本物に触れる ーエンタメ

本物に触れることは、大変有意義です。20代のころ初めてプロ野球の観戦に誘われて見に行ったときの選手の大きさに衝撃を受けました。我が家は体系が大きめの家系で体の大きさに慣れているはず、しかもプロ野球選手はニュースとかでよく見る方たちです。しかし、直接見ると、遠めでもわかる鍛えられたからだの大きさに、プロ野球というエンターテインメントの一端を見た気がしました。

また、最近配信イベントでいろいろなライブを見ています。TVのキャラクターと全く違った一面を見る人もいて、劇場ライブも楽しいなと思いますこのまま配信ライブが続けばいいな。配信の場合は録画とか、スクショとか簡単にできるから、わざわざ会場に行っている人との違いがないと難しいかもしれないですね。

本物を見ると引き込まれます。興味がなく付き添いで行ったときでも、プロの技量に圧倒されることがあります。私の場合は、中学か高校の時に聞いたサラ・ボーンでした。晩年の彼女の歌声を直接聞いて、歌っている歌、歌詞、話の内容 すべて英語で一切わからなくても10代の私はコンサート終わりで、彼女の低音、優しまなざしに魅了されました。

エンターテインメントで見続けるものと見飽きるものの違いは熱量の種類と思う。製作者側がいいものを作ろうとする熱量はたぶん存分にあるとして、そのベクトルがみんな同じ方向を向かないといいものにはならない。綱引きのような感じで、見ている人をこちらに向かせるのは引っ張る人たちが同じ方向を向いていないといけないわけです。また、ベクトルの方向が観客が求めているものと違うとつまらないものになるわけです。

わざわざ、会場に足を運んでみる、スポーツ、音楽、コンサート、演劇、お笑いなどのライブでは、ステージ上の演者(選手)のベクトルが同じとき、とてつもない魅力を発すると感じます。ただ、ここで厄介なのは、観客が何度も足を運ぶと目が(感覚)が鍛えられて、前と同じ場合でも飽きが生じてしまうことのです。また初めての観客もいるから観客がわのベクトルがそろっていないから全員を振り向かせるにはものすごい才能・技術が必要ですね。

少し話は変わって、インスタントを使ってつくるコーヒーマシンってありますよね。気軽に手に入る価格で、大量に飲むわけではないから購入を検討したところ、姉からアドバイスを受けて、やめました。アドバイスの内容は「おいしいけど、味が変わらないから飽きる」とのこと。お客さんに出す分にはベストな味だけど、毎日飲んでるとたまには違った味(薄かったり濃かったり)がいいという話を聞いてなるほど!と思いました。綱引きでも強いチームは緩急をつけますよね。それと似た感じ。いつも同じは飽きるが、ライブは同じものは全くないですから、飽きがこないのでしょうね。

話をもとに戻して、エンターテインメントは音楽、スポーツ、お笑いのジャンルの違いでも、TV、劇場の見る場所が違っても基本同じだと思うんです。見てお金を落とす人がいるから成り立っているのです。お金を落とす人がいないと成り立ちません。

入り口を広くして、たくさんの人を受け入れても、ステージ上で入ってきた人を引き留められないと入り口を広くした意味がありません。興味が湧かないと出ていきます。私はエンターテイメントにかかわって生活している人ではなくて、楽しむ側ですが、自分の仕事も同じことが言えますね。せっかく入ってきた人を引き留められるよう、会社のベクトルを整えていかないと。

また、話がそれてしまった。エンターテイメントを演じる側も、いろいろなライブを見て、いろんなことを感じ取っていると思います。わかりやすいのは高校野球でしょうか。高校球児のチーム一丸になって試合をしている熱量に観客は魅了されているわけです。似たようなことが、野球だけでなく、たくさんあります。またプロのステージはオーケストラ、バレエ、オペラの古典的なものをはじめ、現代的なものも各種多様のプロが観客を魅了させるための技をちりばめてステージを作っています。古典的なものは、演者の力によるものが多いですね。食わず嫌いだけではなく、いろんなものに触れる機会があったら触れたいなと思っています。

いろんな本物に触れて、見聞を広め、経験値を高めることによって、自分の活動へ生かし、自分や周りと一緒に高めあっていければと思います。



余談ですが、エンターテイメントの熱量のベクトルで私が一番求めているものは、楽しむことです。それも、押しつけがましいものではなく、自然と体や手が動くものがいいな。その熱量は、製作者、演者が心から楽しい!やいいものを作ろう!という気持ちだと最近思っています。