撮った。というか、サンプラザ無くなったら中野のランドマークってどうなるんだろうね。中野駅側からサンモールに向けたアングルなのかなぁ。
♪全て 全て ハッタリだ
虚構という エネルギー
謎解き ドキドキ するすると
とけてさ すっきり したいだけ
ネタバレ 先読み ツラツラと
虚構というファンタジー
ここから中野ブロードウェイパート。
この箇所もかなり悩んで、秋葉原と同義すぎる構成もつまらないなとブロードウェイだけじゃなく他の色んな街の景色を混ぜ込もうかと考えたんだけど、それをするには尺が足りないしやっぱりこの文脈にあった街の景色、幻のような文化の画って限られるからなぁと結局ブロードウェイで走り切ることに。
ただやっぱり秋葉原と同じすぎる作りじゃつまらなすぎるから、ブロードウェイ内をひたすらに歩いている画に色んな陳列されたよく分からないような個人により価値が変わる(幻)であろう色んな商品たちを重ねてダンジョンを歩いている感というかファンタジー感を出してみたという。
♪知的好奇心のエサに
食らいつくだけの赤い犬
はい来ました2回目の赤い犬。しかもこっちは吠えてるし、というところをピンクのファー◯ーで乗り切ろうかと見せかけてクッソ高いお値段の某“青い猫”にするっていう、もう色んな意味を込めた“幻”です(察して〜w)。
♪真っ白な痛みを貶すなよ
すみません、またここ何となくの次のカットへの勢いが付きそうなカットで超えました(敗北感)
♪真ん中で偉そうに
ここはもう真ん中で偉そうな日本の建物代表を並べてオチでタイトルをドンて出して終わらせてやるってかなり初期に決めてました。撮りに行けたのはかなり後半なんだけど。ほぼほぼGWの晴天の時にまわったかな。国会議事堂を撮るのこれ横断歩道のど真ん中で止まって撮れるアングルだからマジで警察官の方の目が怖かったです。そしてパトカーがドンといるのはいつものことでいなくなるタイミングは無いと警察の方にお答え頂いたのでそのパトカーごと真ん中で偉そうな感じで撮らせて頂きましたw
このラストにタイトルをドンて出して終わりたいというのも初期からイメージにあったので、そこへの布石としても歌詞テロップを入れたくないがあったかな、と。
ふぅーーーーーーー、最後まで来た、よく書いた俺。いや、ここまで読んでる人マジでスゴいむしろ頭おかしい(超ホメてる)。
ちなみに全体に関してもう少しだけ。
「衒想」って何だろうと考えた時にやっぱり人が営む“街”とそこにいる人々の“思い”の重なりで、そこにある“文化”なんて具体的な定義は無いフワっとしたもので、それが「衒想」かなって。そもそもそんな言葉ないからねw
なので、幻のようでありながらそこにある街、という表現のために画を全体的にフワっと“斜(しゃ)”をかけてます。「グロー」だとちょっとキラキラしたイメージになっちゃうからあくまで「斜」ってニュアンスで。色味的に少し白っちゃけた方向、かな。あくまでやり過ぎたくなかったからニュアンス程度だけど。
このMV公募、第1弾を撮った時は完全にコンテを仕上げて全て段取って撮影をして仕上げたんだけど、今回の作品はその第1弾を撮り終えた直後から色んな街を歩く度にとりあえず撮影して素材をどんどんと溜め込みながら構成を考えてという手法をとり、本当に全体を固められたのはかなり後になってでした。でも、この勢いで走り出して組み上げていった自分なりの「衒想」、それこそ「即興曲」じゃんね、って後から気づいて1人で笑ってました。
MVなんて勢いと雰囲気、ノリが大事、カッコ良ければよくね?みたいな考え方も全然ありでそういう方向の優れた作品も多々あると思うんだけど、僕は総てのショットと繋ぎに自分なりの理屈や意味をおきたくて、だからスピード感とかマジで無理かも〜な中でこの曲はこのテンポこの繋ぎがハマってくれるかなが合致したかなって結構満足してます。1Fのタイミングまでこだわって仕上げたつもりではいるので。ただの性分ですけどw
かんなりここに全て書いたつもりでも、そう言えば、とかまた後で思い出しちゃうのかな、なんて言ってると本気でキリが無いのでこのあたりで。もしかしたら後日追記するかもだけどw
まーーーーーじでこんなのここまで読んでくれた人いたらありがとう。MVと照らし合わせながら読んでくれてたなら本当にありがとうございます。
そして、こんな素敵な機会と作品を選んでくださった靖子ちゃんとスタッフ様に心から感謝を。
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